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2009年2月

2009年2月27日 (金)

浪花の華 ~緒方洪庵事件帳~                第8回「蘭方医の戦い」

用事があり土曜の晩の地上波放送が観れないのでBShiで先行視聴。

「ちりとてちん」の加藤虎ノ介が2週続けてゲスト出演することが一部で話題だったが、これがなかなかどうして悪くなかった。ネタばれ回避のため詳しい説明はしないが、レギュラー陣に負けず劣らずの存在感を見せていた。舞台出身のせいか若干過剰になりがちな演技も時代劇ということで納まりは悪くない。むしろ、この作品のテンポやメリハリの中ではクサいぐらいの演技の方が活きてくる。おっと、地上波放送後はファンの方々が熱く語るであろうから、門外漢はこのぐらいにしておこう。

毎回、何気ない背景にまで気が配られていて感心する。光の具合や色彩の配置、そして遠景のエキストラまできちんと演技させる細やかな演出、それは登場人物たちの心の動きまで映し出すような効果を上げている。第6回「北前船始末」(後編)で章がおゆきを見送る船着き場の場面とか本当に印象的だった。今回もそんな場面が・・・詳しくは書かないけどね。

しかし、章と左近だよ!どうなるのかな、結果は「別れ」でしかないのだけどさ。お互いが魅かれあっているわけだし・・・次回ついに最終回か。

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2009年2月26日 (木)

ヒストリエvol.5 岩明均

いつの間にか新刊が出ていた。51bbx368qjl__ss500_

前巻発売から一年半ぶりぐらいかな。正直なところ、どの辺まで話が進みどんな形で続きになっていたか、はっきりとは覚えていなかった(そういえばあの頃は父の葬儀などで身辺が慌ただしかったな)。

そこで改めて一巻から読み直してからと思ったが、冒頭を少し読んだだけで、全て鮮明に思い出した。「絵」の力ってすごい。話を論理的に文章として記憶しているのではなくて、直観的に「絵」として記憶しているのだ。それはキャラクターの造形であったり、場面構成であったリ、(マンガ的な)動きの描写であったり、その記憶の全てが有機的に絡みあって瞬時に「ヒストリエ」という物語世界の胎内に引き戻されてしまった。

さて、物語は長いプロローグを終えて、いよいよ史実(いや、史実というよりもほとんど伝説というべきか)とリンクした英雄世界へと旅立ち始めた。

今巻ではマケドニア王フィリッポスの正体が明らかになるシーンが圧巻。その漢ぶりにグッときた。萌えた。主人公の過去のエピソードを過不足なく絡み合わせて(だからこそ瞬時に思い出すことが出来たのだが)フィリッポス登場までつなげていく話の展開も見事であった。

その後のマケドニアの首都ペラでのシーンも、主人公の波乱に富んだ人生を暗示するような伏線やら重要人物の登場やらとぐいぐいと惹き込んでくれる。ラスト近くには「あの方」も・・・

ところで、岩明均という作家はどこかとぼけた味わいのある作風で、どんなに深刻で凄惨な場面でも「軽み」のようなものが漂い何とも独特の読後感を残す。ある種の達観のような無駄な感情を廃したそれらのシーンは、逆にリアルな既知感を感じさせ忘れ難い印象を残すことになる。それは「寄生獣」の時から変わらない岩明作品の最大の魅力だ。

こりゃ、「寄生獣」がまた読みたくなってきたじゃないか。

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2009年2月25日 (水)

Eric Clapton & Jeff Beck             @さいたまスーパーアリーナ               2009.2.22

オヤジだらけ。しかもビール摂取率高し。ただでさえ加齢臭とか言われて敬遠されがちなのに饐えたアルコールの臭いまで加わってなんだかえらい事になっていた。過去いろいろなライヴを経験してきたが、あんなに男子トイレが混んでいるのも初めて見た。ま、俺も同類なのでとやかく言える立場ではないが、お祭り状態でタガが外れやすいのは40,50代の特徴かもしれないな(かなり酩酊しているオヤジもいたし、肝心のライヴ中に舟を漕ぐオヤジもいたようだ)。さらに、この世代はPC保有率が高いようで、コンサート後に一斉にアップされたブログの感想記事の多さにも驚いた。しかも、どの記事も熱い想いに溢れた長文だらけで、今更ながら「この二人は特別な存在なのだな」と実感したのだった。あ、そうそう、ベックのところの女性ベーシスト(Tal Wilkenfeld)に食い付きが良いのもこの世代のオヤジらしくてシンパシーを覚えたぞ。

それはともかく、ライヴの内容は最高だった。

一つ一つの楽器の音が聴き分けられるほどクリア、しかもボトムの効いた迫力ある音質というほぼ理想に近い音響で、席もアリーナがすぐ目の前という左サイドの2列目でミュージシャンの表情が十分確認できる程ステージに近い場所だった。

それぞれの単独ステージは時間こそ短かったけどベックもクラプトンも相手の存在を意識してか気合いが入っていてベストのプレイを披露していた。特にクラプトンは先日の武道館初日とは比較ならないほど充実したソロを聴かせていたと思う(中でも『I Shot The Sheriff』は素晴らしいソロだった)。

そして、いつ聴いても一定のクオリティを保っているベックではあるが、このステージではやはり音響面での好条件がその魅力を余すことなく伝えてくれて大満足、いやもっともっと聴きたかったな。それにしても、タルちゃん・・・大評判で俺は嬉しいぞ。

そして、二人の共演ステージだが、これについてはまた後日。

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2009年2月24日 (火)

ヒメアノール2 古谷実

51x2mjsqayl__ss500__2  「めまいがするほど退屈な日々!」と帯の惹句に掲げてあるが、なんかすごく古臭い表現だ。第一、物語の内容とはまったく関係ないだろう。登場人物たちに退屈を持て余している奴は一人もいない。バブル時代にはあったな、「退屈だから何か面白いこと」て発想が。しかし今は現実が切実過ぎて退屈なんか感じている暇はないぞ。ましてや登場人物たちの状況下ではありえないだろう。

さて、陰と陽の違いはあるとはいえ、それぞれの立場で切実過ぎて逃れようのない岐路に立たされつつある登場人物たちだが、はっきり言ってこれはいつもの古谷実ワールドの展開だ。俺の場合この語り口が好きだから何の問題もないけど、人によっちゃマンネリだとか予定調和だとか批判する向きもあるようだ。

しかし、物語はこれからだろう。

「絵」や構成は確実に進歩している訳だし、盛り込み過ぎて制御不能になり破綻してしまう心配はないと思う。暴力や死の匂いが次第に濃厚になってきてはいるが、主人公岡田君や(特に)安藤さんの中学生的(童貞的)思考力による一点突破の大胆さ(馬鹿さ)が森周辺のどうしようもない負の世界とどう絡むのか、悲劇か幸せか、どんな結末を迎えるのか、予断できない。ひょっとしてこのまま平行状態のままで絡むことがなかったりして・・・

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2009年2月23日 (月)

浪花の華 ~緒方洪庵事件帳~                第7回「左近を救え」

浪花(大坂)には主はいない、というような事を若狭が発言していたが、なるほどね。

大坂町奉行という中央の出先機関のようなものはあったかもしれないけど、各藩の様に殿様がいて家来がいて民衆がいるといった明確な武家支配の実感はなかったかも知れない。

江戸時代と言うと、どうしても将軍様のお膝元江戸を中心に考えがちで、当時の大坂の事って意外と知らなかったりする。商人の町と言われるけど、実際に自治組織のようなものがあったのか、奉行所との折り合いはどうだったのか、治安はどうだったのか、浮世絵や芝居など庶民の娯楽は江戸と比べてどうだったのか、知りたいことがこのドラマを通してたくさん出てきた。

逆によく知らないからこそ、在天別流や左近のような存在もあながち無かったとは言い切れない説得力を感じさせるのかもしれない。江戸が舞台だとさすがにこれは無いだろうという事も大坂なら有りかもというわけだ。時代劇はファンタジーと紙一重だものな。しかも時代は幕末、幕末といったらやっぱり関西だし、魑魅魍魎何が出てもおかしくない時空の歪みまである気がする。いや、それはないか。

物語は、章、左近、若狭の関係性が濃くなりつつも、各々の背負う宿命(章の未来は確定しているし)によってそれ以上交わることがない結末が見えているわけだが、結構辛い別れになりそうな予感がする。「死」とかが絡む展開は無しにしてほしいな。

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2009年2月22日 (日)

ギター 10 Beck&Clapton

先ほど埼玉スーパーアリーナより帰宅。

取り急ぎ感想を一言。

気合いが違った(特にクラプトン)!

後日詳細アップ予定。

ギター上手くなりてぇ(今も膝にストラト乗せたまま書き込み中だし)。

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2009年2月20日 (金)

Jeff Beck / Live At Ronnie Scott's Jazz Club

BShiで視聴。

いやー、これはお宝として永久保存だな。

何だろう、ベックの人間性が直接こちらに伝わってくるような親近感を感じた。ホールサイズのコンサートでは味わえない満足感があった。

トリッキーな部分だけが語られがちだが、実はメロディやフレーズの歌わせ方こそ彼の真骨頂だと思う。肉声に近いというか、いや、肉声以上の表現力があるからこそ深い感動を与えてくれるのだ。

ベックについては22日のライヴの後に再び書くつもり。

それにしても、BShiのポテンシャルは素晴らしいねぇ。ありがたや、ありがたや。

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2009年2月19日 (木)

BOTウィルスの脅威

「NHKクローズアップ現代」がBOTウィルスの現状と対策について放送。単なる報道と言うよりも危機意識の喚起というか警鐘的意味合いの強い内容だった。

個人のPCが持ち主の知らない間にインターネット犯罪に悪用されるという最悪で巧妙なコンピュータ・ウィルスBOTについての詳細は総務省・経済産業省連携プロジェクト「サイバークリーン」のサイトで確認できる。https://www.ccc.go.jp/index.html

ネットに接続している限りは、誰もが感染の可能性のある全く新しいタイプのウィルスであり、「私は大丈夫」とタカをくくっていると大変な事になるかもしれないぞ。民事的には(持ち主が関知しなくても)使用されたPCの持ち主に対して損害賠償を起こせるそうだ。ようするに個人のPCにも管理責任が問われる時代がくるということだな。

自ら日々更新し続けるというこの厄介なウィルルスに対する有効な対応手段はウィルス対策ソフトやOSのまめな更新なのだが、それでも一瞬の隙をついて潜り込んでくるらしい。一度は「サイバークリーン」を訪ねて自分のPCの診断をした方が安心だと思う。ただし、今はNHKの放送後からアクセスが殺到しているようで非常に重たくなっていますが。

補足)当初はWindowsだけが感染していたらしいが、他のOSでも感染事例が報告されているらしい。「OSの修正パッチ等の情報を参照の上、OSを常に新しい状態に維持することをおすすめいたします」ということだ。

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2009年2月18日 (水)

SUPER JUNKY MONKEY                       presents                      SONGS ARE OUR UNIVERSE

活動休止後10年という区切りでイベント開催決定。

以下、かわいしのぶさんのHPから転載しておきます。

SUPER JUNKY MONKEY presents
SONGS ARE OUR UNIVERSE

6/20 恵比寿 LIQUIDROOM
SUPER JUNKY MONKEY / WRENCH / ジェイソンズ / and more.....

OPEN 18:00 START 19:00 前売¥4.000- 当日¥4.500-(ドリンク代別)
info. 03-3444-6751(SMASH)
ICKET 3/21(SAT)より ぴあ、ローソン、eプラス、岩盤、にて発売開始
※詳しいチケット情報が2/19発売の「ぴあ」の「いち早」に掲載されます。

6/13には下北沢440で映像とトークによるPre-Eventも予定しています。
オフィシャルサイトもリニューアルしたのでよかったらのぞいてみてくださいね。

SUPER JUNKY MONKEY WEB(new!)
http://www.h3.dion.ne.jp/~rock-1/sjm-saou-0.html

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2009年2月17日 (火)

秘密の新選組 4 三宅乱丈

511jvhcpbcl__ss500_予定通りの終わらせ方なのか、それとも諸事情による苦肉の終わらせ方なのか。この新撰組崩壊へ向けての急ぎ足の展開には驚いた。「乳房の件」が単なる背景の一部になっちゃった。

歴史物を扱う場合、コミックにせよドラマにせよ小説にせよ、どんなに想像を膨らませてナンセンスに脚色したところで、史実という揺るがし難い結末が確定している以上、想像力の幅には限界がある。どこかに落とし所を見つけ出さなければならない。

特に新選組の後半は血生臭い「死」の匂いが濃厚で、どうしてもシリアスにならざるを得ない。だからこそ、作者がこの非日常の極みと言っても良い「乳房の件」をどう物語に絡めていくのか期待していたのだが・・・

と思いつつ最後のページを開いて驚愕。そこには土方歳三の(以下略)・・・

そうだよな、新撰組の物語で最後の最後までロマン(?)を引き継ぐのはいつでも土方なのだ。

困ったなぁ、い、色っぽいじゃないか、と困惑していたら、おまけ漫画で榎本武揚(ブヨウ)が私の気持ちを代弁していて更に驚愕。

参りました、終わり良ければすべて良しです、乱丈先生。

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2009年2月16日 (月)

Eric Clapton@日本武道館2009.2.15

東京初日と言う事もあってか、会場の感触を確かめるかのような平均的な演奏だった。前回のようにギタリスト3人がお互いに触発し合っていた濃厚なジャムを期待していたわけではないが(デレク不参加を知った時点であきらめていた)、ソロ回しがいかにもお仕事と言う感じで残念。せめてドイルに頑張って欲しかったのだが・・・機材の不調かな?実力の半分も出せなかった(出さなかった?)のにはがっかり。アレじゃ初見の人に悪い印象を残してしまうぞ。キーボードなんか毎回トリルでお茶を濁していたし・・・主役のギタープレイに関しては可もなく不可もなしと言うところか(ミスもあったし)。

とはいっても、クラプトンのライヴは楽しめちゃうんだよな。

アコースティク・セットで一人で演奏した「Driftin’」は文句なしに素晴らしかった。

ギター仲間のK氏と観たのだが、前日二人で演奏した「Hoochie Coochie Man」が取り上げられていて思わずニンマリ。

さて、次はベックとのジョイント・ライヴだ。

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2009年2月15日 (日)

ギター 9          

4月にライヴの予定で具体的に動き出しそうだが、さてどうなることか。

とりあえず練習練習。

この一週間は、ブルースのスタンダード(マディー・ウォーター作品など)をYoutubeの歴史的動画から幾つかおさらい。と言ってもブルースなので基本的構成はほとんど同じ、だから今までちゃんとコピーしようとは思わなかったのだ。しかし、これがシンプルだからこそ難しいというか奥が深い。いい加減な過去の演奏を恥じ入るばかりだ。それにしても改めてマディーは凄いと思ったぞ。

Youtubeの動画に合わせての練習は手許の細かいコピーには向かないけれど、全体のグルーブ感を直接味わうことが出来るので(特にリズム面で)大変為になる。グルーブを掴めば苦手だったフレーズやカッティングがあっさり出来ちゃたりすることがあるから面白いのだ。

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2009年2月13日 (金)

浪花の華 ~緒方洪庵事件帳~                第六回 「北前船始末」(後編)

土曜の晩は用事があったのでBShiで先に視聴。まだ未視聴の方もいると思うので本筋にはあまり触れずに書きます。

期待通りの面白さ。時代劇のお約束がどうだこうだはもうどうでも良い。普通にドラマとして(エンターテインメントとして)完成度が高いのだ。隠し荷の正体は・・・前回の痘瘡のエピソードをどう絡めて来るのかと思っていたが、こう来たか。原作が巧いのだろうけど、必要以上に説明的にならずに話の流れで無理なく演出されているのが良い。主人公の決意には感動してしまったではないか。

各キャラの個性が明確になったきたところに、この「事件」を通してさらにその(感情的な愛憎を含めての)関係性が強くなり、予想もしなかった展開になりそうなシリーズ後半。今回の終わり方も(予告も含めて)見事な「引き」だった。ああ、また一週間の我慢か。

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2009年2月12日 (木)

まさに才能の無駄遣い            ニコニコ動画 レスリング・シリーズ

またか

とお思いでしょうが、あまりに素晴らしい出来だったので紹介せざるを得ない。現時点でのシリーズの集大成とも言える内容だ(初めての人でも安心です)。

さて、14日は妖精の来日イベントだ。なんかスゴイことになりそうな予感が・・・

あ、俺は行きませんよ、行きませんとも。

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2009年2月11日 (水)

Jeff Beck@パシフィコ横浜2009.2.11      

今更ながら、ライヴは会場と座席の違いで印象が変わるものだと実感した。

その違いは主に音響面で顕著だ。

9日のNHKホールではメンバーの表情が充分確認できるほどの席(左PAスピーカーの音が直撃)だったせいもあるのか、ボトムの効いたまことにロック・バンドらしいサウンドであった。はっきり言って、ドラムの音が大きすぎたり(特にバスドラ)、ベースの音が不明瞭だったり、あろうことか御大のギターが聴き取りにくかったり、とバランスは悪かったのだが、それがかえって迫力を増幅させる良い方向に作用していた。ベックはじめメンバーが自らの創り出すサウンドに煽られてテンションが上昇していくのが様が良く分かった。

ライヴ・ハウスで「気心の知れた仲間同士」の演奏を楽しむような至福感と言ったらよいのか、高度なテクニックと才能に裏打ちされているからこそなのだが、適度な緊張感と緩さが観客を飽きさせないメリハリを生み出していて最後まで魅了してくれた。

それに対して11日のパシフィコ横浜は一階の最後尾で観ることになった。これが同じスタッフの音響造り?と思うほどサウンドが違う。ドラムの音が抑え気味(バスドラなどほとんど聴こえない)、ベースの音が明瞭(これはこれで嬉しかった)、渋谷ではほとんど聴こえなかったキーボードの音も確認できる(いずれにせよバッキングに徹してはいたが)、そしてジェフのギターをはっきりくっきりと前面に押し出した正しいギターインストバンドのようなバランスだったのには驚いた。これはこれでギターの妙技を確認し易かったりして良かったのだが、どうもバンドとしての熱が伝わってこない。前半にギター(シールド系かな)にノイズが発生していささか興を削がれたこともあるのだが・・・例えば渋谷ではあれほど場を盛り上げたドラムソロへの反応が鈍かったり、後半のハードでヘヴィな曲での盛り上がりがいま一つだったりと不満が残った。

渋谷が良すぎたという事もあるな。あの日はジェフも心底嬉しそうだった。客席の反応も決して「お約束」ではない自然発生的な熱狂ぶりだったし。本当に観れて良かったと思うよ。

以下、思いつくままに。

会場BGMが60年、70年代モノ中心で狙いがはっきりしていたね。ザッパの「イースターのスイカ」にはちょっと感激。そうかドラムはヴィニーだったよな。ギターのノイズ・トラブルで中断した時にボブ・ディランの「ブルーにこんがらがって」が流れたのには苦笑。

その中断前に、タルのベースソロが堪能できたのは予想外の収穫。しかもジェフのサポート(二人羽織?)付きは貴重だろう。

ほとんどトリオだけでいいんじゃない、と思える瞬間が多かった。このリズム・セクションとの相性は抜群だと思う。それぞれ売れっ子ミュージシャンで実現は難しいだろうけどパーマネント・メンバーとして暫く続けて欲しいな。出来ればスタジオ・アルバムも出して欲しい。このメンバーなら(個人的に強く望む)ハード/ヘヴィな方向で良い物が創れそうな気がするのだ。

タルちゃん・・・チビッ子だった。でもロック系のノリも楽しそうで堂々としていた。しかも軽々とスゴイことやっていて、ますます惚れた。ジャズやフュージョン寄りの演奏は彼女の才能の一部でしかないということが良く分かった。このままソロ活動にシフトするのも良いけど、バンドの一員としての活動も続けて欲しい。タイプは違うけど、トニー・レヴィンの様なポジションになるといいな。

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2009年2月10日 (火)

酔っぱらっています

初めてのお客さんが訪ねてくるかも、ということでいろいろと準備していたのだが、残念ながら仕事の都合で中止になった。

ちょっと寂しい。

一時期、自分のテリトリーに他者が侵入する事を避けていたのだが、歳をとって人恋しくなったのかな。

それで、買って置いたとっておきの酒を一人で飲んでるわけだ。

酔ってギターを弾くと、これが萌えるんだよね。昨日のジェフ・ベックの影響がモロに出て(もちろんレベルは天と地ほどの違いがあるが)、ヘッドフォンで熱く弾きまくっていたら・・・

アンプのモニターがONのままだった。

うわー、えらく恥ずかしい。かなりの音量だし。いきなりへこむ。

まぁいいか、聴かせてやったんだと。

で、

酔って音楽を聴くと訳もなく泣けるときがある。いや、訳はあるんだろうな、酔っているなりに。

今、ウッドストックのDVD鑑賞中。ああ、堪らん。ロック系の酒場でジャニスがかかると、「これ泣けるだよ」とかのたまう奴がいるけど、あれは嫌だなぁ、とか言いつつ泣いている俺。

グダグダですな。

たまにはいいか。

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2009年2月 9日 (月)

Jeff Beck@渋谷NHKホール 2009.2.9

Jeff Beck(g)Vinnie Colaiuta(d)Tal Wilkenfeld(b)David Sancious(kb)Img20071020_2_p

これは楽しかった。最高だった。何より演奏している本人たちが幸せそうだった。

あまりに良かったので、11日の横浜にも行くことにした。詳しい感想はその後にUPする。

あ、これだけは書いておこう。

タルちゃん、ミスったか、段取りを間違えたか、の時の「テヘ」のポーズが大変キュートでした。

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2009年2月 8日 (日)

浪花の華 ~緒方洪庵事件帳~                第五回 「北前船始末」(前編)

前後編と分かれてはいるが独立した作品としても楽しめた。

後に緒方洪庵が種痘(ワクチン)の普及に尽力した事実を知らなくても、今回の話がこの物語にとって重要な意味を持つことは分かる。時間的に制約のあるドラマ故、ひとつのエピソードとして象徴的に描かれてはいるが、実際には数々の挫折と試行錯誤を経て自らの進むべき「医」の道を見出すことが出来たのであろう洪庵を思うとなかなか深みのある内容だった。

て、観ていない人には何のことやらですが、先へ進みます。

物語は北前船の隠し荷が何なのか?それが船頭・卯之助とどう関係するのか?という展開で次週に続くとなったが、予告を観ると、何やら大変なことが起きているような・・・子供の頃にワクワクしながら次週放映を待っていたテレビ番組(「隠密剣士」とか、その辺)を思い出させるような見事な「次週に続く」で、待ち遠しくて仕方ないじゃないか。

ということで、ホームページの次週あらすじも見ないようにしてじっと一週間我慢するのであった。

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2009年2月 7日 (土)

ギター 8

K氏のオリジナルを試す。と言ってもまだコードと簡単な構成だけだけど。リズムを決めたり使えるスケールを捜したり、ふたりで高校時代に妖しいオリジナルを作っていた事を思い出した。今思うと、よく恥ずかしげもなく人に聴かしていたもんだな。

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2009年2月 5日 (木)

Super Junky Monkey                  高橋睦さん(623)命日

もう10年か。

今でも、623がいたらと思う事がある。

ソロ活動を始めていただろうか、9.11から始まった21世紀をどんな歌にしていたか、トランス系にシフトしていたサウンドはハウスやテクノの世界に辿り着いたのか、それとも・・・

詮無いことか。

確かな事は彼女がSJMの活動で残した作品の中にだけあるのだ。それは今でも(だからこそか)623の唯一無比な存在感を伝えてくれる。だから俺はこれからもSJMの作品を聴き続けるのだ、その存在が今を生きる自分にとってリアルである限りは。

SJM関連記事
http://waretadataruwosiru.txt-nifty.com/blog/2008/08/post_b0e5.html
http://waretadataruwosiru.txt-nifty.com/blog/2008/02/lovepeace_hard__c96f.html

10年目という事で何やら嬉しい企画が進行中らしい。これは期待して良いかも。詳細は今月末ということだ。

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2009年2月 4日 (水)

森の妖精ビリー・ヘリントン来日        仕方ないね

去年一年間ニコニコ動画で何回も笑わせてもらったレスリング・シリーズの兄貴ビリー・ヘリントンがまさかの来日。http://anime-ch.nicovideo.jp/static/wonderful_hobby9まぁ、何と言うか、歪みねぇなと。

兄貴詳細はこちらhttp://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3

レスリング・シリーズには傑作珍作が多すぎてどれを選んで良いか迷うところだ。個人的には、perfume関連動画を検索していて運命的な遭遇をしたケツドラムの世界一周が素晴らしいこれ 

発想の飛躍が凄いこれhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2315820(サムネとタイトルに問題あるのでURLだけで)

を紹介しておく。

鑑賞上の注意)動画上の愛のかたち私個人の嗜好性とは何の関係もありません(ほ、本当です)。それと、生理的にダメな方もいると思いますので、あくまでも自己責任でご覧くださいね。

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2009年2月 3日 (火)

「陽炎の辻3」制作決定

だそうです。ちょっと情報が遅いか。詳細はこちらでhttp://www.nhk.or.jp/jidaigeki/kagerou2/html_kage2_sp.html

ついでに正月特番 「陽炎の辻~居眠り磐音 江戸双紙~スペシャル」のことも書いておこう。

これはナントカ漫遊記(御隠居とか悪代官とかのね)というか、そんな類のまことに正月らしい王道の道中物時代劇。助さん格さんは誰だとか、八兵衛はこいつだなとか、入浴シーンが無いのは残念とか、悪い奴良い奴分かり易すぎるとか、無意味に出てくる島の娘とか、ツッコミどころも多くてこれはこれで楽しめた。本編とは違う緩さが良いな。

毎回これじゃ困るけどね。

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2009年2月 2日 (月)

パンチの効いたブルース        @西荻窪terra 2009.2.2

ブルースの効いたパンチ’の皆さん
長見順(vo.g)、GRACE(vo.ds)、かわいしのぶ(vo.b)011

半年ぶりのパンチ。破壊力増量。相変わらず立ち姿が「絵」になるよなぁ。

チェ風帽子からも分かるように今回のテーマは革命だ(例の映画の影響か?発案者はたぶんGRACE)。そのせいもあってか客を煽ること煽ること。そのオルグっぷりはさすが歴戦の兵(つわもの)と言える巧者ぶり。自分にいつ矛先が向かないかと内心では少しビビりつつもお客さんは大喜び。あっという間に時間が過ぎてアンコールへ(お約束やお義理ではない心からのアンコールってのはやはり良いもんだ)。最後の曲はリクエストを受けて『暴走族のボレロ』。シュールな詞とぶっ飛んだ展開がクセになる曲で個人的にも好きな曲だ。とっさに思いつかなかったのでリクエストはしなかったが、『OYAZI』も聴きたかったな。

対バンのStrangerはネットで音源チェックした時はイマイチかと思ったが、ライヴは演奏レベルも高く悪くはなかった。ただ一昔前のフォークっぽい歌や詞は好みの分かれるところかも(俺は苦手)。ほとんどの曲でギターが全体を引っ張っていて「俺様とバックバンド」の印象も残った(実際はどうかは知らん)。ベースとドラムとのコンビネーションを工夫するとバンドとしてもっと面白くなりそう。ただし、メインのバンドの名を間違えるのは感心しないな、すごく失礼だぞ。

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2009年2月 1日 (日)

単行本「中春こまわり君」         山上たつひこ

待望の、本当に待望の山上たつひこ新作の単行本発売!めでたい。Komawari_2

5年前に「こまわり」で漫画界復帰という報を知った時は嬉しくはあったが、正直何を期待していいのか何を求めていいのか、困惑した気持ちもあった。

単なる懐古趣味での「がきデカ」ワールドの復活に終わることはないとは思っていた。しかし、いかんせん「がきデカ」全盛期の印象が強力すぎる。往年のノリを期待していた者には中途半端な印象、新しい読み手には埋めがたい「ズレ」を感じさせる作品になってしまうのではないかという懸念があったのだ。

そして復帰一作目「妻の帰還」を読んだ印象は・・・「中庸」だった。全てが過不足なく盛り込まれているが突出した印象が残らない。「らしいな」という安心感はあっても「さすが」という満足感は無かった。

しかし単行本としてまとめて読んでみると印象が違う。妻の失踪に絡めて今のこまわりの生活環境や人間(動物)関係を手際よく紹介していて、(山上本人が続ける意思があったかどうかは別として)作品導入部としてばこれ以上はない仕上がりだと思う。また、身内のエピソードを通すことで、「今」のこまわりが「思索」することで作品世界に存在している事を見せているのも上手い。もっとも昔のように「行動」優先の場面もあるところがこまわりらしいが。

二作目「ジュン」以降ではストーリーテラーとしての山上色が前面に出始める。そうそうこの語り口が好きなんだよ。恨み、妬み、嫉み、僻みに根ざしたトホホな人間ドラマと妄想的蘊蓄と暴走する比喩表現、理想や夢を求めても現実はこんなもん当事者さえ良ければ全て良しというある種の達観、だが決して悲観的ではない(楽観と言うほど能天気でもない)。小説も含めて山上作品に慣れ親しんだ者には堪りません。

ただし、「がきデカ」しか知らない読み手はどう評価するのか気にはなる。表紙につられて購入する人も多そうだ。書評が出るのが楽しみではあるが、評価は分かれそうだな。

そうそう、「ジュン」の回に登場する土佐犬(舟木一35歳)は80年代後期の中編「主婦の生活」に登場した土佐犬直助の子孫かもしれない。直助、大好きだったな。彼が作品の中で唐突に言葉をしゃべり出して建物の構造説明をするシーンは山上漫画でもベストに入るお気に入り場面だ。

と、ここで「主婦の生活」を探し出して再読。

Syufunoseikatu これこれ。今読んでも古さを感じさせない面白さ。中春の語り口の原型がここにあるな。直助、やっぱりいいなぁ。カレーの匂いに反応し(何故か)アレを勃起させて仁王立ち場面は初見の時にツボにハマり涙が出るほど笑った記憶がある。今回ももちろん笑わさせてもらった。

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