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2008年10月27日 (月)

新装版「大日本天狗党絵詞」 1             黒田硫黄

天狗自在に飛行をなし、あやかしの術もて人をさらい
古来より畏怖と敬愛を享けた天狗
かれらはどこにいるのか
どこから来てどこへ行くのか?
何を食っているのか、寒い日はどうするのか。
天狗にさらわれちゃった子は、それから
どうなちゃったのか?
天狗の未来を憂う待望の第一巻。(「黒田硫黄自筆の惹句」より)

51enoljedrl__ss500_この作品が連載(94年10月~97年1月)されていた頃の漫画月刊誌「アフタヌーン」は有能な新人漫画家の刺激的で興味深い作品が多く掲載されいたのだが、その中にあっても黒田硫黄のこの作品は異彩を放っていた。

まだまだ粗く未整理ではあったが、筆で描かれる妙に人間くさい登場人物や映画的でアクの強いコマ割りと背景描写、「天狗」から発想される奔放なイメージの独創性とストーリーの虚構的飛躍度の高さ、デビュー作にして既に唯一無比の黒田節(?)を完成しているのだ。

もっとも、連載当初は全体的に夜のシーンが多いこともあり、墨と筆による黒のベタ塗を多用した画面は暗くて読み難く印象は良くなかった。しかし物語を読み進むにつれ、この絵柄以外あり得ないほどハマってしまった(まさに天狗の仕業じゃ)。

今回読み直してみたら、以前より更にすっきりと読める。黒田節に十分な耐性が出来たこともあるが、全4巻だった単行本を全三巻分に再編集・再構成(音楽でいうところのリマスター、リミックスか)したことの効果かもしれない。主人公シノブも良いが(黒田の描く女性キャラは好き)、何と言っても師匠がこの作品の肝だな。ストーリーなど細かい感想については全巻刊行後に書く。

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