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2008年10月14日 (火)

ブレードランナー ファイナル・カット Blu-ray版

82年の公開時に観て以来、その初見時の感動を再び味わうべく、あらゆるフォーマットによる「ブレードランナー」を観てきた。それは輸入ビデオの劣悪なコピーだったり、高額な日本版ビデオだったり、レーザーディスクだったり、DVDだったり・・・クオリティーが上がればチャック、ヴァージョン違いが出ればチェック、と思えば随分と散財してきたもんだ(ハードも購入してきたわけだし)。ところが、観るたびに再確認や再発見は出来てもなかなか初見時の感動再びとはいかない。この作品を名作たらしめる重要な要素の一つであるビジュアルのインパクトが伝わってこないのだ。

そして現時点では究極のフォーマットであり最後のヴァージョンであろう「ブレードランナー ファイナル・カット Blu-ray版」を入手。これが大変素晴らしい。周辺ハードも揃えた甲斐があった。

ナレーションを排除、説明的演出を整理し、SFX用65㎜フィルムから手間暇掛けて丁寧にリストアされた「ファイナルカット」版は「再び」どころか「新た」な感動を私に与えてくれた。何と言っても細部まで拘りつくした「絵」が、かって劇場のスクリーンで観た時以上のクオリティーで我が家の居間で再現されることに素直に感激した。

あのシンプルなタイトル・クレジットに続いて始まる近未来都市俯瞰描写の圧倒的なイメージ。そして主人公と伴に巡る都市空間の猥雑さと下世話さ。ヴァンゲリスの秀逸な音楽と相まって、この暗く陰鬱な都市の持つ「悲しみ」や「孤独」までもが伝わってくるビジュアル世界。どんなに劣悪な環境であっても人間が生きている「匂い」があるのだ。だからこそ「人間になる」ためにレプリカントがこの都市に現れることに違和感を感じさせない。「悲しみ」や「孤独」を覚えることこそ人間としての目覚めなのだから。それは監督のイメージを100パーセント(もしくはそれ以上)再現することができ、映画作家としての感性も優れていた美術デザイン担当シド・ミードやダグラス・トランプルをはじめとする(アナログ)SFX職人達にしか為し得ない芸術的表現の極みだと思う。

もう何度か鑑賞してからストーリーや俳優の事を書こうかな。

次の観賞は監督のコメント付きで観てみよう。

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