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2009年7月 4日 (土)

「しぶやさんといっしょ」特別篇      @西荻窪アケタの店 2009.7.3

渋谷毅が「おかあさんといっしょ」や「みんなのうた」など主に子供向きに書いてきた曲をセルフ・カヴァーするこの「しぶやさんといっしょ」、シリーズの魅力は、歌(曲)に向き合う真面目な姿勢とジャズ・ミュージシャンらしい遊び心から生まれる独特の緩さにある。それは原曲自体が既定のアレンジに縛られない自由度を持っているからに他ならないのだが、それを単なる懐古趣味ではない今この場でしか楽しめない音楽の喜び(意味分ります?)として提供できるのはレギュラー始めゲスト・ミュージシャンの技量の高さによるところも大きい(普段インプロヴィゼーション主体に演奏しているミュージシャンは曲へのアプローチがほんとに個性的で刺激的)。

渋谷毅本人が歌うと子供向きというより人生を重ねたしみじみ感が出て味わいがぐっと中年好みになる「あしたのあしたのまたあした」や原曲の仕上がりも素晴らしかった「こんなこいるかな」始め誰もが一度は耳にしたことがあるような名曲ばかりなのだが、今回最も印象に残ったのは小川美潮が歌った「おおきいて ちいさいて」。

この振り付けを観客を含めて全員でやったわけだが、全く抵抗が無かった。自分でも驚く、却って楽しいのだ(ちゃんとできないとちょっと悔しかったりして)。老人介護施設などでの童謡振り付けに「年寄り全員が子供返りするわけないだろう」と否定的だったのだが、何かそれもありかなと・・・いやいや、ないない、ありませんとも。

渋谷毅御大は終盤かなり酩酊状態だったようだが(本人ブログでも記憶が無かったと書いている)、これが不思議なことにピアノを弾き始めるとちゃんとする。どんなにボケても道具を持たせるとしゃんとするとか、いわゆる名人伝説にありそうな話だが、観ている方はそれも含めて楽しんでいるので全然問題なし。今後も一期一会の楽しみ、期待しております。

こんなこいるかな

作曲家渋谷毅についてはレコードコレクターズの連載「ブラウン管の向こうの音楽職人たち」(2月、3月号)にインタビューが載っている。興味がある方は是非ご一読を。

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