ちりとてちん外伝 まいご三兄弟
ほとんどが2つの部屋のやりとりで、舞台上のセットが目に浮かぶような演劇的なワン・シチエーション・ドラマだった(低予算、短期間という事もあったのだろうが)。「ちりとてちん」らしく落語(「宿屋の仇討ち」)がベースになっているとはいえ、二転三転する「嘘」の構成は見事なもので、登場人物の設定を変えてオリジナルとして構成しても十分通用する脚本だと思う。
とはいえ、「ちりとてちん」、徒然亭一門つまり三兄弟の人気があってこそのスピンオフであるわけで、そのあたりのサービスも抜かりはないのが藤本クオリティ。四草を中心とした場面構成はお好きな方には堪らない物があったのではないか。もっとも比較的長い芝居が求められる中で演技的に一番安定しているのが彼という事もあるのだけど。
ほんの少しの出演だったが草々役の青木が役者として存在感が増していたのが嬉しい。育ち盛りの役者を見るのは楽しいよな。
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