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2013年11月22日 (金)

スティーヴン・キング :アンダー・ザ・ドーム 読了

ある日突然謎のドームに覆われてしまった町で起きる事件や登場人物については詳しく書かない。それでもネタバレを含むかも知れん、悪しからず。

ひとつ言えるのは「箱庭」的世界に「人」を閉じ込めると「何が起きるか?」と観察する「目」がある、ということ。悲劇的な「そして誰もいなくなった」にするつもりも「目」(観察者はスティーヴン・キング自身でもある)にはあったのかも、いや、ほとんどそれに近いか。

非常に中途半端な「謎解き」も悪く無いと思う。 解釈次第という「猶予」があり、これは続編への布石かな。

案の定、中盤から主人公周辺に典型的なアメリカ中産階級キャラ(親子とか家族とか信念とか、いわゆる良きアメリカ人)が集まり始めて鬱陶しくなるのだが、今回はそれ以外の人物達の「歪み方」がとても見事に描かれていて(また彼ら彼女が次から次へと問題を起こしまくるので)最後まで飽きずに読むことが出来た。特に悪役父子、子の方はまだ若干だが同情する余地はある。が父親はいっそ清々しいほどの「ゲス」ぶりで全く同情の余地無し!ラスト近く、このゲス野郎がどんな自滅ぶりを見せてくれるのか、それだけの期待でぐんぐん読み進めるのである。

それから「絶滅回路」のスイッチを押してしまう、ドラッグで常時「脳みそ極楽」状態のコンビが素晴らしい。

あと印象的だったのは、天才(本人も家族も気がついていない)少年の天才故の自滅シーン。ああ、こういうことは人類の歴史の中でたくさんあっただろうなと、つい壮大なことを考えてしまった。

そして、放映中のテレビ版も観たが、全く別物であった。誰も「狂って」いない。特にあの重要キャラが「脳みそ極楽」じゃないのが解せん。キングさん、それで納得なのか・・・。

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