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2012年1月25日 (水)

芸術新潮「春画ワールドカップ」

51iztpabszl_sl500_aa300_ 浮世絵が好きになると、やはり春画は避けて通れない。むしろ、積極的に観たくなるのである。

注文主(お金持ち)の求める「(性的な意味での)嗜好性」さえ盛り込めばあとは描きたい放題、しかも贅沢に金を使えたことで当時の版画技術の極みが惜しげも無く使われているのだ。自ずと絵師も力が入り本気で取り組んでいる「絵」が多い。代表作(最高傑作)は春画、と言われている絵師さえ多数いるのである。

こりゃねぇ、是非とも観たくなりますわな。

しかし、春画本来の目的が目的だけに、好事家同志の小さなサークル内でしか観ることが叶わず、ましてや公の展覧会などでは到底展示不可能である。

結果、あとは出版物だけが頼りであった。これが以前は質の良いものが少なくて、あろうことか肝心の部分に修正の入った、そうほとんどポルノ出版物的扱いのものが多かったのである。

近年、大手出版社から「芸術的価値を認めた」無修正の真っ当な扱いで質の高い印刷物が出るようになって、やっと春画の代表作の全貌(モロ)を目にすることが出来るようになった。

で、今回の芸術新潮特集である。

「笑い絵」というコンセプトが非常に良い。冒頭特集の喜多川歌麿歌満くら」の一部だけでも買う価値あり。作品解説も兼ねた鼎談(鹿島茂、山本ゆかり、浦上満)もたいへん面白く勉強(?)になった。

古今東西、各国の春画も興味深い。人間は度し難い、が、だからこそ面白い。

そういえば、昔マンション一人暮らしの頃、せっせと溜め込んだ春画特集の書籍を、(やっとのことで)部屋に連れてきた女性に得意げに見せて速攻で帰られたことがあったなぁ。目の前に「本物」があるのに何を考えていたのか、あの時の俺。

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