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2009年10月

2009年10月31日 (土)

Perfume⊿ツアー最終日      @横浜アリーナ2009.10.30

開演前からいつもと雰囲気が違っていた。「ザワ・ザワ」とか「ゴ・ゴ・ゴ・ゴ」と漫画のオノマトペじゃないが次第に高まる期待と熱気が音になって本当に聞えてくるようだった。

客層も千差万別、男性、女性、さらにそうでない人も多数、世代的にも下は妊娠8ヵ月目の胎児(!)から上は・・・50代半ばの俺辺りが上限かと思っていたら明らかに60歳以上という方も何人か見かけた。このPerfumeファン層の幅の広さこそが彼女たちの特異な魅力をよく表している。それは博愛主義とでもいうか、全ての人に分け隔てなく多幸感を与ええる魅力、実は特異でも何でもない本来の意味での大衆芸能の理想形に近い魅力のことだ。

なんて冷静にあれこれ考えられたのも開演前の最初だけ。次第に盛り上がる手拍子と歓声で自分の中でも「ゴ・ゴ・ゴ・ゴ」と興奮のカウントダウンが始まる。

そして、幕が上がる(正しくは、穴が三つ開く、かな)。ともかくその瞬間、自分にもスイッチが入った(と同時に何かが外れた)。かってないほどの全身全霊解放状態に突入。前日のライヴの時以上に興奮している自分に驚き、3時間近く踊り続けた持久力や普段の倍以上高くジャンプしている自分の潜在体力にも驚き、気が付けば一緒に歌っちゃている曲が多数あるのに驚き(いつの間に詞を覚えてしまったのか?)、最後に涙さえ流した自分に驚いた。

終了後、しばらく腑抜け状態が続く。ありきたりで陳腐な誉め言葉ではこの充実感と感動を伝えることは難しい。自分の目で見て身体で体感してもらうしかないのだが・・・

記念にセットリストを貼っておこう。引用元はこちらhttp://ro69.jp/live/detail/27159

1 Take off
2 NIGHT FLIGHT
3 エレクトロ・ワールド
4 Dream Fighter
5 love the world
-MC-
6 Zero Gravity
7 マカロニ
8 SEVENTH HEAVEN
9 Kiss and Music
-Speed of Sound(インスト、3人ははける)-
10 edge(△-mix)
11 シークレットシークレット
12 コンピューターシティ
13 I still love U
-MC-
14 ワンルーム・ディスコ
15 セラミックガール
16 ジェニーはご機嫌ななめ
-「P.T.A」のコーナー-
17 チョコレイト・ディスコ
18 ポリリズム
19 Puppy love

アンコール
20 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
21 Perfume
22 願い(Album-mix)

10月15日のライヴは来年1月13日にDVD発売決定。楽しみだ。

リンクに表示されるテキスト

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2009年10月30日 (金)

高尾山はミシュラン三つ星観光地

先週のことだが、母が介護療養を受けている八王子の病院の用事を昼に済ませた後、突然思いついて久々に高尾山へ登ってみた。20年ぶり?いや30年ぶりぐらいか。頑張って(無謀にも?)ケーブルカーとか文明の利器を使わず徒歩で昇り降りしたのだが、下山途中でふと気がついたら影がこんなに長くなっていた。015_2 山はあっという間に日が暮れるのだ。 ハイキング・コースに街路灯なんてないわけで日が落ちれば辺りは完全に闇に包まれてしまう。これは「中年男性高尾山で遭難」というシャレにならない事態になりかねないので少々焦ってスピードアップ。それにしても下りの急ぎ足は膝に来るな。スタンディングのライヴよりもきついかもしれん。

紅葉が本格的になったらまた登ってみよう。混むかな。

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2009年10月29日 (木)

Perfume@横浜アリーナ2009.10.29

近い、近い。

花道の(ステージから見て)右側、センターステージ寄りの場所。メインステージまでは全体がしっかり見渡せる適度な距離があったし、センターステージは三人のパフォーマンスのシンクロ具合を細部に至るまで(後方からとはいえ)間近でしっかり確認出来るという最高の席だった。いやいや後方からの視点もなかなか新鮮で良い。関係者としてステージ後ろから観ているような気分になった。そして、花道でのMC!すぐ目の前に彼女たちが・・・近すぎて見ている方が何故か照れてしまうではないか。

ツアーの本編(?)終了後ということでそれまで毎回あった撮影や柵の緊張感から解放されたこともあってステージには彼女の笑顔が終始溢れていた。本人たちが本気で楽しんでいるのに、こちらが黙って観ている手はない。ということで、俺も、伝説のグランドファンクレイルロード後楽園公演以来久々の心も身体も全開放状態に突入、踊り叫び飛び上がりまくったのであった(日ごろのウォーキング効果か、何の疲れも痛みも感じないのは自分でもちょっと驚きだが、2、3日後に来たりするから油断はできないのだ)。

さて、30日は本当に本当の最終日公演、いつもと違い特別な雰囲気になるかもしれないな。

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2009年10月27日 (火)

Photoshop CS5

民生用ソフトでここまで出来るのか。ついこの間まで高価でしかも使いこなすには専門的知識が必要だったのに、これからは誰でも簡単に入手できて深い知識が無くても直感的に操作出来てしまう時代になったということだな。

http://cs5.org/?p=147

真を写すと書いて「写真」という時代は完全に終わったということだ。もう何を信じていいのやら。しかし世の中のほとんどの人は「写真」をそのまま真実だと思いこんでしまうから、悪用しそうな輩が沢山出てきそうだ。詐欺師にとっても最高のツールになるな、これは。

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2009年10月26日 (月)

楽しい音楽生活 iPodの中身が煮詰まってしまった

今使用しているiPodは80GB(実質73GBぐらいか)、ロスレスでインポートしているので現在アルバム237枚、曲数で2887曲が収録されている。買った当初は十分な許容量と思っていたけど、今じゃ全然足らん。ここ数ヶ月間ブルース系アルバムを次から次へとぶち込んだせいで、気軽に聴けるポップス系や80年代系アルバムがはじき出せれて、残ったものはブルースとマイルス、ジミヘン、ザッパに代表される濃厚に煮詰めたモツ煮のような音源ばかり。シャッフルで聴いていても気を抜くヒマが無く、街歩きで利用すれば、(その心ここにあらずの表情のせいで)他人に怪しまれるわ、駅は乗り過ごすわ、車に轢かれそうになるわ、とさんざんである。

このままじゃいかんということでレートを下げてインポートし直し収録可能曲数を増やすことも考えたのだけど、やはり音質には拘りたいのだよね。いっそのこと、今使用中のiPodはブラック・ミュージックやルーツ系中心にして、新たにもう一台160GBの新商品を購入するかな…悩ましいところだ。

ああ、どうでもいい話だな。すいません。お口直しにマイルスのブルースをどうぞ。

MILES DAVIS / RED CHINA BLUES

いわゆるジャズ・ブルースではなくモロ・ブルースです。ワウをかましたマイルスのペットがまるでギターの音のようで、いや、本人は本気でギタリスト(ジミヘン)のつもりなのだろうと思います。こりゃ濃厚な後味が残り過ぎて口直しにはなりませんね。

毒を食らわば皿までもということで、こちらも召し上がれ。

MILES DAVIS / CALYPSO FRELIMO

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2009年10月25日 (日)

長見順with早川岳晴 / 武蔵野ミニー@横浜黄金町試聴室 2009.10.24

個人的にあまり良い思い出のない街だったので行く気も無く半ば忘れていたのだが、長見順の事務所(?)から宣伝メールが来ていたので行くことにした。長見順と早川岳晴のユニットを結構気に入っていたこともあるし、武蔵野ミニーも前からちょっと気になっていたので、場所にまつわる嫌な思い出は記憶の底に封印することにしたのだ。

まぁ、黄金町駅に着いた途端、一瞬にして封印は解け記憶が蘇ってしまったのだが、それ以上に楽しめたライヴだったから結論としては行って良かったかな、と。

武蔵野ミニー 彼女は戦前の古いブルースを主なレパートリーとして自らドブロギターまで弾きこなし演奏活動を続けている女性ミュージシャンである。

最近自分もいわゆる戦前のカントリー・ブルースをいくつかチェックし始めていて興味が深まりつつあった。ノイズの向こうから聴こえてくる個性的な歌声、驚異的なギターテクニック、ブルースの定番スタイルだけにとらわれない楽曲の多様性、そして大衆音楽としてのエンターテイメント性、いやもう、全然古臭くない、むしろ新鮮。そんな折に彼女のライヴに出会うというのは何かのお導き?しかも、京急乗車前に品川駅の書店で購入した「BLUES&SOUL」紙の特集は『ボブ・ディランとカントリー・ブルース』ときたもんだ。さらに、その特集記事の中で気になったメンフィス・ミニーの「ME AND MY CHAUFFEUR BLUES」をその日の内に日本のミニーの歌で聴けるとはね。

というわけで、自分は十分楽しんだのだけど、一般的にはどうなのだろう。というのは、もう少し楽曲についての説明や話題があっても良かったのではないかと思ったからだ。今回の「BLUES&SOUL」紙の特集もそうだけど、我々が特定の曲に興味を持つのにその曲に纏わるエピソードや蘊蓄を知ることは非常に効果があるはずだ。中央線沿線のディープなお客さん相手では余計なお世話のなってしまうかもしれないけど、一般のお客さんにはかなり有効な手段だと思うけど、どうかな。俺自身も詳しく知りたい曲があったし。

長見順with早川岳晴 どんな条件下でも最高のステージ、いつもありがとうございます。さすがに褒める語彙が底をついたので詳細は割愛いたします。気になる人は前回参照http://waretadataruwosiru.txt-nifty.com/blog/2009/09/thumbs-up-20099.html

しかし毎回内容が微妙に違うのだよね(今回は珍しく椅子に腰かけたままだし)。だから毎回新鮮に楽しめる。また観たい聴きたいと思っていたら12月末の「全国酒場ツアー」でもう一度あるようだ。あ、その前にマダムの弾き語りライヴも観ておかなくてはいかんな。

11/23(月・祝)・ 12/23(水・祝)

マダムギター酒場ツアー@東京

渋谷dress

渋谷区渋谷3-20-15 サエグサビル三階
電話 0334983440
www.dress-2f.com

☆12/23はクリスマスも近いので、日本のシャンパン、どぶろくをドリンク販売致します。岩手の浄法寺という田舎で作っているものです。
12月のみ、共演)早川岳晴、岡地曙裕

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雨の日曜日 

3953169314_6f7da5346e当初、昨日から上映が始まった映画「アンヴィル」を観に行くつもりだったが、冷たい雨のせいで行く気がそがれた。久々に一日中家でぐだぐだ過ごしている。たまにはいいか。

アンヴィルと言えば、つい最近街で御本人たちを見かけたのだ。どこかで見たことのある外人ロック・オヤジだなぁとその時は思ったのだが、後で音楽雑誌の記事で目にしていたアンヴィルのメンバーだったことに気がついた。ちょっと声をかけて握手なり何なりしてもらえば良かったかなと、少し残念だったかな。で、俄然映画も観る気になったのだけど、さすがに雨の中六本木ヒルズ(もしくは吉祥寺バウスシアター)まで出掛ける気にはなれず、家で録り溜まっていた「タモリ倶楽部」を見ている次第。今週中にはなんとか観たいな。

映画『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』公式サイトhttp://www.uplink.co.jp/anvil/

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2009年10月24日 (土)

ギター 37 AC/DC          やっぱ、ハードロックだな                   

51shdpuofcl 来年3月の日本公演が非常に楽しみなAC/DC。行きますよ、そりゃ行きますとも。なんていったって数々の名リフを弾き倒すアンガスのお姿を生で観られるのだもの。

ということで何年かぶりにCDを引っぱり出して聴いているのだ。

しかし困るね、どうも。良すぎではありませんか!やっぱ、俺の根っこは70年代ハードロックなのだなと嫌になるほど再認識。ボン・スコットですよ、ボン・スコット。もちろん世界的な大成功へ導いたアルバム「Back In Black」(1980年)で始まるブライアン加入後のAC/DCも素晴らしいのだが、ボン時代は必殺リフやキラーチューンが目白押しで時代を超えた魅力を放っている。余談だけど、今の耳で聴くとホワイト・ストライプス等のサウンドに通じるものがあるのだよな。近年、70年代ロックのサウンドやスタイルを(オルタナティヴやガレージを経由した)新しい感覚で取り入れた若手のバンドが増えてきているが、70年代のAC/DCの影響力は結構強いのかも。AC/DCにはブルース進行丸出しの曲(「The Jack」とか)さえあるのに、そのルーツに縛られることなく見事にAC/DC節に変じてしまう強烈な個性が普遍的な魅力ををもたらしているのかもしれないな。

必殺リフ、そして永遠のジャンキー、ボン・スコット

70年代はこの2枚かな。

AC/DCは全て良い、と言えば良いのだが、近年ではやはりこのライヴか。

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2009年10月22日 (木)

「皇室の名宝-日本美の華」    伊藤若冲「動植綵絵三十幅」

200910055 先週の事になるが東博で開催中の皇室の名宝展に行ってきた。1期、2期と期間を分けた展示になり、今回は江戸から明治にかけての絵画や造形物が中心の1期分ということになる。一番の目玉は、まとめて見られる機会の少ない伊藤若冲「動植綵絵三十幅」ということになるだろう。もちろん私もそれが最大の目的だ。

昨今の若冲人気もあって人出は予想以上で若冲コーナーは黒山の人だかり。しかも妙齢の女性群団が多くその「ありがたさ」に一瞬ひるんだが、我慢強く並び続け最前列でじっくりと全三十幅鑑賞することができた。

この「老松白鳳図」が一番好きかなImg_985824_21053491_0

いわゆる「奇想」の系列で語られることが多い若冲だけど、その実態はひたすら絵を描くことが好きな究極の趣味人だったと思うのだ。細部までのあきれるほど綿密な描写には圧倒はされるが蕭白のような病的な執拗性は感じない。そこには若冲自身が描くことを楽しんでいる姿しか思い浮かばない。絵を通して若冲が言ってくるのだよ、「ここを見て、どう?」「ここもいいでしょ」「ここはちょっと工夫したんだ、わかる?」とね。その一つ一つに付き合い始めると、もうね、どっと疲れるのだ、許して欲しくなってくるのだ、でも止められないのだ、それが全三十幅・・・もうこの若冲コースだけでおなかいっぱい、いやむしろもたれ気味で、後半の展示物はあっさり目の物だけ鑑賞するのが精いっぱいになってしまった。

たしかに「動植綵絵三十幅」は素晴らしい作品だと思うが、同じ若冲なら水墨画の「花鳥人物図屏風」の飄々としたタッチの方が個人的には好きかな(疲れなしね)。画像はクリックすると拡大します。20060509100321

今週もう一度東博に行くつもりなので、その後若冲以外の作品も取り上ます。

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2009年10月21日 (水)

俺はパフュヲタではないぞ、たぶん

2chからアンチPerfumeの方のパフュヲタについての見事な考察を転載。

アンチ活動にあたりパフュヲタがPerfumeに惹かれる要因を考察してみた
1)幼少時の夢を初心貫徹で実現している好感の持てる真面目な姿勢
2)旬な才能との偶然の出会いから生まれた良質な楽曲・ダンス・映像群
3)体育会ノリの継続的努力から結実される精緻なダンスパフォーマンス
4)10年におよぶ強い絆で結ばれた友情への羨望
5)素朴で善良な人柄が滲み出る笑えて癒される会話・トーク
6)経験に裏打ちされた観客への思いが伝わる楽しいライブ
7)強い低音と熱狂的な観客が醸し出す陶酔感のあるライブ
8)ネットに蓄積された過去の豊富な映像素材を自ら発掘・発見する楽しみ
9)ネット上におけるファン同士の比較的良好なコミュニケーション
10)思春期の女性が遂げる成長や変容への憧憬
11)彼女たちが進行形で作り続ける物語への参加意識
12)海外ファンの映像への応答から確認できる価値の普遍性
13)優しく囁くような歌唱法を用い聞き続けても疲れないボーカル
14)大衆性の高いメロディと抑揚あるベースラインを特徴とし重層的に組上げられた楽曲
15)カテゴライズによる市場限定をせず顧客側の多様なニーズを投影可能な多面性
16)思い入れの強いファンが作り出すMADと呼ばれる2次作品群の存在
17)所属事務所の過剰宣伝ではなく口コミまたは自身の気付きにより広がったブランドへの信頼
18)メンバーそれぞれが持つ素直で豊かな表情表現
19)性と金銭の結びつきから距離を置いた保守的で清廉なイメージ
20)これらを1ユニットで総合的・複合的に具現化しサービス

以前、2chで発見し、無駄に高い分析能力だなと感心した記憶があったのだが、傍から見たら俺自身が限りなくヲタに近づきつつある今では分り過ぎるほど分って気持ちが悪いほどだ。俺はヲタじゃない(たぶん)、『調査、分析のためなので仕方がない』(by小幡績PhD)のでライヴ参戦しているのだぞ。参戦て書いている時点でヤバいか。

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2009年10月20日 (火)

ヒメアノール4 古谷実

519s29bzql__ss500_ 表紙が良かったのでどーんと大きく載せてみた。

これは殺人犯森に纏わりつく亡霊(もしくは森のシャドウ)なのだけど、当初気味悪がっていた森が普通に会話するようになってしまっているのが地味に怖い。

「負」の連鎖(森自身はせいぜい運が悪かった程度の認識かもしれない)が生み出す地獄巡りの様相を呈してきた物語はどこに帰着するのであろうか。今回森の前に登場し社会の中の孤独や閉塞感を訴えた女が、何一つ森の同情も共感も引き出すことが出来ず、ただ森自身の役に立つか立たないかで処理される展開がすごい。無計画で刹那的ではあるが、森は常に自分の本能的欲求だけに従う。そこには人間関係や社会など疎ましいことは存在しない。常に自分だけの都合が最優先するのだ。

一方、もう一人の主人公、人間関係や社会にいいように振り回され自らその不適格ぶりを意識せざるを得なくなってしまった安藤先輩なのだが、これがまた新たなというかおかしな世界観を作り上げそれに固執することで現実逃避をしようとする。曰く、「恋をしない人生」。まぁ、その為の手段が女性の前で卑猥なことを言う、とかなんともしょっぱいのだが、本人は本気だ。特に髪型が本気だ(古谷実の漫画では久々に声を出して笑ってしまったではないか)。

で、やはりというか、今回も自分の都合だけでは如何ともしがたい諸所の障害や人間関係により挫折と慙愧の世界に突入・・・と思いきや、安藤の前に(何故か彼に)同情や共感を求める女性織田さんが登場し物語はあらぬ方向へ。

ああ、ここまで書いて気が付いた、不条理な世界に生きる森と安藤、それぞれの前に訳ありの女性を登場させている事に。そうかそういうことか。あれ、もう一人主人公がいたような気もするが、まぁ幸せそうだし・・・でも、ユカちゃんは森の自分勝手な欲望の最終目標にされてしまっているから、いつか否が応にもこちらの世界に引きずり込まれてしまうことになるのだろな。

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2009年10月18日 (日)

BEYONCE@さいたまスーパーアリーナ2009.10.17

Beyonce_93 美貌、美声、完璧な身体バランス、そして音楽的才能・・・天はニ物どころか三物も四物も彼女にお与えになったようだ。普通ならそれらが妬みや嫉みを招き批判や誹謗を生み出しかねないのだが、彼女の持つクールでクレバーなカリスマ性がそれさえも吸収し昇華してしまうようだ。女性のファンが圧倒的に多く、また熱狂的な声援を送っていたのも肯ける。既に自分たちと同じ次元で評価できる対象じゃないのだよな。気楽に「ちゃん」付けで呼べない神々しさというか、そんなオーラがステージから発散していて、それはエロスでも母性でも無くて、ちょっと性を超越したカッコよさとでもいうか、「宝塚」っぽいと言うと語弊があるがそんな感じなのだ。

神々しいと言えば予想以上にゴスペルルーツが色濃く反映していて、それはもちろんバラード系で顕著なのだが、身に染みついたコール&レスポンス体質とでもいうか、会場の盛り上げ方に強く反映していたと思う。特にセンターのサブステージでのパフォーマンスは会場全体が一体となって(宗教的トランス状態?)盛り上がり圧巻であった。MJへの追悼曲を歌う時には巫女のように見えたし・・・

ところで、バンドメンバーが全員女性だったり意識的に公民権運動や民主党がらみの映像を流したりと、これはビヨンセだけに限らないのだが、欧米ではアーティストが選挙権を持つ国民の一員として当たり前のように社会的政治的スタンスを主張している事が多い。リスクや善し悪しはあるとしても、伴う責任を十分意識することがアーティストたちのぶれない創作活動とその強さに結びついている部分があることは間違いないだろう。彼女の「ドリームガールズ」や「キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語」(プロデュースも)での先人たちへのリスペクト心溢れる映画活動を見てもそれを強く感じる。

もっとも次の映画は女優ビヨンセに徹したスリラーらしいけどね(歌も歌いません)。

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2009年10月17日 (土)

加藤和彦さん 死去

「加藤和彦さんが自殺=「あの素晴しい愛をもう一度」-遺書2通、軽井沢のホテル」http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/jiji-17X919/1.htm

驚いた。

自ら命を断つなんて・・・

大好きな音楽活動をもってさえ埋まらなかった深い絶望があったのだろうか。

ご冥福を祈ります。

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2009年10月16日 (金)

Perfume@横浜アリーナ2009.10.15

今月末に2回の追加公演があるとはいえ、本来は今ツアーの最終日、DVD用の撮影も入っていたし実質的にも大団円的なライヴになった。とはいえ、メンバーは必要以上に気負うことなくいつも通りのパフォーマンスでオーディエンスを巻き込み祝祭空間を作り出していたのはさすがで、長いツアーを経て客弄りというか客煽りというか観客コントロールのスキルがまた一段とアップしたのではないかと思うのだ。特にラスト近く「PTA(Perfumeと楽しく遊ぼうだっけ?)」の振り付け練習コーナーから始まる怒涛の煽り曲連発には初見の人や恥ずかしい(どうノルか分らない)人、クール(を気取る)な人でさえ巻き込む吸引力があって圧巻だった。

座席がメインステージから見てすぐ右側のスタンド席(東)だったのだが、これが結構新鮮な視点で観れる場所で、彼女たちがセンターステージに出ると後方から彼女たち越しに観客の反応が観察できて興味深く楽しいのだ。肉眼でもメンバーの細かい動きや表情が確認出来る程度の距離だったし、レーザーなどステージ全体の仕掛けを堪能するにはちょっと不利な場所かもしれないけど、十分満足のいく席だった。一時はあきらめていたこの日のチケットを用意してくれたモロ志賀氏(仮名)に感謝。

さて、追加公演にはもちろん行くのだが、これがチケットが届いて驚愕。何とセンターステージのすぐ横、最前列に近い場所。思わず神棚に乗せて拝みたくなったぞ(しないけど)。

ということで、また。

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2009年10月15日 (木)

中春こまわり君「塩田・その一」 

今回はこまわりの主張先、石川県は能登が舞台。したがってこまわり関係で登場するのは奥さんぐらいで、後は新たな(今回だけの)登場人物たちが話を動かしていく。この登場人物たちが相変わらず胡散臭いというか、妙に生々しいキャラ立ちをしていて、物語がどの方向に転がるのか予断を許さない。だいたいのっけに登場し黙々と塩田の仕事をするジジィは何者なんだ。最後の方で登場する素敵なセンスのスーツを着た「保坂水産」社長も非常に怪しすぎる。

山上たつひこには名脇役というか役者のように作品によって役割を演じ分ける定番キャラがいる。今回でいえば「水元漆器店」の社長がそうだ。この顔ですよ、この胡乱な眼をした顔。作品ごとに微妙に違うとはいえ、まともなようでどこか壊れた人物像が身近にいそうなリアリティを生み出していて妙に印象に残る(昔そりが合わなかった出向先の社長にそっくりなんだよな)。そんなキャラたちがこれまたいい具合に歪んだセリフを吐くからたまらないのだよね。

今回はサブタイトルに「前篇」ではなく「その一」と付いているので最終的には中編クラスの作品に仕上がるのだろう。どちらかと言うと山上の小説に近いテイストでこまわりを狂言回しにした外伝的な展開になるのかもしれない。

だいたい予測は外れるのだけどね。

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2009年10月14日 (水)

Perfume@大阪城ホール2009.10.11

ホール公演とどのくらい違いがあるのか期待しつつ観たわけだが、基本的な構成と演出には大きな変化はなかった。あえていえば三人の移動範囲が俄然広くなったことぐらいか。

ホール公演ではステージいっぱいに設置されていた三つの箱状オブジェを使った仕掛けや三人のダンスの考え抜かれた動きとシンクロの魅力(そして表情も)など、細部を身近で確認できることから会場の一体感というか共有感が生まれていたが、大きな会場ではそうはいかない。それじゃどう楽しむのかと言うと無理なく自然に全体の雰囲気に乗れるか乗れないかが肝なのだが、それには音響や(特に)座席の位置や周りの状況などパフォーマンスの本質にはあまり関係のない部分が大きな影響を与えてしまうのだ。

よーするにあまり良い観賞環境ではなかったということなのね。最後まで客観視的立場から抜け出ることが出来なかった。うーむ、ホール公演の記憶がまだまだ鮮烈すぎることもあるかもしれん。

いや、ハードな旅行日程で一日中歩き回り足の状態が限界に達していたところに3時間のスタンディング状態が地獄の痛みを生み出していたのが一番の原因だな。

そういうことで、アリーナ公演評価保留。

横浜は体調万全で謹んで鑑賞いたします。

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2009年10月13日 (火)

関西から無事帰宅

関西は何度か飛行機で訪れていたが、今回ほど天候に恵まれた事はなかったんじゃないか。特に初日の神戸空港行きは名古屋辺りから視界を遮る雲が無くなり始め着陸態勢に入る大阪湾(瀬戸内海)周辺は完全に雲ひとつない晴天状態。
大阪の北から山間を西に進み加古川市上空で左へターンして明石海峡大橋上空を通り、神戸空港沖で再び左へ旋回、空港の東側から着陸というコース、まるでアトラクションを楽しんでいるような素晴らしいパノラマ風景をたっぷりと堪能することが出来た。ほんと幾つになっても飛行機は窓際に限るね。

そんなこんなで観光的には非常に幸先のいいスタートが切れた今回の関西旅行、密度濃く楽しむことが出来たが非常に疲れた2泊3日の旅であった。ま、毎日朝から晩まで(基本的に)歩き廻っていたのだから体力を消耗するのは確かだが。

おいおい今回の大きな目的であった姫路城など印象に残ったことは記していく(もちろんPerfumeは別枠で)。

さて今回大阪宿泊で利用した超格安1泊2500円の今宮の中央ホテルは通天閣で有名な新世界のジャンジャン横町、と言うとピンとくる方もいると思うが、大阪市内でも一二を争うディープな場所のすぐそばにあるのだ(愛隣地区はすぐ眼と鼻の先、根本敬先生の諸作に登場するような『いい顔』の持ち主にかなりの頻度で遭遇する場所でもある)。

若い頃にこの場所を訪れた時は朝から開いている呑み屋(それなりに繁盛している)や路上でリラックスしておられる『いい顔』の方々に深い哲学を感じたものだ。もっとも現在は新世界自体が観光スポットとして人気を集めるようになり以前ほどの濃厚さは薄れてきつつある。中心部周辺では元祖派遣労働者らしき人はほとんど見かけなくなった。あまり近づくなという規制があるのかなぁ。昔は入るのに勇気が必要だった串カツやホルモンのお店が長蛇の列の順番を我慢する必要がある店になっていたのには驚いた。

もちろんホテル自体は一般客用のもので(バス・トイレは備え付けでないにせよ)旅慣れている者であれば何の問題も無い。外人利用客も多かった。なんと言っても各部屋に現地で旅行プランを再検討できるインターネット環境があることが嬉しい(ロビーに備え付けもある)。電車の時間やアクセス方法まで詳細に調べれるし、もう観光ガイド本はいらないな。チェーン展開もしているようだ。和室ならさらに安いぞ。

ビジネスホテル中央グループhttp://www.chuogroup.jp/

しかし、地元の人であれ観光客であれ多種多様な人間模様(自分も含めてね)が観察できるこの地域の最寄り駅の名が『動物園前』というのも味わいがあるな。

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2009年10月 9日 (金)

姫路城へ

有名すぎていつでも行けると思っている内に行きそびれてしまっていた姫路城。 来年から本格的に始まる大天守保存修理前に一度は観ておきたかった。1s1

後は(関西方面に旅する)きっかけさえあればいつでも行けると思っていたところに、ある方からPerfumeの大阪城ホールのチケットを良心的価格で譲ってもらえることに。

なんと願いが二つも叶うという嬉しさ!まぁ金はかかるが、いつもの切り詰め旅行でなんとか。新幹線よりずっと安い航空券も入手したしホテル代なんて一泊2500円だぞ。食事は王将か松屋で、後は安い居酒屋で一杯という感じかな(立ち飲みも可)。

ということで、明朝から行ってきます。

姫路城ホームページhttp://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/

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2009年10月 8日 (木)

ギター 36 ジュニア・ウェルズJunior Wells

ジュニア・ウェルズにハマった。もちろん名は前から知っていたし有名曲は聴いていた(主にカヴァーでだが)。しかし、きちんとアルバムと向かい合ったのはほんの最近になってからだ。これがね、私の好みにどんぴしゃ!なんでもっと早く気がつかなかったのか。何か30年近く無駄にしてきたような気がする・・・いや、気がついていたとしても若い頃は分ったふりの知ったかぶりで脳内カタログ化してお終いだったかもね。何にせよ、こうして出会えたことに感謝。

Hoodoo Man Blues 513ris3njpl__sl500_aa240_

声が好きだ。自身の吹くブルースハープの音色にぴったり合う声。ファンキーで若々しく新しいブルースを作り出す気概と自信にあふれた声。

そしてなんといってもバンドサウンドということ。言わずもがなのバディ・ガイ始めベースもドラムも定番系バッキングにとらわれず随所に個性を発揮していてバンドとしての魅力を作り出しているのだ(アンサンブル面でイギリスのロックバンドに与えた影響は大きいかも)。

で、やはり触れざるを得ないバディだが、この人はバッキングに徹している時も変態性に揺るぎがないのだ。さすがに外に向けて大開放とはいかず、内へ内への抑制された変態性なのだが、時折どうしようもなくはみ出してしまう規格外のフレーズがたまりません。

このアルバムに限らずジュニア・ウェルズには良い曲は多いのだが、一般的に最も有名な曲は『Messin With The Kid』だろう。数々のロック系ミュージシャンにカヴァーされ、現在でもYoutubeを覗けばプロ、アマ問わずたくさんのミュージシャンが演奏している超有名曲だ。そういえば「ブルース・ブラザース」でも演奏されていたな。

で、自分もやってみたいなと、本家もいいけどカヴァー系でカッコイイのはないかと探してみた。いや~皆好き勝手にアレンジして演奏しているもんだ。その柔軟性がブルース・スタンダード曲の良いところであり大きな魅力なのだけどね。ジョニー・ウィンターのヴァージョンはこの曲のファンキーな面を活かしていていいな。相変わらずの弾き倒しも最高だ。

しかしなんといってもこの人かな、ロリー・ギャラガー。この曲を初めて知ったのも彼のヴァージョンだったし。それにしてもすごくパワフルでエネルギッシュだ。

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2009年10月 7日 (水)

再び青森へ vol.2 地図の通りに見えるのはなんか嬉しいもんです

前回http://waretadataruwosiru.txt-nifty.com/blog/2009/09/vol1-de40.htmlの続き。

下北駅到着後、すでに駅前に待機していた観光バスに乗り込み「恐山・釜臥山展望コース」へ出発。先ずは釜臥山展望台へ向かう。

ここまで車窓から見た下北半島の風景は比較的平坦な印象があったので、目的地の釜臥山が標高(879m)以上に大きく感じる。実際、ここから連なる恐山山地の最高峰であり、周囲に遮るものは何もなく展望台からの景観は想像以上に素晴らしいものだった。

展望台から見た釜臥山山頂。建築中の建物は自衛隊レーダーサイト。なんとなくSFちっくでいいね。019

むつ市と陸奥湾を望む。025_2

太平洋が見える。六ケ所村辺りか。021 

ガイドさんの話によれば、山頂付近の天気は変わり易く(事実直前まで雲がかかっていた)これほど見通しが良いのはなかなかないとのこと。誰かの日頃の善行のおかげか、俺じゃないことは確かだが。

短い滞在だったが十分満足して、メインの恐山へと向かう。

実は恐山という山はなく、カルデラ湖宇曽利湖(うそりこ)を中心に釜臥山を含む外輪山に囲まれた地帯の総称ということらしい。つまり、大昔に巨大な火山があり大爆発でてっぺんが吹っ飛んだその火口跡そのものが恐山ということだ。何かスゴイな。漠然と山の裾野近くにあるのかなと考えていたのだが、まさか火口そのものとは思わなかった。近づくにつれ余計な思い込みがどんどん削がれていく。到着直前にこれ以上は無いような急な坂道を下るのだが、そりゃそうだ、火口の底に向かって真っ逆さまだものね。

うわ、全然終わらない。次回はいよいよ恐山到着から。

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2009年10月 6日 (火)

ベルセルク 34             幻造世界(ファンタジア)

一年かけて掲載と休載を繰り返しつつひとまとめ、そして長期休載。新刊発売と同時に掲載紙でも(まさにその新刊の続きから)連載再開。

これは前巻発売の時もそうだったな。このパターンで行くと完結までの道のりは…どうかわたしが生きている内に終わりますようにと祈るしかないか。

ということで、長期休載前の最後の掲載時に書いた感想がそのまま使えそうなので再うpしておきます。

6月27日 (土)
「ベルセルク」の最新連載分を読んだ。「理の終わり」が発動されて以来、急激に変動する世界を大ゴマを使い映画やアニメのストーリーボードのように描いた展開が続いている。

「風呂敷を広げ過ぎ」という表現があるが、こりゃ風呂敷どころじゃない。作者の脳内でイメージのビッグバンが起きたようで、湧き上がる表現衝動に抗いきれないかのようだ。この幻と現(幽界と現世)の境界線が無い混沌の楽園はグリフィスが、というよりも作者自身の願望であり最終目標であったかのようで、このままほっとくとストーリーの整合性など度外視してこの世界の隅々まで描き続けるのではないか(そしてすべてが崩壊する)・・・そんな心配をしてたら次回は9月25日連載ということで、とりあえず冷静にストーリの再構築を図ってくれそうだ。しかし、既に「理」は無いも同然、何でもありの世界になったわけで、物語的にはいくらでも暴走できる免罪符を手に入れたようなもんだ。一時は(緩やかにではあるが)収束しつつあるように見えた物語が再び拡散に向かう可能性もある・・・終わりは始まり、そうあの時の「蝕」ように。

そういえば、グリフィスが「白い鷹」の姿でいる必然性も消えたわけで、こりゃゴッドハンド降臨の可能性もあるということか。今回も長い時間をかけて愛着の生まれたキャラ達に理不尽な「死」が訪れるのだろうか・・・それはちょっといやだな。

付け足し

ゴッドハンドは降臨しておりました。

ガニシュカも結局は触媒にしか過ぎなかったということか。触媒としての存在が大きければ大きいほど、犠牲が多ければ多いほど、世界の変容は急激に拡大する。次は世界丸ごとが蝕に飲み込まれるのだろうか。

グリフィス(=ファムト)にとっては髑髏の騎士さえ掌の上の駒にしかすぎない。今回は見事に利用されてしまった。リベットの塊みたいな剣だもの、そりゃ扉も開くってもんだ。

ガッツ御一行様はいつになったら陸に上がれるのだろうか(主役に戻れるのだろうか)?

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2009年10月 5日 (月)

ギター 36 ローリングストーンズ                  Little Red Rooster

もろブルース、しかもワンコード、それが全英一位(1964年)の大ヒット。

アイドル人気だけではこうはいかない。60年代イギリスの若者たちにどれだけブルース(黒人音楽)が浸透し一般化していたのか、ということだ。こりゃ、イギリスを訪れたブルースマンたちが感激したのも頷ける。

しかし、当時はブライアンの存在が不可欠だったことも良く分る動画だ。スライド・プレイでは劣等感があったであろうキースがちょっと不憫。でも、この後スライド用の変則チューニングをコードカッティングに応用し歴史的なリフを連発するようになるのだから世の中わかりません。

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2009年10月 4日 (日)

柴草 玲ソロ「下げマンのほほえみ」 @高円寺JIROKICHI 2009.9.20

この夏に元宝塚の人気女優(男優?)春野寿美礼が『前山にて』をソロ・デビュー曲に選んでくれたおかげで柴草玲という名に興味を持った方も増えたようだ。機会があればライヴも観てみたいと思ってくれた人もいたのではないか。これは新たなファン拡大のチャンスと普通考えるところだろう。

がしかし、さすが柴草玲というか、この露悪的で一見さんお断り的なフィルターのかかったライヴ名「下げマンのほほえみ」は如何なものかと。おかげで(高円寺という場所柄もあるが)彼女のライヴ・パフォーマンスに対する免疫力の高そうなお客さんが集まり、いつにも増して濃い雰囲気になったのは個人的には嬉しかったのだ。そうなのだ、ここ最近のソロやユニットでの活動の延長上にあり総括的な内容のこのライヴで、過去の柴草玲を披露する必要性など全くないわけである。その意味で、『前山にて』を歌わなかったのは大正解、いや、聴きたかったことは聴きたかったかも・・・どっちやねん。

彼女の場合、ピアノを伴奏に歌を歌うというより、曲をピアノと歌で合奏するといった方がぴったりくる。いやむしろピアノの方がむき出しの感情を表現しているところもあり、集中して聴いていると結構疲れるのだ。だから時折はさまれるネタとも本気ともつかないMCが和ませてくれる・・・と思いきや次の曲とともに情念の世界へ真っ逆さま、なんてこともあり油断が出来ないのだが。

定期的活動報告とも言えるアルバムはもう長い間リリースされていないのだが、その代わりに(といってはなんだが)頻繁に更新される彼女のブログがリアルタイムで「メイキング・オブ・柴草玲」を読んでいるみたいで興味深く面白い。日常(現実)と音楽(虚構)の世界がこれほど地続きな人も珍しい。
柴草玲(しばくされい) シル・ヴ・プレhttp://shibakusa.exblog.jp/

当日セットリスト

一部
1、 トンビと旅人
2、 ホテルおぎくぼ
3、 雪
4、 金魚
5、 ツクツクホウシ
6、 ブルーベリー
7、 大人の遠足
8、 ゆるぎない時間(セイコーCM曲)
9、 千代さんの日記
10、しずく 〜それは、にぶい光沢の〜(フェチ新曲)

二部
1、振られフラダンス〜オキナワで二番安いシーサー屋のおじいは言った(ウクレレ)
2、ヒガンバナ
3、指の中
4、うつせみストーリー その8 『恋人』
  〜おやすみ
5、靴の詩
6、レクイエム
7、あんたの冷や汁
8、Blue

〜アンコール
*たたみちゃんのテーマ
*さげまんのタンゴ

何度も披露しているため出会い頭の衝撃では勝負できなくなってきた『さげまんのタンゴ』だが、それでも、いやだからこそか、パフォーマンスとしてのふっ切れ具合が尋常ではなく、いやもうひたすら圧倒された。ちなみに彼女の自称「たたみ」は筒井康隆の小説『怪奇たたみ男』(「俺に関する噂」収録)からきている。興味のある方は是非ご一読を。

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2009年10月 2日 (金)

ギター 35 指

気がついたらiPodにブルース曲が400曲超え、まだまだ増えるぞ。これも渋谷TSUTAYAのおかげだ。渋谷という場所柄もあってか、それなりに需要もあるのだろう。主要ブルースマンはだいたい揃っているし思わぬ発見もある。さすがに店員の知識が追いつかないのか、ロックの棚にあったりR&Bの棚にあったりとジャンル分けが微妙なところもあるけど、もう慣れた。探すのも楽しいしね。

さて、そこでギターのことなのだが、いろいろ聴いて思うことは、予想以上に指弾きのギタリストが多いということだ。ギターを始めたのが戦前というブルースマンも多いので、そもそもピック弾きという概念自体が無かったのかもしれない。最初に覚えた変則チューニングのまま一生弾き続けた人もたくさんいるし、要するに表現手段の道具として自分が使い易ければそれでOKという大雑把さが良いのだ。オレ様を観ろ、聴け、という目的が明確なので独学でも唯一無比なスタイルを作り上げちゃっているプレイヤーがうじゃうじゃいるし、いやー、すごい世界に足を踏み入れてしまったようだ。

で、アコースティック・ギターによる弾き語りスタイルがブルースの主流だった時代にギターを学んだのであれば指弾きは必然か。それがエレキ時代になってギターの全音域がはっきり聴き取れるようになり、さらに意識的に奏法に活かすようになってきたのだろう。それまで単純なリズムパターンやルートを弾くぐらいだった親指の使い方がより複雑になり、バッキング時のビートやコードの表現方法がが多彩になった。またソロ時においても単音弾きには不可能な和声的なアプローチや低音弦でのリズムキープやアクセントなどでグルーブ感の持続も容易になった。

おっとこれ以上書くとボロが出そうなので、お薦めを紹介して終了と。

マジック・サムの貴重な映像。特に2曲目「Sam's Boogie」は圧巻。

マストアイテムですな。

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2009年10月 1日 (木)

Three Friends@青山「月見ル君想フ」 2009.9.20

英国産プログレバンドGentle Giant、奇跡の来日公演!― そんなことがあるわけはなく、元メンバー3人を含むトリビュートバンドといったところが妥当な評価かな。

演者も聴衆もいい歳のオヤジたちが適度に緩い雰囲気(なれ合いに近いかも)で往年の名曲を楽しむ空気感は決して嫌いではない。長年親しんできた曲が次から次へと演奏されるステージには感動する瞬間もあったし、観賞当日にブログに書いていたらたぶん絶賛記事になっていただろう。

でも結局はまがい物はまがい物でしかないということなのだ。無理は重々承知しつつも本家の幻影を求めてライヴに来ていたはずなのに、あのアンサンブルのダイナミクス(楽器の持ち替え!)やハイテンションでパーカッシヴなリズムアプローチを一瞬でも味わえることを期待していたはずなのに・・・うーむ、期待が大き過ぎたか。公演後、全盛期の音源や映像をチェックし直したのが悪かったのかもしれない。最後まで残った違和感が時間を置くことでさらに大きくなってしまい、このように微妙な評価になってしまったのだ。

高いチケット代を考慮すれば「見れた」ことで満足すべきなのかな。トリビュートバンドと理解すれば決して悪いバンドではないし、割り切って観ればもっと素直に楽しめそうだ。もう少し安ければ次も行くぞ(あればだが)。

メンバー寸評

ゲイリー・グリーン       Gary Green (guitar, vocals)
昔からすごく器用なのに意外とロック的いい加減さも露呈する瞬間があるゲイリーさん(そこが好きなのだが)。直ぐそでに引っ込むなど若干落ち付きがなく、リーダーの器ではない事が良く分った。どうやら譜面は苦手らしい。
ケリー・ミネア          Kerry Minnear (keyboards, vocals)
そのプレイに一番期待していたのだが、持ち歌「Think of Me with Kindness 」で唯一仕事らしい仕事をした以外は地味にサポートするだけ。いや、そこにいるだけと言ってもいいな。
マルコム・モルティモア Malcolm Mortimore (drums)
3rdアルバム「Three Friends」のみ参加。それもあってかバンド名になったようだ。ブルース(シャッフル)やジャズがルーツにあるらしくアフタービートが体に染みついた典型的ブリティッシュドラマーといえる。後任のジョン・ウェザーズJohn Weathersのツッコミ気味でパーカッション的アプローチとは対照的だ。楽曲を裏で支えるという要素の強い初期の曲ではその安定感がよく活かされていたが、正直なところ4th以降の曲にはいまひとつ合っていなかった気もする。

バンド名の由来になっただけあって、このアルバムからの演奏はどれも良かった。

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