« 3才になったまる。-I am Maru 2.- | トップページ | 旅先です »

2010年6月 2日 (水)

彼女が来た

昨晩の明け方近く、耳許に気配を感じ眼が覚める。辺りを見回すが何もない。猫の鳴き声を聞いた気もするが、夜明け前の薄暗い室内には冷蔵庫のモーター音が聞こえるだけだ。

再び眠りに落ちる。

今度ははっきりとその鳴き声を聞いた。室内の明かりをつけ確認するが、やはり何もいない。眠気は消えてしまった。恐れや不安のせいではない。思い出したのだ。

久々に彼女が来たのか。

会社勤めを始め一人暮らしをしていた頃、正月などに実家に帰ると普段使用されていない2階の部屋に泊まった。大学受験まで弟の部屋だったのだが、彼の大学合格後は長い間使用されておらず、家具や机、本棚等が以前と変わらず置いてあっても生活感は無くなっていた。

そこで就寝すると、たびたび彼女の気配を感じた。子供時代から飼っていて、大学時代にその2階の部屋で最期を看取った雌猫の気配をだ。

暗い部屋の隅に何かがいる、しかし灯りをつけた瞬間に視界から消えてしまう(一瞬見えた気もする)、自分と違う何かが部屋の中に存在する気配は正直あまり気持ちの良いものではない。その時点ではそれが何かおぼろげに見当は付いてはいたが、確信は持てなかった。ためしに母親に話してみたがまともには取り合ってくれなかった。

が、ある晩決定的なことが起こる。

夜中に布団の中で目を覚ますと、脇腹あたりに何かの存在を感じた。丸まった猫の感触だ。右の脇腹と右手の内側に丸まる生々しい存在感。あまりのことに完全に目が覚めた。あろうことかゴロゴロとのどを鳴らす音さえ聞こえてきたのだ。しかし不思議と恐怖は感じなかった。今までの気配も含めて間違いなく「彼女」の仕業だと確信できたこともある。

ただ、この脇腹あたりに存在する「何か」に触れてみたい衝動を抑えるのに苦労した。猫を飼っていた人は良くわかると思うが、気持ちよく寝ている猫を人間の都合で起こしてしまう罪悪感、まして相手は・・・触れてもしリアルな感触があったら、いや、無かったとしてもそれはそれで・・・結局、何もせずそのままの状態で再び眠りに落ちた。

それ以来ばったりと彼女の気配は感じなくなった。満足したのだろうと思っていた。

ところが昨夜、再び訪問を受けたようだ。

お迎えかな・・・いやだなぁ。

それとも最近水木しげるの本ばっかり読んでるせいかな。そうだそうに違いない。

|

« 3才になったまる。-I am Maru 2.- | トップページ | 旅先です »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

挨拶にきただけだとおもいますよ~。
そんな怖がらなくても。
死んだ後もずっと、お家にいるんでしょうね。
きっととっても愛されたんだろうな~。

投稿: yuri | 2010年6月13日 (日) 21時36分

yuri様
いつもありがとうございます。
猫にまつわる不思議な話は昔から良く聞きますよね。
犬の場合はもっと現実的な「良い話」が多いようです。
「化け犬」というのは聞いたこと無いですし。

Kussy


投稿: kussy | 2010年6月14日 (月) 20時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222843/48527165

この記事へのトラックバック一覧です: 彼女が来た:

« 3才になったまる。-I am Maru 2.- | トップページ | 旅先です »