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2010年9月13日 (月)

東北三昧 秋田編 Part.6 そして僕たちは途方に暮れる

Part.5 http://waretadataruwosiru.txt-nifty.com/blog/2010/09/part5-9b1f.htmlの続きです。 

行きのタクシーから垣間見えたのはこのお堂だった。

「万体仏」の金剛童子堂Rimg0893_2

「ん?近くに他の建造物が見当たらんな。この裏かな?万体仏がある場所はもうちょっと奥なのだろうか」・・・この時点では、ここはその万体仏があるという寺の一部(入り口あたり)だと思い込んでいた。

Rimg0895aとりあえず、先ずはこのお堂から見学することにする。古い建物だが埃っぽくもかび臭くも無くきちんと管理はされているようだ。地元縁の信仰対象として今でも現役なのだろう。外の強い日差しに慣れた目に堂内はほとんど暗闇同然だったが、入り口から差し込む光でかろうじて奥にあるご本尊らしきものが確認できた。このお方は誰なんだろう?

他には何もないようだ。

やはり万体仏は他の場所か。

お堂の外に出るとタクシー会社に連絡を取っていたモロ氏が深刻な顔をしている。どうやら11時にタクシーでここへ迎えに来てもらうのは難しいらしい。

「到着が11時半ギリギリでもしょうがないんじゃない?」

「いや、12時近くになるらしいです」

ええー!マジか。

聞けば団体客や何やらで待機車が全て出払いフル回転中らしい。そういえば帰りは出来るだけ早めの連絡を、と運転手が言ってたっけ。もともとタクシー所有台数も多くはなさそうだし、オフシーズンの利用客の少なさを想像すればそれも無理からぬことではあるが。

11:31発の列車が無理だとすると次は1時間先の12:34発になる。もうしょうがない、これには確実に間に合ってくれること信じて現実を受け入れるしかない。

それまではここ「万体仏」で時間を潰せばよい。その約1万2千体の木彫りの地蔵菩薩像とその周辺をゆっくりと堪能すれば時間はいつの間にか過ぎていくはずだ。

そう前向きに考えて、いざ観光!

・・・・・・・あれ?お堂の裏には何も無いんですけど。

何か見落としたかな、もう一度、お堂の周りを一回転、やはり何にも無い。さては、お堂の手前から横奥に伸びている(ように見える)道の先に何かあるかのかも。が、これは行き止まりであった。

あれ、

あれあれ、

あれあれあれ、ひょっとして万体仏ってこの目の前の小さなお堂が全てってことなの!?

いやいやいや、だとしたら約1万2千体の木彫りの地蔵菩薩像ってのはどこだよ。

再び堂内に入ってみる。「四方一面に仏様が・・・」という言葉を聞いた記憶が浮かび、 目を凝らして四方の壁を確認すると・・・あった。Rimg0896

これか。これなのか。四方の壁一面はもとより天井の端までびっしりと埋め尽くす木彫りの地蔵菩薩像、確かに 1万2千体はありそうだ。

なぜかマフラーのように紙(ティッシュ?)を巻いた一群がそこかしこにRimg0897a

土着的な信仰に内在する密やかであるが濃いエネルギーを感じて興味深くはある。

が、これだけなのである

木彫りの地蔵菩薩像は板彫り量産型の素朴なもので信仰心の強さは十分感じるが、とても(時間を掛けての)仏像鑑賞の対象には為りえない。

そう、万体仏の観光は正味5分ほどでお終いなのである。

今となれば行きのタクシーで運転手が言った「そこが、万体仏ですけど、(ちょっと)寄って行きますか」の真意が良く分かる。

そう、ちょっと寄れば済むんだよ

しまったなぁ。後悔先に立たずだ。あの時素直に従っておけば良かった。帰りに時間を掛けて見学すると言い出す観光客を彼はどう思っただろうか。さぞや困惑したことであったろう。

さて、あらためて見回してみると万体仏周辺には(コンビニはもちろん自販機も休憩場所も)何も無い。まさに陸の離れ小島だ。

ここでどうやって後一時間あまりを潰せばよいのか。途方に暮れる。

気が付くと私もモロ氏もすっかり無口になってしまっっていた。

Part.7(http://waretadataruwosiru.txt-nifty.com/blog/2010/12/part7-feb6.html)にまだまだ続く。ほんとすみません。

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