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2010年5月11日 (火)

龍馬伝 第18話「海軍を作ろう!」

武市半平太の未来・・・

己の信念のみを拠りどころに半ば強引に他者の変革を求めてきた武市半平太、その未来は切り捨てるか切り捨てられるかの修羅の道に成らざるを得ないだろう。信じる事への純粋すぎるほどの情熱が情勢の急激な変化に対応しきれない不器用さも生んでしまう。古今東西、歴史的に見てもこのタイプの人物には厳しい結末が待っていることが多い。彼の選んだ暗殺という強引な手段が自身を窮地に追い込んでいく。一度罪を犯せばそれが負の連鎖を生んでいくのだ。報復が報復を呼んでいく。そして最も彼が信じる者(容堂公)によって彼の未来に暗い影が差し始める。

対照的に描かれるのは坂本龍馬とその周辺だ。

未だ何も為してはいないが既成観念に囚われず自らをも変革することで着実に足場を固めつつある龍馬、冒頭の龍馬を乗せた船が大海に乗り出すシーンが象徴するように彼の未来は広い可能性に満ちている。いや、龍馬だけではなく海軍操練所で学ぶ者全員が輝かしい可能性に満ちているといっても良い。学業や訓練で得た柔軟性やバランス感覚そして近代的価値観の萌芽がこれからの変革の時代に日本を導く力となっていく。しかもそれは同時代的に日本全土で起こっていたのだ。

そう、歴史の表舞台の登場人物が交代する時期が近づいてきたということだ。あの人とか、この人とか、そして龍馬も表舞台へ。

最後に、もうひとつ。以蔵と勝のエピソードが大変面白かった。従来、土佐勤皇党の問題児、お荷物、腐った林檎といった先入観で描かれることが多い以蔵だが、このドラマでの以蔵は良い。頭が悪いというよりもそれは得られる情報量の極端な少なさ故の無知であるだけで、その素直な純粋さがこんな状況になければどんな風に活かせたのか。勝が言った、「何でおめぇ、ああいう奴(龍馬)と付き合わねぇんだ?」という言葉が重い。

あ、もうひとつあった。懐かしや「風林火山」のイケメン、伝兵衛役が印象的だった有薗芳記が操練所の教官役でいい味出していて嬉しかったぞ。

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