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2011年5月20日 (金)

ムーンライダーズ デビュー35周年記念「火の玉ボーイ コンサート」@芝メルパルクホール 2011.5.5  

ちょっと時間が経ってしまったが、ムーンライダースのデビュー作「火の玉ボーイ 」(1976年)完全再現コンサートに行ってきた。

この作品は正確には鈴木慶一のソロアルバムとして制作したアルバムなのだが、いつの間にか公式にもデビューアルバムということになっているらしい。実はそんな訳で、このアルバムはこの後のバンドが目指した音楽性とは若干趣が違う。鈴木慶一自身がはちみつぱい、スタジオ、あがた森魚等の仕事を通して育ててきた音楽的な方向性をこのアルバムで棚卸総決算(リセット)した印象があるのだ。

このアルバムには、ノスタルジックな(無国籍風)異国情緒が漂い、分かり易く明快なメロディがあり、高い演奏技術に支えられた凝ったアレンジがあった。そして高いトータリティをも備えていた。私も発売時にリアルタイムで購入した時には毎日毎日愛聴していたものである。

が、その完成度の高さが逆にその当時の時代性の中に音楽的評価を閉じ込めてしまう結果になってしまったのかもしれない。つまり化石化というやつだ。

こう言ってはなんだが、発売時にリアルタイムで購入した時には愛聴していたのに時がたつにつれ全く聴かなくなる(興味がなくなる)アルバムがあるが、気がつくとそんな一枚になっていた。個人的にその試行錯誤ぶりゆえに愛着のある「ヌーベル・バーグ」(1978年)以降の何枚かのアルバムはCDで買い直しているのに、このアルバムは買い直しすらしていなかったのである。

文章がどんどん長くなっていくので強引にコンサート評に移行、まとめに入ります。

構成は(中高年に優しい)休憩をはさむ二部構成であった。

第一部は件のアルバムの再現ライヴであった。実はこのコンサートのためにリマスター盤を購入して久しぶり(30年ぶりぐらいか)に聴いてはいた。今聴いても楽曲の質の高さには驚く。そして全曲細部までしっかり記憶していた自分にも驚く。何曲かは歌い通すことができるほどであった。長い間聴いてなかったことをちょっと悔やんだ。

だから、期待していたのだ。完全再現とやらに。

でも、これがちょっと期待はずれであった。肝心の細部が高音が強く(しかも音量大きめでひしゃげ気味)て終始耳障りがする音響システムのせいでよく聴き取れない。演奏は決して悪くはなかったが最後まで集中できなかった。思うにホーン・セクションの導入が全体のPAバランスを崩していたのではないか、音楽的な存在意味もほとんどなかったし。

もっとも、こういうライヴに限ってあとでソフト化すると異常に高音質だったするのだよね。ま、発売されても買うかどうかは微妙だが。テレビ放送はないのかな。

第二部はゲストを交えてのほぼ音楽パーティーといった趣。これは楽しかった。あがた森魚が元気そうで何より、矢野顕子は存在感がありすぎ、南佳孝の顔も存在感ありすぎ、とかね。ラスト近くでムーンライダースのみで演奏された『Back Seat』(1979年「モダーン・ミュージック」収録)が今回のライヴの白眉だった。現役ロック・バンドとしての凄味があった。

終わってみれば、十分満足できるライヴだったかな。

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