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2012年9月 3日 (月)

特別展「青山杉雨の眼と書」@東京国立博物館

日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 生誕100年記念
特別展「青山杉雨の眼と書http://bit.ly/OhQMbj

正直なところ「書」についてはあまり詳しくはない。知識といえば漫画「とめはねっ!」から得たものぐらいである。だから当初はこの展覧会にはさほど興味はなかった。

青山杉雨という方が収集した中国の古典「書」の展示だけではなくこの本人の作品も紹介されているらしいことは判っていたのだが・・・

Se99d92e5b1b1e69d89e99ba8e381aee79c だが告知ポスターに使用されたこの「書」が妙に心に引っ掛かっていた。よく見ればデフォルメされた「人」のようで、まるで桜玉吉氏の漫画に登場するキャラのようなのだ。

そこで興味を持ち始め調べてみたら、この御方青山杉雨氏は「知る人ぞ知る」どころではなく日本美術界の巨人であったのだ(不明を恥じ入ります)。

で、行ってきたわけである。

展示冒頭は杉雨氏が収集した中国の「書」を中心としたコーナーから。

「とめはねっ!」のおかげで書体等の基本的知識は持っていたので(漫画様様である)ここでの中国の書が思いの外楽しめた。

慣れ親しんでいる「漢字」であるので無意識に「言葉としての意味」を探ろうとしてしまいがち(結果判らなくて書は苦手となる)だが、一歩引いて全体のバランスや流れ(リズム感)、筆跡に宿る「個性」、等に注目し始めるとこれが本当に面白い。書き手の人間性まで伝わってくるようなのだ。その意味で各「書」に添えられた筆者の略歴は効果的であったと思う。

個人的には隷書の諸作に強く惹かれた。

そして、中盤から最後にかけては青山杉雨「書」の世界。

圧倒的である。

晩年最後まで試行錯誤し「書」の道を極めようとしていた姿勢にはただただ頭が下がる。

書を学ぶということは、果てしない臨書(模倣)の繰り返し、そしてそこから自らの道を見定める、ということなのだが、青山杉雨はさらにそこから先を目指していたようだ。

それは中国の古典「書」のように時代の変化の中にあっても埋没しない「普遍性」、さらに古典から得た「要素」を巧みに取り入れることで逆に近代の美意識にも直接的に訴えてくる書であったのではと思う。

晩年の書書鬼20120727e69bb8e9acbcsjpg_d2012_07_2

会期は9月9日(日)まで、観て損はないですよ。

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