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2011年6月13日 (月)

「主婦の生活 完全版 」 山上たつひこ

71mdwli3x3l タイトルとなっている「主婦の生活」(オリジナル版1990年出版)は山上たつひこの代表作というわけではないが、個人的には大好きな作品である。

何故好きかというと、ズバリ、山上たつひこ(しゃべる)動物キャラ・ベストスリーのひとり、直助(犬)の存在があるからである(ちなみにあとのふたりはタマ(猫)と栃の嵐(犬)、異論は認めない)。

その直助(犬)は第1話『昌代さんのおろし金』ではちょっと変ではあるが普通のペット犬として描かれている。ところが第2話『昌代さんの陽のあたる家』の後半で突然何の前触れもなく「直助でございます ワンワン」と語りだすのだ。しかもその内容は・・・ここから続く展開は山上漫画の中でも屈指の名シーンだと思う。さらに第3話『昌代さんのカレーライス』では、いつもと違うカレーライスのレシピに文字通り「身体を張って」抗議するのだが、その姿を描いたコマは何度見ても笑ってしまう。犬じゃなかったら大問題だ。

話自体も、ありがちな薀蓄話にならず完成度も高い。

そして、今回読み直してみて気がついた。

生活背景や会話など全体にそこはかとなく漂うバブル時代の匂いが今となっては郷愁を誘う良い味わいとなっている(やや苦さが伴うが)。例えば、理想的な夫婦関係やファッション、そして2世代同居の描写とか。併せて収録された「夫婦漫才」(80年代初頭)の時代を超えた普遍的なドメスティック感と比べるとその違いがよく分かる。あのころは理想(夢)が現実より勝っちゃった時代だった。後々、そのツケを長く背負わされることになるのだが、読みようによっちゃ、この作品にその兆しが描かれているようにも思う。特に第2話のマイホーム建築に伴う危機管理などは今の時代でも・・・

時代論を語る場でもないので、この辺にしておきます。

もちろん、従来の山上テイストに溢れた「夫婦漫才」(「ごめんください」改題)も文句なく面白い。何度読んでも笑っちゃうのは、「位牌とゆーより じいさんそのものだな」のセリフのコマだ。山上キャラのババァはこうでなくちゃ。

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