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2012年12月 9日 (日)

江戸の空:浅草仲見世

江戸城は別格として、家屋は高くても2階建て、後は火の見櫓がところどころ、海岸沿いのほぼ平坦な地域に人口50万人が暮らす江戸の町の空は広く大きかったに違いない。

「人」や「生活」を描くことに重点が置かれた一般の浮世絵では判り難いが、例えば(洋画の影響を強く受けた)司馬江漢の描く花鳥風月だけではない「風景」を意識した江戸の絵では画面の大部分が空の表現のために使われているものが多い。

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虚心坦懐に江戸の町を眺めれば最も印象に残る景色は「空」ということなのだろう(後は美しく整えられた木々の緑の美しさ)。

好漢以降の浮世絵ではこの新しい視点を更に発展させ独自の「風景画」として完成させる北斎や広重が登場するわけだが、それはまた別の話。

さて、今の時代に江戸の記憶を求める場合、個人的には大きな空を実感できる場所(勿論町中で、である)を探すことが多い。運河の交差する場所や、隅田川河口付近、等の比較的広い空間が存在する「水」沿いの景色は定番ではあるが、「町中」という条件的には不満が残るのである。

だがしかし、あるのだよ、「空」が実感できる場所が。

それは浅草仲見世通りなのだ。

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店舗の高さを制限してくれたおかげで、まるで時間旅行をしてきたように往時の江戸っ子が見たであろう「江戸の空」が楽しめるのだ。

まぁこんな事で喜んでいる人間はこの場にはほとんどいないだろうが、初詣に行った際にでもこの視点で一度「江戸の空」を味わってみて下さい。

なかなか乙なもんですよ。

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