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2010年5月12日 (水)

龍馬伝 第19話「攘夷決行」 

慶喜や三条実美など脇の人たち(といっても歴史的には有名人)を演じる役者がいい。

少ない登場シーンでしかもほとんどが歴史的には重要な場面ということもあり、どうしても人間性まで掘り下げる時間的余裕は無い。結果、人格的には善悪判りやすく誇張されて描かれがちなのだが、こういう癖の強い(もしくはあえて強くした)人物像こそ生かすも殺すも役者の技術や持ち味がものを言う。演じようによっては人間的な深みも与えることが出来るからだ。どちらかというと若手は気負いが勝るがそれも悪くないし、確かな演技力を持つ中堅は緩急の見せ方がうまいし、ベテランの落ち着いた味わいも画面に重厚さを与えてくれる。特に大河ドラマは皆本気で取り組んでくれるので、観ている方の楽しみも増えるというもんだ。今回は(珍しく)策士的な面を強調した慶喜を演じた田中哲司の演技が印象に残った。きちんと「策士、策におぼれる」面も匂わせていたしね。後ろに控えていた松平春嶽役の夏八木勲の存在感もさすがだ。香川照之によれば「龍馬伝」は役者仲間でも評判が良く皆出演を楽しみにしているようで、今後の登場人物にも十分期待できそうだ。

武市関連については書きたいことは前回分でほとんど書いてしまった。彼らのこの後の顛末はこれから数話を使って描かれるようだからここでは触れない(ネタ切れになっちゃうしね)。

でもちょっとだけ。

次の第20話には土佐に戻された平井収二郎が仕置き(拷問)を受ける場面があるのだが、そこであの後藤象二郎が再び登場してくるのだ。青木崇高がどんなに憎憎しく演じてくれるか非常に楽しみ。しかし象二郎という人物は興味深い。いろいろあった後ちゃかり攘夷派になったり、龍馬に接近したり(暗殺主謀犯?)、土佐出身では数少ない明治政府の要職になったり、下野して民権運動したり、商売したり・・・最期は伯爵になっちゃうし、という節操の無い世渡り振り。武市が生きていたら絶対にあり得ない人生だったはず。武市半平太もさぞやあの世で悔しかっただろうな。

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