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2015年7月16日 (木)

「光圀伝」冲方 丁

最初は読むつもりはなかった。どこの書店でも目立つ場所に平積されていて、またぞろ角川得意のメディア戦略か(読んでたまるか)、と天邪鬼な気分になっていた。だが、私の好きな三宅乱丈がコミック化(未読ですが)していたり何故か筒井康隆が解説していたりと、何だか、私の趣味にピッタンコの予感がしてきたのである。

で、読んでみたら面白すぎた。睡眠時間を削り食事中さえも読む手が止まらず読み続け2日で読了した。

虚実の間の物語だと思った。いや、歴史的事実はその都度(物語の流れの一里塚のように)そのまま取り入れつつも、そこからの虚構としての飛翔力が素晴らしいのだ。

特に(詳しくは書かぬが)光圀を伝記的に捉える場合に避けては通れない「晩年の殺人」事件の扱いには驚いた。いきなり冒頭から登場するのである。そして・・・(ネタバレのため自重)

読み終えれば、筒井康隆の解説採用にも全く違和感がない。むしろ彼でなくてはいかんのである。何故ならこの作品は時代劇(歴史物)の皮を被っているが内容はほとんどファンタジーだからだ。私は終始「十二国記」(小野不由美)の番外編を読んでいるような気分だった。

ところで現在進行形の傑作SFファンタジー「イムリ」の作者でもある三宅乱丈の「光圀伝」なのだが、近所の書店で新刊の3、4巻は良く目にするのだけど、1巻や2巻がなかなか見つからんのだ。通販じゃなく書店で入手したいのだが・・・・・

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