« かご猫:つりかご | トップページ | ベース、耳コピ »

2013年5月22日 (水)

スティーヴン・キング:文庫本「ビッグ・ドライバー」と「1922」

キングの作品はほとんど目を通してはいるのだが、最近の長編は途中で読むのを止めてしまったものも幾つかある。

物語の先行きが気になる内は良いのだが、中盤辺りで停滞気味になるとあのくどい語り口が面倒臭くなるのだ。

ワンアイディアを長編に仕立てるにはもう構成力(起承転結)がパターン化してしまっていて途中で展開が読めちゃうのだよね。

で、今回紹介するのは短編・中編が2作づつ収録された文庫本2冊(原本は一冊に全て収録)なのだが、

これが滅法面白いのである。

51ep6nvqil_sl500_aa300_ 51zvxkbupl_sl500_aa300_

あ、面白いといってもそこはキング作品、爽快感やカタルシスが味わえる類の物ではないのでご注意。

なにしろ、「闇。無慈悲さ。絶望。キング自身が後書きで記した単語でいえば、「harsh」 ― ざらつき、容赦なく、不快でさえある強い感覚。」(作品解題から)が全体を貫くテーマなのだから。

原本タイトルが「Full Dark, No Stars」というのも象徴的(’Starless And Bible Black’を思い出すね)。

内容には触れない。ただ、ページを括る時「とても気になるのに先に進みたくない」という感覚を久々に体験出来る作品集だった、と記しておく。




|

« かご猫:つりかご | トップページ | ベース、耳コピ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« かご猫:つりかご | トップページ | ベース、耳コピ »