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2014年2月 7日 (金)

スティーブン・キング「11/22/63」

短編/中編集の「ビッグ・ドライバー」と「1922」の2冊、続く長編「アンダー・ザ・ドーム」。そして今作「11/22/63」と、最近のキングにはハズレ無し。文庫本発売まで待ちきれなくて単行本買っちゃたけど、大満足の読後感だった。

まぁ言ってしまえば「タイムスリップ」物の典型のような設定・展開なのだが、そこはキング、最後のページまで「期待」と「不安」で捲る手が止まらない巧みなストーリーテリングで読むものを飽きさせない。

文庫本発売もまだ先のようなのでネタバレは避けるが、ちょっとだけ(読みたくない方はここまでにしておいて下さい)。

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ラスト、私にはハッピーエンドには思えなかった。主人公としては(小さな)幸福感を得られたかもしれないが、読む側からすれば、運命には抗えない「現実の苛酷さ」が辛い。タイムスリップで主人公が創りだしてしまった残酷な運命のパラレルワールドは決してリセットされずどこかに存在し影響を与え続けている気がしてならない。だからこそのラストの「彼女」の反応なのではないか。細部や方向(道)は変えられても、結末は「同じ」なのではないかという不安感・・・イエローカード・マンが次第に狂っていく(そして死に至る)様は象徴的だ。

あと、ところどころに登場する子供(もしくは少年少女)たちの描写がどこかファンタジックで素晴らしい。とても印象に残った。

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