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2012年10月14日 (日)

「見返り美人図」菱川師宣

先日東博で対面した。現物を見たのは初めてかもしれない。

「見返り美人図」菱川師宣Photo

私の世代(’50年代生まれ)だと昭和の切手ブーム時の人気絵柄として刷り込まれており(あと広重「月に雁」もね)、既に「十分見た」「十分知っている」という気になっているのである。

そしてそんな世代の感想は大抵こうだった、これのどこが美人(名作)なんだ?

大間違いであった。

歩みの途中(誰かに声でも掛けられたのだろうか)ふと振り返る女性の立ち姿、やや安定を欠く構図(身体は左へ、頭は中央よりやや右へ)で描かれた身体の絶妙なバランスと動きの瞬間、そして元禄時代ならではの華やかな着物の絵柄と色使い。

背景に何も描かれていないからこそ、その動きと鮮やかさが際立つ。

素晴らしいじゃないか。

長い時間眺めていたが、創造(妄想)力を刺激され元禄時代にまで思いを馳せていたせいか全く飽きなかった。あの時代、リアルタイムでこの絵に接した人々がこの絵からどんな情報を受け取りどんな共感を覚えたのだろうか、てね。

師宣は刷物の浮世絵では動きのない単調な表現の作品が多く今ひとつ好きになれなかったが、近年目にする機会が増えた春画ではこれが逆に味があるという、なんとも評価が揺れ動くのである。

菱川師宣「床の置物」よりImg_138356_52130410_2

さらに肉筆画には動きのある華やかな作品が多そうだし・・・どこかでまとめて展示してくれないかな。

ああ、菱川師宣は基本的に代表作が春画方面の人なので、一般展覧会は問題があるか。

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