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2011年4月29日 (金)

江戸の人物画-姿の美、力、奇 (後期)

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後期の展示物の入れ替えに合わせて再び府中美術館に行ってきた。前回は応挙が印象深かったが、今回はなんといっても曽我蕭白だ。Rimg3241

入場してすぐに出迎えてくれるのがこの曽我蕭白の「寒山拾得図」である。

寒山1oukyo2_0003

拾得1oukyo2_0002

水墨画の魅力はその筆遣いや墨の濃淡の味わいにあるのだが、実は紙の地の色「白」の扱い方(活かし方)が重要なのだと最近やっと気がついてきた(遅いな)。絵師の個性もそこに色濃く表れると思う。

この寒山拾得図は高さ170cmほどもある大きなもので、細部までじっくり観察できる。そこで分かったことは、今まで地の白(空白)と思っていた部分も薄墨で塗りつくされていることだ。何も描かない空白や濃淡を活かして空間の広がりや余韻を描くというスタイルが水墨画の一般イメージだが、曽我蕭白の場合は墨の濃淡を使って己の想像上の色で画面を埋め尽くそうとしているように思った。

水墨画にあるまじき情念の波動さえ感じる。

これが蕭白の「狂」なのか。

この作品をじっくり鑑賞できただけでも大満足であった。

そうそう、今回初めて観たこの蕭白も好き。一見普通の「琴高仙人図」だが、鯉の描き方が妙に写実的で生々しい。Oukyo2_0001_3  

ところで、

今回の展覧会を通して(展示数こそ少なかったが)あらためて興味を持ったのは白隠や仙厓などの禅画だ。

近々にどこかで展覧会がないかなぁ。

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コメント

観てきました~!
素敵でした。

投稿: あ~坊 | 2011年5月 1日 (日) 18時52分

あ~坊様
私の住んでいる品川区もそうですが、「区立」の美術館ってほとんど無いのですよ。
近くにこんな美術館がある方がうらやましいです。

投稿: kussy | 2011年5月 2日 (月) 07時58分

こんばんは。

曽我と申します。

自分の姓と同じなので、一読させていただきました。

いい写真ですね。

曽我蕭白、この間、NHKで解説されていました。

投稿: バリュー曽我 | 2011年5月10日 (火) 00時17分

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