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2008年12月 4日 (木)

昔は良かったか?

弟の義父が亡くなった(ご冥福を祈ります)。去年の父、今春の叔父、と身近な死が続くようになった。私達が子供のころの大人の世代が次第に消えていく事を改めて実感する。

小さいころ身近で見守ってくれた大人、お世話になった大人、一瞬の触れ合いやすれ違っただけの大人、テレビや映画で見ていた大人・・・皆、同時代を遅れて生きてきた私達の記憶の中だけの存在となっていく(最後は私たちも消えて戸籍上の記録だけになってしまうのだが)。そして私達の子供のころの記憶は(大人の当事者が居なくなって)客観的な現実感が薄くなり虚実綯い交ぜになっていく。たいていは自分に都合の良い様に美化され歪曲される。痛みを伴う不都合な記憶は心の底にしまい込み封印してしまう。自分もそうだが、それは人間の無意識レベルでの心の動きなのだろう。誰にとっても記憶の中は現実からの逃げ場であって欲しいわけだから。

しかし昨今の昭和ブームや戦前戦中社会の必要以上の美化の動きには過去のみならず今の現実までも歪めてしまう不自然さを感じてしまう。特に現在の複雑な社会問題の数々を、昔は良かった式の懐古趣味・原点回帰的発想で本気で解決できると考えている政治の流れには危機感を覚える。現実が過去の積み重ねでできている以上、たとえ痛みが伴うことであっても冷静かつ客観的な分析が必要なはずだ。どうも日本では理論的で現実的な政治思想よりも政治的妄想が優先され歓迎される傾向があるようだ、問題はそう単純ではないはずなのに。

次の選挙で戦後日本の政治体制が大きく変化するかという時期、夢のような話に惑わされぬよう政治家の発言に注意して耳を傾けるべきだろう。外交も内政も次の政府に失敗は許されない、まして投げっぱなしはありえない。責任と覚悟のある政治家を選びたいものだ。

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