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2015年4月 5日 (日)

SF小説「火星の人」アンディ・ウィアー:危機的状況だからこそジョークは必要。

作品自体は昨年夏辺りから書店で目にはしていた。が、いまいち食指は動かなかった。

Photo_2 先ず、タイトルのあまりのストレートさ、と、火星に一人残された人間のサバイバル物語、に不安を感じたのだ。

どうせ、有りがちな事件(謎の隕石とか謎の物体とか)が起きて最後は奇跡が起きて救われるみたいなB級SF映画的なものか、もしくはリアリティー重視すぎて「センス・オブ・ワンダー」が一欠片もない専門用語大集合的なもの、のどちらかと思っていたのである。

ところが、読んでみたらめちゃくちゃ面白い。

ディティールはリアルなんだけど、主人公のひょうげた性格が最高。危機的状況下で飛び出すジョークが秀逸。頭の中が「センス・オブ・ワンダー」というか、「理科系のオタク」の「我が道を行く」感が素晴らしい。う~ん、判りやす言うと、パシフィック・リムの科学者っぽい(あれほど極端ではないがかなり近い)。脇役も含めて皆、何かズレているところも読んでいて楽しい。

これから読む方もいるだろうから詳細は書かないが、絵に描いたような大団円を避けるラストの終わり方も好き。そりゃ臭いよな。

長い作品をじっくり読むことに慣れている方には特にお薦め。

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