« 「永遠の夜」(上・下巻)               ギレルモ・デル・トロ+チャック・ホーガン | トップページ | いよいよ寒いっす »

2012年11月26日 (月)

初期ウェザーはライヴが凄い:動画「Weather Report 1971 "1" 」

61evaftga6l_sl500_aa300_ 先日、ウェザーの初期アルバムをBOX化した「Complete Columbia Albums 1971-75」を購入したのだが、これがほんとに驚きの「目から鱗」連発。

←これです。

特にヴィトウス在籍時は大人になって音楽がある程度判る(おこがましいですが・・・)ようになってからもまともに向き合うことがなかった。若い頃背伸びして聴いて判った気になって、初来日公演にも行って、それっきり。

1stや日本公演ライヴもCD化の際に再購入したが、きちんと聴いては来なかった。

それが何故突然聴きたくなったか。

それはウェイン・ショーターなのだよ。

ここ数ヶ月、ショーター在籍時のマイルス(アコースティック&エレクトリック)を集中的に聴いてきて、今更ながらショーターの化物ぶり(特にライヴ)に魅了された。常軌を外す、戻す、曲想を解体する、構築する、等々、モード概念すら超える変化自在のソロパフォーマンスが圧倒的なのだ。

そこで初期ウェザーとなるわけだ。

スタジオアルバムでは曲の枠組みが優先はされるが、それでも自由度は高い(ジャム的要素が強い)。だから制約の少ないライヴではほぼ全編インプロヴィゼーションに塗りつぶされる。なかでもサックスは文字通り「リード」楽器であるわけで伴奏に逃げ場はない。しかも曲を決めるのも展開を導くのも全てリード次第、つまりのべつ吹きまくる必要があるのである。

これはショーターが目当てだったら再びきちんと聴くしかないでしょ、そしてどうせなら、最新リマスター盤でしょ、ということで購入したのだ。

とりあえずはライヴだよ、ライヴ、という訳で、いきなり「Live In Tokyo」2枚組はキツい(過去全編通しに何度か挑戦して途中でメゲた)ので、2nd「I Sing the Body Electric」の好編集だという日本公演ライヴから聴いてみる。

これは聴いてもらうしかない。編集の素晴らしさもさる事ながら、演奏自体が凄すぎる。ウェインだけじゃない、もう全員、花丸印。曲を引っ張るのはショーターかと思っていたが、ヴィトウスが局面局面で好サポートしているのだ。ボーイングのソロもエグい。当時紛れもなく最前衛にいた事を証明する好演である。そしてドラムのエリック・グラバット!以前聴いた「LiveInTokyo」では制作が日本スタッフだったせいか旧態然とした「ジャズ」ドラムの音に処理されていてバスドラボトボトシンバルバシャバシャ(しかも薄っぺら)と耳障りで閉口したのだが、さすがリアルタイムで音楽シーンの変化を感じていたアメリカのスタッフは違う。見事にメリハリの効いたキレの良いサウンドになっている。演奏自体も全体の流れをを意識した当意即妙ぶりで、多分この人の世代あたりがロックやソウルも普通に聴いてちゃんと演奏も出来るよ、という新しいタイプのドラマーの始りなのだろうなと思う。パーカッションのドン・ウン・ロマンとのコンビネーションも良い。

ショーター?言わずもがな。

ザヴィヌル?この方はサポートに徹しているけど、実は彼の想う「世界」を目の前に現実化しようとしている司祭かもしれない、と言ったら褒め過ぎか。

と、こんなに長い前置きを書くつもりじゃなかったが(書き足りないし)、今回の本題。

こんな映像が残っていた事に驚き。そして今の時点で発見できたことに感謝。ちょっと前だったら無視していたかもしれないしね。

なんて刺激的なんでしょ。ドラムが初代ドラマーのアルフォンス・ムザーン、手数が多くて「ビート」系ではないけどこれも悪くなし。

聴きどころのポイントが分かった「LiveInTokyo」も今は抵抗なく楽しめるように・・・でもやはり全編通しはしんどいな。

|

« 「永遠の夜」(上・下巻)               ギレルモ・デル・トロ+チャック・ホーガン | トップページ | いよいよ寒いっす »

ネット動画」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「永遠の夜」(上・下巻)               ギレルモ・デル・トロ+チャック・ホーガン | トップページ | いよいよ寒いっす »