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2010年3月23日 (火)

キース・エマーソン、そしてちょっと昔の話

先日ある人との会話で何故かキース・エマーソン(ELP)の名が出てきた。どんな流れでその名が出たのかはっきりとは覚えてはいないのだが、妙に心に引っ掛った。高校時代に集中的にハマった時期があり初来日の後楽園まで観に行った経験や、大学時代の友人のプログレバンドを思い出したりしたせいもある。そのバンドでキーボードを担当していた大村氏(実名)は耳コピでキースのピアノプレイを完全再現できるほどの猛者であった。今はジャズ・ピアニストとして仙台を拠点に活躍しているらしい(お元気ですか、大村クン)。

そんなわけで、こんな時(どんな時だ)の為にと予めCDで入手済みであったアルバム(1stから頭脳改革まで)を聴き直してみた。

頭悪そうな感想ですまんが、一言、かっこいい。誰でも分かり易い音楽性というか、底が深そうなのに入ってみたら意外と浅いみたいな。いや褒めているのですよ。音楽以外何も考えていないキースと、思慮深そうでいて実はそれほど考えてはいないグレックと、最初から何も考えていないカールの三人が作り出す音楽が他の(クソ真面目な)プログレバンドと一線を画していたのが今となってはよくわかる。ロックとかジャズとかクラシックとかのジャンルの柵を超えた純粋に音楽の楽しみ面白さ(はったり的な部分も含めて)に満ちているのだ(まぁ、行き着いたところは「ラブ・ビーチ」だったのだが・・・)。

特にキース、壮大な才能の無駄使い男、未だにいたいけなキーボード予備軍の心を鷲掴み。ゲーム音楽の作曲家にもファンが多いし、キーボード系専門誌では今でも年に一度は特集が組まれる。なんか元ファンとしては嬉しいのだ。

あ、思い出した。オルガンについての会話の流れでハモンド・オルガンに話が及び、私がキースの名を出したのだった。心地よいサウンドだけがハモンドの音じゃないよ、パーカッシヴでアグレッシヴな音も出せるのだ、みたいな話だった。そう、キースはオルガンのプレイが最高だった。ピアノはどう弾いてもピアノの音なのだが、ハモンドはツール(?)としての万能性が高かった。それをロック的に最大に活かしきったのは後にも先にもキースただ一人だと思う。先に名を出した大村氏が実際にハモンドを使ってキースの音創りの秘密を目の前で解明してくれたことがあった。レスリーはもちろんだがモジュレーターやエコーなどのエフェクトを巧く使っていた記憶があるが、今となっては貴重な記録になっただろうに。ちゃんとメモしとけばよかったな。

ちなみに、その大村氏が参加していたバンドの名は破天荒という。その筋ではそこそこ名が知られていたが、メインの活動がキャバレーだったからなぁ。当時のバンド活動は大変だったのだよ。大井町のキャバレーで鳴り響くメロトロンとハモンドという光景は今思えばかなりシュールだ。それをバックにギターを弾かせてもらったのは良い思い出。メロトロンと競演したギタリストって(上手い下手はともかく)日本では数少ないだろう。ちょっと自慢。

たまには王道プログレの話も良いね。次はイエスあたりを・・・いつかね。

さて、ELPの個人的お薦めは、ピアノの衝撃度は1st、ハモンドの音色を楽しむなら「タルカス」かな。後者は今でもたまに聴くことがあるお気に入り。LPでいうB面の小品集が意外と良いのだ。

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