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2009年1月21日 (水)

アメリカ、アメリカ、アメリカ

オバマ大統領就任。とりとめなく書く。

黒人の大統領はSFの中だけかと思っていた。アメリカを中心とした世界の急激な崩壊が予想以上に早く「彼」を選ばせたのだろう。歌の文句ではないが、古い船の舵を切れるのは古い水夫ではないのだ。

彼が口にした責任とは、経済は発展してやるから国民は全て自分でなんとかせいの「自己責任」とは違う。社会の変革を成し遂げる一員としての自覚ということだ。オバマが目指す国民の意思が直接反映した政治のための「責任」なのだ(選挙活動時に効果を上げたインターネット上のネットワークをそのまま各地域の政治参加意識を反映させるシステムとして利用しているのはその一環だ)。一定の企業や地域、階級だけの意思を反映させていただけで政治が成り立つ時代はもう終わったのだ。

大統領としても最初の仕事が、ロビー活動を規制する政治倫理法案(昨年8月に議会で可決されていたが例によってブッシュが拒否)へのサイン、そして高級官僚の昇給凍結。さすが問題の本質をついているなぁ。

大統領就任式の中継で感想を求められた現地の人(黒人)が、「歴史的という言葉はよく聞くが、これこそ歴史的瞬間だ。この場に立ち会えたことを誇りに思う」と語っていたのが印象的だった。黒人の歴史、特に60年代公民権運動からの時代の流れを知っていればこの言葉の重さが良く分かるはずだ。

しかし、ブッシュの一国(企業)支配によるグローバリゼーションの負の遺産は世界中に根深く残っているのだ。中でも分かり易いのは何でも民営化という発想。各国の日常生活に必要不可欠な国家的事業が民営化されれば資本力のあるアメリカの企業が参入できる可能性が高くなる。しかし民営化は市場経済の原則に晒され利益追求の企業的発想が優先されるという事になるのだ。つまり不景気になればしわ寄せは消費者を直撃するという事だ(あと底辺労働者もね)。自国の社会保険制度さえ民営化したアメリカだがその実情は弱者は切られ強者のみ守られる資本主義の弊害そのものと言ってよい(実は、ヒラリー・クリントンは上院議員時代に国民医療皆保険制度の導入を試みようとしたことがある。しかし共和党どころか同じ民主党内部からも強い反発にあって挫折した過去があるのだ。いよいよ国務長官として実現出来る可能性が出てきたようだ)。

民営化と言えば小泉。あのままだったら社会保険も・・・外国保険会社への規制緩和ってその布石だったのかもね。今でも「水」の民営化なんてとんでもない話もあるようだが。

「小さな政府」なんてろくなもんじゃないぞ。

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