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2010年4月10日 (土)

龍馬伝 第14話「暗殺者は龍馬」

第2部開始。

副題は「RYOMA THE ADVENTURER」(ちなみに1部のそれは「RYOMA THE DREAMER」)。まるでファンタジー系物語の章立てのようだが、たしかに幕末や戦国という時代にはヒーロー幻想を想起させる魅力がある。価値観の変化がもたらす世界の混沌と時を一にして申し合わせたように登場する多様で個性的人物たち――力と才覚、運と不運、希望と絶望、彼らの生き様の先にある未来を歴史的事実として既に知っているからこそ我々の想像(妄想)力を強く刺激するのだろう。

だから、大河のような歴史ドラマでは歴史的事実を「どう描くか?」ではなく、「どうなるのか?」という興味で持続させないと魅力に乏しいものになってしまう。単なる再現ドラマではダメなのだ。かといって、妙に現代的にしたり歴史を曲解しろということではない。そこに必要なものは虚構のリアリティというものであって、出鱈目ないい加減さではない。舞台設定や効果、人物造形における適度な誇張は虚構の世界に(むしろ)現実感をもたらす、ということなのだ。つまり、例えればあり得ないほどの汚れや埃、極端な表情や動き、言動、これらが弥太郎そのものとしてドラマの中でどれだけ存在感をもたらしているかということだ。

その意味では第1部は厳格に歴史的事実に拘る部分よりも想像で補う部分が多く、物語の展開や人物の魅力で楽しませる内容ではあった。しかし、2部からは厳しい歴史的事実(しかも誰もが知っているものばかり)の待つ世界に突入するわけで、どうしても「どう描くか?」という再現ドラマ系方向性に傾いてしまうのかなと危惧していたのだが・・・

今回の放送分を見る限りその心配はなさそうだ。

龍馬は漫画的にかっこいいし、弥太郎は弥太郎のままだし、黒白葛藤のあった半平太は順調に暗黒面に移行中だし、その半平太と以蔵の関係性は・・・なかなか興味深いものになってきたし。なにより、ピエール滝演じる溝渕広乃丞のような人物が「生きている」世界を嫌いに為なりようがない。沢村惣之丞(要潤)との絡みは最高だった。

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