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2008年10月17日 (金)

楽しい音楽生活 8 モルゴーア・クァルテット「Destruction」

先日のビートルズの記事で書いたが、8年前の引っ越し以来ほとんど手を付けていなかったCD100枚入り段ボールが20箱以上ある。

その中から目的のCD(ビートルズ)を探すのは一苦労だったのだが、実は楽しくもあった。ついつい目的とは別のCDに目が行く。引っ越し当初、とりあえず手元に置いておきたいCDを選んだ時には気にもかけなかったのに、今この時点では興味津津、自分の音楽嗜好の変遷を確認する為にいちいちチェックし始めてしまった。これはキリがない。目的のCDを全て探し出したところで自制をかけたが、その時点で目的以外のCDが20枚ほどになった(その内容は、ライムスタージェームス・ブラウンシルヴィアン&フリップパーラメント菅野よう子細野晴臣ポップ・グループマイク・オールドフィールドPFM等など)。ビートルズを優先しなくてはいかんのだが、やはり聴きたくなるのが人情というもの、ビートルズと合わせて全てiPodに落とし込むことにした。

そんな中から、10年前の購入時に一度聞き流しただけで仕舞い込んでしまった(今は反省している)このアルバムを紹介。

DESTRUCTION~ROCK MEETS STRINGS~
by  Morgaua QuartetCd20morgaua

ショスタコーヴィッチなどを専門とする今でも現役バリバリの実力派弦楽四重奏団が何を思ったかロックのカヴァー(しかもプログレがメイン)を試みたアルバム。

安易な企画ものと思うなかれ、メンバーやスタッフは本気(マジ)だ。曲目を載せておこう。

アトム・ハーツ・クラブ・クァルテット(吉松 隆)

レッド・ツェッペリンに導かれて(長生 淳)

イエス・ストーリー(編曲:佐橋 俊彦)
1.ラウンド・アバウト 2.ロング・ディスタンス・ラン・アラウンド 3.シベリアン・カントゥルー

キング・クリムゾンの肖像(編曲:荒井英治)
1.レディース・オブ・ザ・ロード 2.太陽と戦慄パート1 3.21世紀の精神異常者

この選曲で興味を持たないプログレ・ファンはいないと思う。私も偶然クラシック売場で発見したことが購入のきっかけだった。しかし、当時は室内弦楽系は苦手(音が薄く高音がきついイメージがあった)だったこともあり、一度聴いただけで分かった気になっていたのだ。室内楽のアンサンブルの面白さが分かってきたこの年齢になって再びめぐり合えたことが逆に良かったのかもしれない。これ、単なるカヴァー作品ではなく、オリジナルの音楽作品としても完成度が高い。原曲を知らなくても純粋に室内楽曲として楽しめると思う。いや、原曲のとんでもない普遍性が際立つという事か。

しかし、『太陽と戦慄part2』じゃなくて『part1』(このアルバムのベスト・トラック)を取り上げるセンスがいいねぇ。『ロング・ディスタンス・ラン・アラウンド』は最初から弦楽四重奏曲として書かれたようなハマり具合だし、『シベリアン・カントゥルー』もツボを押さえた選曲だ。プログレの象徴的なリフやメロディが織り込まれた『アトム・ハーツ・クラブ・クァルテット』、ZEPのプログレ的側面を活かした『レッド・ツェッペリンに導かれて』、とにかく全曲聴きどころ満載、ちゃんとロック的なメリハリと躍動感があるところも良い。メロディやテク重視の「プログレ=キーボード」に代表される器楽的発想ではなく、ちゃんとバンド・サウンドとしての魅力を理解しているところが成功の要因だろう。

カルテットの最近の活動は、本来のクラシック曲が中心(当たり前か)なのだが、数年前に斉藤ネコと伴にプログレ曲だけの演奏会も行っている。その時は新たにジェネシス・ナンバーやフロイドの『マネー』なども演奏したらしい。くそー行きたかったなぁ。

このCD、残念ながら現時点で廃盤のようで、amazonの中古でも高い値が付いているようです。とりあえず載せておきます。

 

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