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2009年7月 2日 (木)

過激にして愛嬌あり             宮武外骨・滑稽新聞

NHKのテレビ番組「歴史秘話ヒストリア」で宮武外骨の特集があった。タイトルは『触るな危険!宮武外骨~反骨の投資 時代と格闘す』とまことに長ったらしいものだが、過激(放送不適切)や愛嬌(性愛関係、よーするにシモネタ系)と放送上の制約がある中で良くできた内容だったと思う。放送後、ネット上でも好意的な意見が多い様で嬉しい。これを機会に外骨関連の書籍にも触れて欲しいものだが、ほとんどが廃刊という現実はどうしたことか。中でも、編集者としての才気が爆発(癇癪玉も盛大に爆発)していた頃の「滑稽新聞」が気軽に読めないという現状は非常に嘆かわしい。

実は80年代中頃に赤瀬川原平と吉野孝雄の編集で全7巻の「滑稽新聞」復刻版が出版されてちょっとしたブームになったことがある。個人的には赤瀬川等の路上観察活動トマソンを追い続けているうちに辿り着きそのまま購入したような記憶があるが、その出会いは強烈だった。明治時代の文語体は決して読み易いものではないし、同時代同地域の人間でなければ理解しがたい情報や表現も数多くある。それでも面白いのだ。第1号から最期の173号(例の自殺号)まで順を追って読み進めると、まるで大河小説を読んでいるように各キャラが立ち始め頭の中で好き勝手に動き始める。外骨自身やその周辺はもちろんだが、敵役の役人、政治家、詐欺師、マヌケ、スケベ達の人間臭さまでもが魅力的になってくる。もちろん当時の歴史的事件や風俗の知識があればさらに楽しめることはもちろんだ(ドラマ化に向いている思うのだが小説化さえされていないようだ、残念)。そして、日本的遊び心と近代的センスが融合した表紙絵や挿絵の素晴らしさも大きな魅力だ。浮世絵出身の絵師が外骨のアイデアを元に描いたのであろうが、作品によっては絵師の作家性が強く感じられるものがあって興味深い(中でも墨池亭黒坊やなべぞの作品には傑作多し)。

お嬢さん、そんな触り方は・・・20080806114422

さて、9年前の引っ越し以来封を開けていない書籍系の段ボールの中から「滑稽新聞」を探し出すとするか。

尚、今回の「歴史秘話ヒストリア」は再放送(7/8)もあり。http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/index.html

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