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2008年11月 4日 (火)

雀が好きな杉浦日向子さんはロックも大好き

ユリイカで杉浦日向子特集。51pjmqwzall__ss500_

彼女の事を知ったのは、最初の単行本「合葬」(83年)の刊行に合わせた雑誌「スターログ」の漫画家紹介記事だった。このSF・ファンタジー映画専門誌で紹介される漫画家は毎回アクの強い人ばかり(花輪和一もここで知った)だったのだが、ガロ出身で若い女性、しかも作品舞台が幕末(江戸)ということに特に強い興味を持った。 絶対俺はこの漫画家を好きになる、という直感があった。その後、漫画サンデーでの連載「百日紅」との運命的出会いによって直観は確信になったわけだ。

彼女自身やその作品の魅力については、この特集号の中でも多々語られており、私がくどくどと述べるつもりもないが、一つだけ書いておく。

それは、彼女の人を惹き込む(巻き込む、もしくは触発する)力の事だ。彼女のおかげで一体どれほどの人たちが江戸に興味を持ち(しかも)能動的に関わろうとしたことか。江戸に関する本を買い漁って片っ端から読破し、東京中を江戸の面影を求めて歩き回り、江戸文化の展覧会や特集番組は必ずチェックして、テレビの時代劇にダメ出しをする(あ、ほとんど俺のことか)、そう、自分なりの江戸を幻視させようとする力だ。このある種の巫女的体質こそ杉浦日向子の最大の魅力だと思うが、どうか。そういえば、彼女はいろいろと見えたらしい。私はその種の話のほとんどは信じない方なのだが、彼女なら「さもあらん」と納得する(「百物語」はそうでなければ書けるはずがない)。

ところで彼女がロック少女だったという事は知ってはいたのだが、実兄鈴木雅也氏の序文に書かれていた「お別れ会」で流した曲の選曲には驚いた。趣味が近いのは単純に嬉しいなぁ。しかし、「私達兄妹だけが分かる降霊(交霊)の符丁」てのはスゴイな。

久々に個々の作品を順に読み直しているので、そのうち記事にする。今、ちょうど「風流江戸雀」(87年)で、雀が可愛いな、と思っているところだ。

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