カテゴリー「朝ジミ」の15件の記事

2011年12月 3日 (土)

朝のお勤め「朝ジミ」 第十五週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

そこで、一週間分ごとに若干の加筆修正を施しブログにアップすることにしたのである。

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第十五週:平成23年10月16日~10月22日

1016日(日)
今朝のジミヘン、『Highway Chile』、当時の日本盤ファーストには未収録だったため、私は72年の編集アルバム「War Heroes」で初めてちゃんと聴きました。その時はGSみたいな曲だなという感想を持ったことを覚えています。後になって、それはイントロの印象的なユニゾンチョーキングをGSの方々が盛んに「引用(パクリ)」していたせいだ、と気が付きましたが。

1017日(月)
今朝のジミヘン、『Have You Ever Been Disappointed』、65年8月5日アイズレーブラザースとの最後の録音から。抑制されたシンプルなバッキングにロナルドのスイートなヴォーカルが乗るバラード曲、悪かろうはずがありません。ジミは終始(まじめに)アルペジオを奏でていて、時折控えめにオブリガートを加えています。

1018日(火)
今朝のジミヘン、『Message To Love』、ウッドストックから。フェス最終日で体力限界、おまけにほぼ徹夜状態で意識朦朧、気力だけであのエクスペリエンスの登場をひたすら待ち続けた観客にとって待望の一曲目がこれというのは・・・当時の観客が誰も知らない曲だし、見たこともないメンバーが沢山いるし、演奏も掴み所がなくバラバラに聴こえるし、第一ジミによればバンド名自体が違うようだし、その壮絶なガッカリ感は想像に難くありません。そりゃ早めに見切りをつけて帰りたくもなるでしょう。それでも残った人だけが「歴史」を目撃することが出来たのです。

1019日(水)
今朝のジミヘン、『Room Of Full Mirrors』、BOX「エクスペリエンス」から。69年4月21日、エクスペリエンス内で相変わらずノエルとの確執が続く中、旧友ビリー・コックスとの再開後初めてのレコーディングセッションでの31テイク目!この演奏はBOXの中だけに眠らして置くのが勿体無いほどジミが絶好調です。本当に楽しそうにプレイしているのが伝わります。ところでドラムが不明となっていますが、誰なのでしょう?

1020日(木)
今朝のジミヘン、『If 6 Was 9』、AXISから。ギターサウンドはストラトそのものといった乾いたトーンですが、冒頭のリフ(映画『イージーライダー』での使用シーンは今でも強く印象に残っています)やフリーフォームな後半等、全体の印象はかなりヘヴィーなものとなっています。歌詞も「俺流宣言」みたいな内容ではありますが、そこに脳天気な楽観性は感じられません。黒人系ミュージシャンにしては珍しくジミにはブルースマンやJBそしてマイルス達のような「俺様」性が希薄なのです。人との関係性やその評判に気を回し過ぎなイメージがあります。そう、決して「ボス」向きじゃなかったんですよね。

1021日(金)
今朝のジミヘン、『It's Too Bad』、バディ・マイルスのドラムとオルガンのラリー・ヤングで69年2月録音。兄との確執や黒人コミュニティーの関係などに言及したシビアな唄の内容も含め完成度の高いブルースナンバー、と思いきや後半のジャム部分ではツボを心得た奏者達によってマイルス・デイヴィスが参加していたとしても違和感のないようなクールな展開をみせてくれます。そういえば、ラリーはこの年の8月に「Bitches Brew」の歴史的なレコーディングに参加することになりますし、バディも後にマイルスからレコーディング・セッションに呼ばれることになります。「縁」は確かにあったはずだったのですが、「機会」は永遠に失われてしまいました。

1022日(土)
今朝のジミヘン、『My Friend』、アンソロジーから68年3月ホテルの一室で弾き語りによるデモ音源。曲調も名声故の孤独に対する心情を述べた詞もまさに「黒いディラン」であります。しかし、唯一の友達が己の影だけ、というナイーブな詩を書くような人物がデビュー当時は異形のPOPスターを演じていたわけなのです。う~む、感慨深いですね。

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2011年11月13日 (日)

朝のお勤め「朝ジミ」 第十四週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

そこで、一週間分ごとに若干の加筆修正を施しブログにアップすることにしたのである。

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第十四週:平成23年10月9日~10月15日

109日(日)
今朝のジミヘン、『Little Wing』、Box「エクスペリエンス」から1stテイクです。構成は完成版とほぼ同じですが、ギターにはディストーションが掛かり演奏もアグレッシブです。これをあの繊細な最終形にまとめ上げさせたチャスのプロデューサーとしての手腕には敬服するしかありません。

1010日(月)
今朝のジミヘン、『Voodoo Child( Slight Return)』、EW&Fによるカヴァーです。ジミに敬意を払いつつもEW&F節は全開、原曲が実は優れた歌モノであることを知らしめる良い演奏です。新生EW&Fの中心的な立場だったギターのシェルダン・レイノルズの仕事ぶりからジミへの強い敬愛の念が伝わります。彼はこの曲が収録されたトリビュートアルバム「Power Of Love」のプロデュースもしています。

1011日(火)
今朝のジミヘン、『Day Tripper』、67年12月BBC収録。先ずリフありきというハードロック的な側面を強調したラウドな演奏でありますが、それが逆にこの曲本来のソウル風味を際立たせています。しかし現場は楽しそうですね、まるでパーティーのような賑やかさです。

1012日(水)
今朝のジミヘン、『Red House』、1stから。歌に見事にレスポンスするギターのオブリが素晴らしい。当時の英国ブルースシーンに本物を見せつけるつもりもあったのか気合いの入った演奏です。ちなみに、「Smash Hits」で初出の米国版はテイク違いでした。

1013日(木)
今朝のジミヘン、「Rainy Day,Dream Away』、3rd「Electric Ladyland」 から。バディのシャッフルビートが絶品、オルガンも効果的に活かされています。一聴した印象は軽いジャムのようですが、実はしっかり構成された曲なのです。このアルバムのメイキングDVDに収録されたマイク・フィニガン(オルガン)の解説は必見です。

1014日(金)
今朝のジミヘン、『Pass It On』、70年5月30日バークレーライヴから。この半月後、タイトルを『Straight Ahead』に変えてスタジオでの録音が開始されます。よりファンキーにしようとしたスタジオ版(しかもあまり成功してません)よりも、ハードロックっぽいこのライヴ版の方が好きです。ミッチはやはりこっちの方が相性が良いと思います。

1015日(土)
今朝のジミヘン、『Hear My Train A Coming』、67年BBC 収録。これは没テイクなのですが、違いは観客の反応が強いか弱いかぐらいなものです(もちろん強い方を放送)。後の『Voodoo Child』や『Machine Gun』に繋がるジミ流「ブルース」のライヴ定番曲ですから、何時何処で演奏しても悪くなるはずがありません。

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2011年11月 3日 (木)

朝のお勤め「朝ジミ」 第十三週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

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第十三週:平成23年10月2日~10月8日

102日(日)
今朝のジミヘン、『Driving South』、67年8月BBC放送ヴァージョン。同時代の英国ミュージシャンの度肝を抜いたであろう、これ以上はないという効果的なデモンストレーション用インスト曲です。私自身も初めて聴いた時しっかり度肝を抜かれました。実は渡英前のカーティス・ナイトとの活動時にジミのギターのお披露目曲(作曲はC.ナイト)として作られたようです。65年ライヴ音源を紹介しておきます。

グルーヴが渦巻いていますねぇ。こんなブラックミュージックの最前線のようなライヴを毎晩のように演奏していたわけですから、イギリスに渡った直後は、当時の(R&Bやブルース指向の強かった)英国ロック・シーンがオママゴトのように見えたのではないでしょうか。だからそこであえて天性のブラックネスを強調しない路線を選んだのは大正解だったと思います。上から導くのではなく、同じ土俵で切磋琢磨する同志としての連帯感を求めたのかもしれません。まぁ、それでも十分脅威だったわけですが。

103日(月)
今朝のジミヘン、『Hear My Freedom』、アンソロジーから。68年10月ウィンターランドでのライヴ直後からエクスペリエンス(幻の)4thアルバムの制作が始まりました。その録音合間のジャムセッションです。息抜きのつもりでも力が入ってしまうのはミュージシャンの性なのでしょう。これもリーマイケルズのオルガンがファンキーに絡む好演となっています。こういう時のドラムはやはりバディ、ミッチはパーカス担当です。

10月4日(火)
今朝のジミヘン、『Spanish Castle Magic』、「Axis」の3曲目。メインリフの部分で低音域を強調したピアノが非常に効果的に使われています。このアルバムは曲の配列が絶妙で、特に1~3の流れでの「掴み」は最高です。1stに比べると格段に録音も良くなりました。リマスターの恩恵を一番受けたアルバムかもしれません。

105日(水)
今朝のジミヘン、『Ezy Rider』。中間部の展開でギターのサスティーン音を効果的に活かして歌にレスポンスする部分を始め、多彩な音色を使い分けたギターのダビングによるアンサンブルの進化(深化)ぶりがよく分かります。「フィルモア・ライヴ」DVDでこの曲をエディ・クレイマーがミキシング・コンソールを使ってトラック毎に解説するシーンは必見。「ファーストレイズ」のDVDに未収録だったのは残念でした(ただし、これはこれでとても貴重な映像が収録されています)。

106日(木)
今朝のジミヘン、『Testify』、64年アイズレーブラザーズ参加時の初録音から。たまたま採用したギタリストの才能を素直に評価し大きくフィーチャーしたのは流石です。が、まさかこの新人が後のアイズレーの音楽路線にまで大きな影響を与えるような存在になるとはこの時は思わなかったでしょう。

107日(金)
今朝のジミヘン、『Somewhere』、Box「エクスペリエンス」から、68年3月録音のジミの隠れた名演です。曲自体は後の『Hey Baby』のプロトタイプのようなバラードなのですが、ストラトのナチュラル・クランチを活かしたキラキラと印象的なブリッジを挟むギターソロがとても素晴らしいのです。

108日(土)
今朝のジミヘン、『Jam Back At The House』、ウッドストックから。文字通りライヴに向けてのリハ中のジャムから生まれた。ラリーのギターが存在感を示す曲のひとつでもあります。微妙に音程のズレた2本のギターのドローン効果がかえって曲に厚みと迫力を生みだしていますね。

昔、サントラ盤でウッドストック(Ⅰ&Ⅱ)のライヴを聴いていた頃はラリーの存在を知らなかったので、所々でギターの音がふたつ鳴っているのがとても不思議でした。これがジミヘンのマジックかと思って変に納得していましたが。

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2011年10月27日 (木)

朝のお勤め「朝ジミ」 第十二週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

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第十二週:平成23年9月25日~10月1日

925日(日)
今朝のジミヘン 、『Tears Of Rage』、アンソロジーから68年3月録音の貴重なデモ音源(アンプラグド)。そう、邦題は『怒りの涙』、ザ・バンドの1stアルバムに収録されたディランの曲です。どうやら、「エレクトリック・レディランド」収録候補曲だったようです。しかし、この時ザ・バンドのアルバム発売は三ヶ月先でしたし、ディラン自身の元曲はまだ「地下室」に眠ったままで未公開という状況下、ジミはどんな経路でこの曲の音源を知ったのでしょうか。そしてそれはザ・バンドのヴァージョンだったのか、それともまさかのディラン・ヴァージョンだったのか、ジミのヴァージョンはどちらにも似ていないのですよ。非常に興味深いです。

68年2月にオープンリールのテープレコーダーを入手したジミはこれをどこにでも持ち運び数々の音源を残しました。もちろんプライベートな録音ですから全てが公開できるわけではありません。ただこうして貴重な記録の一部が発表されることにはとても意義があると思います。

926日(月)
今朝のジミヘン 『Wild Thing』、67年モントレー・ポップ・フェスティバルでの歴史的ライヴ・パフォーマンスから。

この曲のライヴを私が初めて聴いたのは70年代初め、オーティス・レディングとのスプリット・アルバムででした。日本ではまだ映像が公開される可能性のない頃で、後半の「ピーピーガーガー」と鳴り続けるノイズを聴きながらその大暴れぶりを色々と想像(妄想)したもんです。だから、忘れもしない1975年の夏、8月30日NHK「ヤング・ミュージック・ショー」でモンタレーの記録映画が放映されたときは大興奮致しました。現実が想像(妄想)を遥かに凌駕していたのです。冒頭のフィードバックから最後のギターに火を点け破壊するに至るまでのパフォーマンスがそれまで見たことはないほどの「色気」に溢れていて、ただ暴力的なだけではなかったのは大きな発見でした。

そう、ジミの魅力は「オーラ」や「カリスマ」ではなく、男も惚れる「色気」なんだなと。

良く見るとジミ自身は終始冷静に対応しているのが分かります。オイルの二度掛けとか律儀ですよね。一回観客にお辞儀してから「破壊行為」を始める所が好きです。

927日(火)
今朝のジミヘン、『Sweet AngelAngel)』、アルバム「Axis:Bold As Love」完成直後の67年11月に録音されたデモ音源。リズムボックスを用いてジミ一人で完成させています。この時点ではバンドで演奏されることを意識していないせいか、よりパーソナルな音楽性が覗えます。それは意外なほどのロマンチシズムとでも言いましょうか。後半に重ねられた複数のギターの絡みが蕩けるように美しいのです。

928日(水)
今朝のジミヘン、『Freedom』、Box「エクスペリエンス」から70年2月録音の初期テイクです。これがかなりファンク度が濃厚で、後の完成版とはかなり様相が異なるヴァージョンなのです。ツボを押さえたビリーのベースもさることながら、ミッチが(彼にしては)シンプルにボトムを支えることに徹していて大変良いです。工夫のあるイントロや後半のグルーヴィーな展開等これはこれで完成度も高く個人的には大好きなヴァージョンです。

929日(木)
今朝のジミヘン、『She's So Fine』、「Axis:Bold As Love」収録。「力」が今ひとつ足りない歌声にどこかで聴いたことがあるようなメロディー、もしもノエルだけで録音していたらとっても平凡なものになったでしょう。だがしかしジミのギターマジックによって非凡な仕上がりになったのです。しかもアルバムごと音楽史の一部として永遠に残ることになったし…色々不満もあったかもしれないけど、ノエル、良かったんじゃないか。

930日(金)
今朝のジミヘン、『Castle Made Of Sand』、トリビュートアルバムからアメリカのゴスペル・アンサンブル集団サウンズ・オブ・ブラックネス(Sounds of Blackness)のゴスペルクワイアによるカヴァーです。ゴスペル・コーラスとこれほど相性が良いとは思いませんでした。ジミ自身の歌ではあまり感じる事のないルーツとしてのブラックネスとそこから生まれたメロディーの普遍的な魅力をはっきりと確認できて興味深いです。

101日(土)
今朝のジミヘン、『Stepping Stone』。これをシングルにするか、という複雑な展開の曲です。後年のジミは同じ曲の中でリズムやキーが次々に変化する曲を作りますが、これはその走りといったところでしょうか。原版のバディのドラムは巧く対応仕切れてなかったので、ミッチのドラムに差し替えたのは正解だと思います。イントロのおしゃべりギターは後にヴァイが「ヤンキーローズ」でまんま引用していました。

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2011年10月15日 (土)

朝のお勤め「朝ジミ」 第十一週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

そこで、一週間分ごとに若干の加筆修正を施しブログにアップすることにしたのである。

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第十一週:平成23年9月18日~9月24日

918日(日)
今朝のジミヘン、 『Gloria』、Box「エクスペリエンス」収録。ヴァン・モリソン率いるThemが65年に発表したロックアンセムです。パティ・スミスはじめ数々の有名カヴァーがありますが、エクスペリエンスは幻の4作目候補曲の一つとして68年10月に録音しました。たぶん同曲の初カヴァーではないでしょうか。これがまたスタジオ収録でありながらライヴ感が溢れ出る最高の演奏なのです。ジミ初心者の方にこそぜひ聴いて欲しいのですが、現行のベスト盤には収録されておらず気軽に聴ける機会がなくなってしまったのが残念です。そんな訳で、Youtubeからどうぞ。

919日(月)
今朝のジミヘン、 『Hey Joe』、ウッドストックから。同フェスの、そしてジミ本人のセットの最後の曲です。終演予定は前日の夜のはずが遅れに遅れて大トリのジミが登場したのが翌日早朝でした。おかげといっては何ですが、本曲の持つある種の諦観のような世界観と会場を覆う疲労感・倦怠感の相乗効果でこの場でしか生み出せない名演になったと思います。

920日(火)
今朝のジミヘン、 『All God's Children』、アンソロジーから。70年6月15日、エレクトリック・レディ・スタジオがやっとのことで本格的な録音スタジオとして機能するようになった記念すべき日の初セッションがこの曲です。まだ十分発展する余地を残したアイデアのメモ書きみたいなものではありますが、幾つもの閃きに満ちていて飽きることはありません。

音楽の閃きを譜面に残す術がなかったジミにとって、その音楽アイデアのメモの代わりは「録音」しかありませんでした。だから、恒常的に使用できるスタジオ環境は彼にとっては長年の「夢」だったのです。まるで取り憑かれたかのように次から次へとセッションをして、編集、ダビング、編集、そしてまたセッション、編集、ダビング・・・

そして、その「夢」の時間も夏のツアー開始と共に途切れ途切れになり、8月末の録音を最期に(永遠に)終わってしまいました。

彼の命を奪ったフェス・ツアーが膨大なスタジオ維持費のためだったのは皮肉なものです。

921日(水)
今朝のジミヘン、 『Hey Joe(Alternate Take)』、BBC67年2月13日収録、放送された演奏とは別テイク。所謂「ボツ」なのですが、この時期に悪い演奏が在るはずはなく、両者甲乙付け難いです。若干ですが放送されたヴァージョンの方がよりラウドでライヴ感が強いかなという程度です。ボツ・ヴァージョンはフェードアウトして収録されているので、ラストに問題があったのかもしれません。

922日(木)
今朝のジミヘン、 『Hey Baby / In From the Stone』、Box「エクスペリエンス」から。映画「レインボウ・ブリッジ」のために聴衆数百人(!)の前で行われた70年7月ハワイ・マウイ島ライヴです。映画自体はかなり酷い代物でしたが、ジミたちの演奏はとても良いですよ。特にこのメドレーは素晴らしい出来です。ちなみに、録音トラブルがあった為ドラムは後からスタジオでオーヴァーダブされています。

923日(金)
今朝のジミヘン 、『Little Wing』、「AXIS:Bold As Love」から。何と言っても肉声で歌っているかのようなこのイントロが素晴らしいです。これだけで歌の世界に心地良く包み込まれてしまいます。短い曲なのに味わいは重層的で聴く度に新たな発見があります。永遠の名曲そしてジミだからこその名演。

924日(土)
今朝のジミヘン 『Jonny B. Goode』、新版「In The West」から。一部収録ヴァージョンに問題があるとはいえ、新版にも優れた所があります、それはまたまたワンランク向上した音質です。ライヴの空気感、音の粒建ち、バランス、文句なしです。エディが監修的立場になりG.マリノがマスタリングするようになったおかげといえます。これからのリリースが楽しみ。

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2011年10月 9日 (日)

朝のお勤め「朝ジミ」 第十週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

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第十週:平成23年9月11日~9月17日

911日(日)
今朝のジミヘン 『Drifting』、ファーストレイズから。幼き頃別れた「母」への想いから作られたと思われる美しい曲です。ただジミには母の記憶は殆ど無いので、魂が回帰する「場」を象徴するイメージとしての「母(の愛)」なのでしょう。普通の人の何倍もの速さで生き急いでいたジミにとって心の安らぐ「場」を得ることは切実な問題だったのかもしれません。後半の心象風景が淡く溶解していくかようなギターのアンサンブルが深い余韻を残します。

912日(月)
今朝のジミヘン 『Villanva Junction』、70年公開の映画「ウッドストック」で観たジミのパフォーマンスは私(当時15歳)に計り知れない衝撃をもたらした。そして彼は私にとって特別な存在になったのです。演奏シーン優先の現行版ではカットされてしまいましたが、フェス終了後の荒廃した会場跡の風景にこの曲が被さるシーンの諸行無常の趣は一生忘れることはないでしょう。

913日(火)
今朝のジミヘン 『Izabella』、ウッドストックから。このライヴ演奏は先に映像で観ていました。いささか頼りなさ気なバックをグイグイと引っ張るジミがひたすらグルーヴィーで格好良い印象でした。ただ音源だけだとやはりバンドとしては粗が目立ちます。唯一の頼りどころであるミッチとビリーのコンビネーションもまだまだ巧く機能していません。ジミを全面に出したミックスも宜なるかなでしょう。

914日(水)
今朝のジミヘン 『Purple Haze』、ミッチ、ビリーとの新生エクスペリエンス(?)最初のツアーから70年5月バークレイ2ndステージ。まだバンド的にはリハの延長といった次元ではありますが、それでもジミはジミ、要所で輝きを見せています。関係者が望んだノエルではなく、ジミが望んだビリーが参加したおかげで69年のジプシーズ関連の成果をそのまま持ち越せることが出来たことはジミにとって大きな意味がありました。

915日(木)
今朝のジミヘン 『Burning Of The Midnight Lump』、ワウとチェンバロによるテーマやコーラスの導入など、実験的な作風ではありますが、曲自体がとてもポップで魅力的です。サイケというよりもプログレですね。そういえば、プログレ系にはジミヘン直系というギタリストが多いような・・・特にイタリアとか。

たまたまスタジオにあったチェンバロをジミが面白がって弾いたことから生まれた曲だそうですが、彼は意外と鍵盤好きで、他の曲でも隠し味的に導入していたりしています。

916日(金)
今朝のジミヘン 『Star Spangled Banner』、69年3月レコードプラントにて録音。当時最新の16トラックが使えることに触発されたお遊び的な多重録音のようです。この録音で彼が多重録音の大きな可能性を見出したことは間違いないでしょうからその意味で重要な曲ではありますが、以前からライヴでは演奏していましたし、この曲を取り上げたこと自体にそれほど深い意味はなかったのではないでしょうか。まさか、この後のライヴ演奏を通してある意味ジミを象徴する楽曲になるとは予想もしなかったでしょう。

917日(土)
今朝のジミヘン 『Foxy Lady』、トリビュートアルバム「Power Of Love」からCee LOによるカヴァーで。ハードな持ち味を壊さずに原曲のブラック風味を巧みに活かしていてお見事です。歌も巧いですよねぇ。

誰?の方はこれを。http://bit.ly/pchqKM

このトリビュート・アルバムはホントお薦めです。ちなみに実質的なプロデューサーは当時EW&Fのギタリストだったシェルダン・レイノルズ。良い仕事していますよ。

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2011年9月14日 (水)

朝のお勤め「朝ジミ」 第九週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

そこで、一週間分ごとに若干の加筆修正を施しブログにアップすることにしたのである。

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第九週:平成23年9月4日~9月10日

94日(日)
今朝のジミヘン『Machine Gun』、70年元旦フィルモア2ndステージから。この曲はライヴ定番の中では最も自由度の高いインプロヴィゼーションが堪能できる曲で、だからこそ毎回リアルタイムでのジミの心身状態が色濃く反映した仕上がりになります。この時のジミはかなり良い状態だったのではないでしょうか。フィルモアの二日間では計4回演奏されていますが(31日1stステージ分は未発表)、見事なほど毎回演奏内容が大きく変化しています。先にアルバム「BAND OF GYPSYS」に収録された元旦1stステージ分がまとまりという点では分があるかもしれませんが、ゆったり目の演奏で始まるこのヴァージョンも良い出来だと思います。ラスト近くの展開はなかなかの聴き物。

95日(月)
今朝のジミヘン『Earth Blues』、フィルモアのライヴ。後のミッチ参加のスタジオ版も悪くはないですが、元々ジブシーズ用の曲ということでソウル色が強いこともあり、バディとビリーのグルーヴィーな存在感が光るこちらの方が好きです。それにしても後半のソロ、チューニングの危うさも何のその、安定したリズムをバックにした時のジミの自由度全開ぶりはいつもながら堪りません。

96日(火)
今朝のジミヘン『In From The Stom』、アンソロジーからジミ本人による(生前最後の)ミックス版。ジミの死後、エディとミッチによって仕上げられた「Cry Of Love」版ではドラムのシンバルやタム回しなど小技を全面に出したミックスでしたが(ミッチの気持ちも分かるが)、このミックスではスネアとバスドラに的を絞ってありボトムが明瞭になってよりタイトな印象です。これがジミが求めた本来の形だったのです。

私見ですが、70年のミッチはオカズだらけで重心の定まらない演奏が多く、特にライヴではそれが顕著のような気がします。ドラッグ禍の問題もあったのでしょうか、ワイト島などミッチがもう少ししっかりしていればさらなる名演になったと思うのです。

97日(水)
今朝のジミヘン『Power Of Soul』(もしくは『Power Of Love』、または『With The Power』)、「South Saturn Delta」から。このクールなファンクネスは後のP-FUNKに繋がるものですね。ジプシーズ解散で一旦は中止したレコーディングでしたがジミ自身が何とか完成形にしたかったらしくその後もスタジオの作業は続いていたようです。死後、アラン・ダグラスによって女性コーラス等を加えてコンパクトに改変された「Crash Landing」版のおかげで再評価される機会が訪れました。ジミが望んだ形であったかは甚だ疑問ですが。

98日(木)
今朝のジミヘン 『Spanish Castle Magic』、BBCから。67年12月、「AXIS」発売直後の収録です。放送用のため時間の制約もありアルバム版に準じたコンパクトな演奏ですが、他にはない明るさがあって好きな演奏です。この三人で演奏できることを心から楽しんでいるようです。こんな時期もあったですね。

99日(金)
今朝のジミヘン 『God Save The Queen』、ワイト島ライヴから。イギリスでのデビュー時から演奏されていますが、「星条旗」の時の様な切実感は全くありません。ジミなりのイギリス聴衆へのサービスなのだろうと思います(笑顔はないですが)。もしも日本公演があったとしたら「君が代」は間違いなく演奏したでしょうね。

910日(土)
今朝のジミヘン 『Fire』、ウッドストックから。エクスペリエンス後期から中間部の飛翔テーマの後にアドリブソロを挿入するようになりました。それがジミには珍しく早いバッセージを中心に組み立てられた疾走感のあるソロでひたすらかっこ良いのです。

特にこのウッドストック版は映像も残っていてお薦めです。

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2011年9月 9日 (金)

朝のお勤め「朝ジミ」 第八週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

そこで、一週間分ごとに若干の加筆修正を施しブログにアップすることにしたのである。

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第八週:平成23年8月28日~9月3日

828日(日)
今朝のジミヘン『You Got Me Floatin´』、アクシスから。リフ主体の曲ではあるが、アイデアはJB風ファンク、そこに「ソウル」には決してならない歌を載せ、ブリティッシュビートで整えた上でサイケ風味で更に刺激的にしてみましたという、まさにミクスチャー、ブラックロックの先駆といったところです。ジミの楽曲の中ではそれほど目立たないこんな曲が意外と地味(ジミだけに・・・)に後世に影響を与えているように思います。レニークラビッツにも似ていますよね。

829日(月)
今朝のジミヘン『Hey BabyNew Rising Sun)』、「ファーストレイズ」から。このまま完成した形で発表されていたら代表曲の一つになっていたであろうジミ流ロマンティシズム溢れる作品。この録音は70年当時のライヴ版と基本構造がほぼ同じです。レコーディング用ベーシックトラックというよりもライヴ用通しリハのような気もします。この後のスタジオ作業でどんな作品になり得たのでしょうか。全く違うヴァージョンに仕上げられたかもしれませんね。

830日(火)
今朝のジミヘン『Cherokee Mist』、BOX「エクスペリエンス」から。自らのルーツ(チェロキー・インディアン)に対する想いは、歌詞や曲想などジミの「音楽」に少なからず影響を与えています。この曲は「アストロ・マン」録音の合間のジャムから生まれた曲ですが、他のメンバー(ビリーとミッチ)がジミの「音楽」を十分理解していたからこそ作品の体を成し得たのでしょう。そうでなければこれだけリズムパターンが臨機応変に変化していくジャムは無理です。

831日(水)
今朝のジミヘン『Here He Comes』、BOX「エクスペリエンス」から。原曲はブルースの古典『Rock me Baby』(BBキング)、後年はオリジナル曲『Lover man』としても知られる曲ですね。これは67年4月の録音、やや遅めのインストナンバーですが全体像は完成している状態です。つまりモンタレーで『Rock me Baby』として披露される以前はエクスペリエンスのオリジナル曲として構想されていたということでしょうか。モンタレーでのタイトル変更はさすがにアメリカでの版権問題を意識したのかも。

91日(木)
今朝のジミヘン『Everlasting First』、アンソロジーから、70年3月17日、ロンドン録音。親交のあったアーサー・リー(ラブ)のレコーディングに協力した時の曲。リーの歌い方やその曲調、そして聖書が題材、と極めてザ・バンドっぽい雰囲気ですね。この方向性は間違いなくジミ自身も好きだったと思います。目指すべき音楽的方向性の選択肢の一つだったのかもしれません。他にも数曲録音の噂もありますが今のところ発見はされていません。

92日(金)
今朝のジミヘン『Third Stone from The Sun』、1stから。ミッチがいたからこそのジャズ風味とシンプルだが強く印象に残るテーマを持つインスト曲です。このテーマ部分はライヴのソロタイムで引用する来日ミュージシャンも多く、メロディだけなら耳にした人が多いかもしれません(ジャコ・パストリアスの演奏は有名)。だけど、私が目撃した限りでは日本の聴衆の反応がいつもイマイチなのです。ジミファンとしてはちょっと悲しい現実です。

93日(土)
今朝のジミヘン『Born Under A Bad Sign』、「Blues」から。69年12月録音、ジプシーズのリハの合間、あのリフを借用して軽くジャムといった趣ですね。とはいえ、リラックスしつつもそこはジミ、「あっち」と「こっち」を自由に行き来するソロは聴き手に気を抜く瞬間を与えません。だいたいこのアルバム、ブルース的には異端すぎる演奏ばかりですからね。

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2011年9月 3日 (土)

朝のお勤め「朝ジミ」 第七週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

そこで、一週間分ごとに若干の加筆修正を施しブログにアップすることにしたのである。

Button_new10a朝ジミ」まとめ:http://bit.ly/reHwKA

第七週:平成23年8月21日~8月27日

821日(日)
今朝のジミヘン『House Burning Down』、3rdから。録音された60年代後半から70年代にかけては暴動の時代でもありました。そして現在も・・・。何が変わったのか、何も変わらなかったのか、この曲が先日の英国の暴動に向けた歌と言われても何の違和感もないです。

‘Try to learn instead of burn''

822日(月)
今朝のジミヘン『Like A Rolling Stone』、'67年モンタレーポップフェスティバルでの歴史的ライヴから。73年頃、オーティス・レディングとのスプリット・アルバムで初めて聴きました。当時はまだディランに対する理解もなくて、なんでフォークの曲を?と思ったもんです。若さ故の無知ですね。いや、逆にそれでこの曲やディランに興味を持ち始めてのですから結果オーライということでしょう。今では大好きな演奏です。詞の意味を十分理解した上で、この凱旋ステージでのジミの心情に想いを巡らせながら聴くと更に味わい深いものがあります。

それにしても、知的な繊細ささえ感じさせるこの曲とあの刹那的な暴力衝動顕な『Wild Thing』が両立してしまうライヴ・パフォーマンスというのは改めて凄いです。当時の(アメリカの)聴衆にとっては驚天動地の衝撃だったでしょうね。

823日(火)
今朝のジミヘン『Fire』、67年「BBCライヴ」出演時の'録音。当時の英国音楽界の特殊事情、つまり演奏家の権利を守るため(演奏の機会を奪ってしまう)レコードによる音楽放送を制限するという英国音楽家協会の「素晴らしい」取り決めのせいで、今日我々は60年代ロックの貴重な(放送向きの)生演奏の数々を聴けるのであります。まず「生」が上手くなきゃ話にならなかった訳ですね。

824日(水)
今朝のジミヘン『Love Or Confusion』、これもBBC、第1回出演(67年2月)の時のもの。まだエクスペリエンス結成から4ヶ月程、それでもうこの複雑なバンドサウンドを持つオリジナル曲を作り演奏しますか、そうですか。しかし、どうしたらこんな曲を思いつくのでしょうか。そういえば、あるミュージシャンがジミはいきなり全体像が頭に浮かぶのではないかと言っていました。そうじゃなければ『Fire』みたいな曲はとても出来ないとも。デビューアルバムには確かにそんな曲が多いですね。

8月25日(木)
今朝のジミヘン『Bolero』、アンソロジーから。ライヴのインプロヴィゼーションで披露していた小技の集大成のようなインスト曲。一聴するとジャムのようにも聴こえますが実は細部にわたって作り込まれているのです。もともとは『Hey baby』の前奏曲として用意されたものとのこと、であるなら、ここは続けて聴くのが作法でしょう。

826日(金)
今朝のジミヘン『Foxy Lady』、1stアルバムの1曲目です。マディ的ワンコードブルースの革命的解釈による発展型、もしくは HM/HRの始祖とでもいいましょうか。ブルースロックの黎明期であった当時の英国においてはさぞやインパクトは絶大だったでしょう。

827日(土)
今朝のジミヘン『Burning Desire』、バンドオブジプシーズのスタジオ録音版(70年1月)です。フィルモアのライヴ版よりも複雑で緻密な演奏ですが、歌もギターソロも入っていません。つまり、将来この曲を完全に仕上げる予定でのベーシックトラック録りだったのではなかったのでしょうか。しかし残念なことにバンドは数日後(1月16日)にあえなく解散してしまいました。残念なことです。

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2011年8月27日 (土)

朝のお勤め「朝ジミ」 第六週

毎朝必ずジミ・ヘンドリックス関連の曲を聴いて1ツイートしなければならない、という厳しくも楽しい朝のお勤め「朝ジミ」を己に課した。だが朝の限られた時間で一曲聴き140字以内でツイートするという朝課はなかなかの鍛錬(何のだ?)にはなるのだが、Twitterの宿命とはいえ書き込んだ傍からあっという間に過去に流れ去ってしまうのはちと寂しい。

そこで、一週間分ごとに若干の加筆修正を施しブログにアップすることにしたのである。

Button_new10a朝ジミ」まとめ:http://bit.ly/reHwKA

第五週:平成23年8月14日~8月20日

814日(日)
今朝のジミ『Sunshin Of Your Love』、69年LAフォーラムのライウ゛から。ご存知クリームの代表曲を歌なしでカヴァー。演奏はお遊びの域を出るものではありませんが、このスピード感はEXPだからこそですね。ジンジャー・ベイカーやジャック・ブルースとは一度ぐらいはジャムっているはずだと思うのですけど・・・音源の存在が噂されたことは一度もないですね。聴いてみたかったなぁ。

815日(月)
今朝のジミ『I Don't Live Today』、69年サンディエゴのライヴ、「Stages」からです。途中のハイパーギターソロ(?)では星条旗のメロも飛び出します。このサンディエゴはEXPが絶好調で、あの『Red House』(イン・ザ・ウェスト)もこの日の録音です。全体的にベースが素晴らしい。ノエルがラウドなブリブリベースでドカンドカンと要所要所でキメてくれます。特にこの『Purple Haze』!

816日(火)
今朝のジミ『Burning Desire』、ジプシーズでフィルモアライヴから。あまり語られることのない曲ですが、実は目まぐるしくリズムやリフが変化する複雑な構成を持つかなりの難曲なのです。バディの安定したドラムをバックに多彩なトーンを使い分けるジミ、そしてビリーのフレキシブルな対応力がこの演奏のキモだと思います。

ウィンターランドに続いてジプシーズのフィルモア完全版の発売を切に希望。

817日(水)
今朝のジミ『Red House』、'69.04.26 L.A.フォーラムでのライヴです。サンディエゴのヴァージョンに近い演奏ですが、これもかなりの好演です。録音状態のせいか、こちらの方がよりワイルドな印象を受けます。まあこの曲はハズレを探すほうが難しいのですが。

しかし、この曲はブルースの皮を被った何か別のモノですよね。

818日(木)
今朝のジミ『Bleeding Heart』、エルモア・ジェイムスの曲です。エルモアがジミのフェバリットであったことは間違いないのですが、意外なことに例のイントロ三連パターンを自らの演奏では(たぶん)一度も披露していません。ジミが惹かれたのはエルモアのスタイルではなく柔軟な多様性の部分だったのでしょう。録音はEXP現役時ですがバックはバディとビリーです。ジミには珍しいオーソドックスなブルーススタイルでかえって新鮮に聴こえますね。「every morning」と歌うところでのギターのレスポンスが素晴らしい

819日(金)
今朝のジミ『Peace In Mississippi』、「Crash Landing」収録版。あのアルバムは批判も多いですが、私は評価してます。ジミの音が時代を超えていることを結果的に知らしめてくれたからです。しかし原曲は68年録音なのに、このギターサウンドのラウドなヘヴィさ!まさに驚きです。

820日(土)
今朝のジミ『Freedom』、「First Rays 」から。ジミの曲は長く何度も繰り返し聴くほどにより理解が深化することが多いようです。特に70年のスタジオ物には(未完成も含めて)その傾向が強く、聞き手の好奇心探究心を大いに刺激してくれます。しかもやっと追いついたら、ジミはまた数歩先にいるという、まさにアキレスと亀状態なのです。

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