« 10万アクセス超え | トップページ | タイトルバナーは上野動物園のエゾヒグマ »

2010年5月27日 (木)

サウンドノベル「街~運命の交差点~」セガ・サターン版

セガ・サターンはそんなに悪いゲーム機ではなかった。幾つか印象に残るゲームもあったし、なんといってもこの作品を世に出したことだけでも十分存在価値はあったと思う。

それほどの傑作なんだよ、この「街」というゲームは。

後年、他社のゲーム機への移植で広く認知され幅広い人気を集めるようになったけど、サターン版発売当時(1998年)は非常に狭い世界で熱い支持を得ていただけだった。どちらかというと、マニア向けという印象も強かった。というのは、このサターン版は結構難易度が高かったのだ。至れり尽くせりの親切設計(チュートリアルやフローチャート)が当たり前の現在から見たら極悪極まりない不親切設計といっても良い。手元でメモを取りつつ進行しなければまったく先へ進めなくなる事がままあった。何度どつぼにはまり同じ所(バッド・エンド)を巡ったことか。それだけに完結をみた時の達成感は素晴らしかった。そして泣いた。細部の細部まで練りこまれた物語に素直に感動したのだ。映画でもドラマでも味わえない深い余韻が残った。

このゲームに描かれる世界はこうだ。

人生における運命の意味と刹那の選択によるパラレルな可能性、そう、あの時ああしていればという、あれだ。そしてその選択による人と人との偶然(もしくは必然)の関わり合いが意外な結果(「風が吹けば桶屋が儲かる」的な)を生み出す、意識的にせよ無意識にせよ人との接触が微妙な(もしくは大きな)人生の運命の変化をもたらすのだ。

登場する8人の主人公全員の人生に数え切れないほどの選択肢が登場する。それは当人の運命を変えるだけではなく他者の運命にも変化を与えていく。もちろん「お話」として完結するために「正しい」選択は存在するのだが、この作品がゲームとして不動の評価をいまだに受け続けているのは、実は他の選択肢を選ぶことで発生するパラレル・ワールドの面白さにあるのだ。「バッド・エンド」というやつだ。

この「バッド・エンド」の回収という作業がまさに至福なのだよ。

これによって、8人の主人公全員のキャラや運命に(共感するにせよ否定するにせよ)思い入れが強くなってくる。終わってみれば全員が愛おしい。そしてだからこそエンディングが深い感動と余韻をもたらしてくれるのだ。

最近、ニコニコ動画にこのサターン版をプレイしている動画が連投されている。うp主の人柄に好感が持てる良い内容だと思う。人のプレイを見ても凄く面白いよ。

http://www.nicovideo.jp/mylist/9921991

今はPSP版が入手しやすいのかな。

|

« 10万アクセス超え | トップページ | タイトルバナーは上野動物園のエゾヒグマ »

ゲーム」カテゴリの記事

ネット動画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222843/48476471

この記事へのトラックバック一覧です: サウンドノベル「街~運命の交差点~」セガ・サターン版:

« 10万アクセス超え | トップページ | タイトルバナーは上野動物園のエゾヒグマ »