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2013年11月 3日 (日)

葛飾北斎「豊年」

青幻舎版「北斎漫画Vol.3 奇想天外」から。Hounen  

この絵にはこのVol.3「奇想天外」で初めて出会った。

この本には当時(江戸時代)に一般的によく知られた故事来歴(伝説)に登場する人物(もしくは神仏)を中心に描かれた作品が多く収められているのだが、何だろう他の収録絵に比べてこの「豊年」は異質なんだよね。むしろ北斎の作品としても異質というか・・・北斎作品を多く観て来られた方ならお分かりになると思うが、北斎の絵には強い癖があるのである(特に晩年)。それがこの作品にはほとんど無いのだ。

そして小判が降り注ぐ宝の野に立つ女性(たぶん)。伝説上の謂れのある人物なのだろうか?金銀財宝という物質的な満足感というよりも、それらが象徴する精神的な至福感を感じさせる表情がとても良い。風になびく蓑の藁の表現もとても柔らかく嫋やかで心地よさそうだ。

そう全体の表現がとても女性的なのだ。

で、私は夢想するわけである。

これはひょっとしたら応為が描いたんじゃあるまいか、と。

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