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2008年11月18日 (火)

The Who@武道館 2008.11.17

Vfabsp_2  熱かった。いや、ステージの上は適度にクールではあったのだが、俺自身が自分でも驚くほど燃えた。何曲かでは自然に涙が出た。ただ昔の曲を(昔のライヴのように)再現する懐メロ・バンドではなく、今なお現役のロッカーであることへの自負と自信が前面に出た貫禄のパフォーマンスだったし、確かなテクとセンスを持つツアーメンバーと伴に今この場でザ・フーとして演奏することの必然性を強く感じさせるライヴだった。

ザ・フーの音楽的魅力は、重厚さと軽妙さ、頑固さと柔軟性、シリアスとジョーク、キングとジョーカー、両者の資質を併せ持つことだと思う。それは極めてイギリス的な在り方だ。それはメンバーそれぞれの個性が強く反映していたものだったとも言える。後者的存在については言わずもがなのキースや飄々と傍観者的立場を守り続けたジョンがいたが、現在のピートとロジャーはどちらかと言えばやや前者に寄った立ち位置だと思う。それがかえって、今のバンドに適度な緊張感と刺激を与え音楽的に充実させているのかもしれない(仕事上はともかくプライベートでは相変わらず仲良さそうには見えないし)。

今回の客層は思いの外若い世代が多く、リアルタイム世代であるはずの50代前後が少ないような印象があった。60年代の日本では紹介状況のお粗末さや情報の少なさのせいがあって当時のポップス・ファンにほとんど認知されていなかったことがあるのかもしれない。70年代に入って、「ウッド・ストック」や「ライヴ・アット・リーズ」等でロック・ファンがその魅力に気付きはじめ、「トミー」の映画化などにより一般的にも認知度が増して入ったが、その限られたイメージは日本では一部を除いて長期的な人気には結びつかなかった。日本で正当に評価支持され始めるたのは90年代以降かもしれない。近年、常に若い人たちによって再評価されファンが増えてきている状況は素直にうれしい。もちろん他の大物たちに比べれば絶対数は少ないのだが、その分本当のロック好き音楽好きが多いようで会場の雰囲気も大変良かった。

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