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2008年7月 4日 (金)

マイルス・デイヴィス

ここ数日、家で集中してマイルスを聴いていた。きっかけは例のシャッフルで聴いたライフ・タイムでのトニー・ウイリアムスのドラムに久々に萌えたせいだ。もっとトニーを!ということで「Four & More 」を引っ張り出して聴いたのだが、結局、御大の「凄さ」に今更ながら圧倒されズルズルとマイルス地獄に惹き込まれる羽目になってしまった。

それで買ってしまったのだ。

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究416q8onabl__ss500_

菊地成孔、大谷能生共著のよる約800ページのマイルス研究書、4935円。「興味はあるけど、こんなもの誰が買うのか」と思っていたが、それはだった。

まだ、マイルスが本格的に音楽活動をする直前(NYに出てきたところ)までしか読み進んでいないが、これ面白すぎる。

高尚でアカデミックな内容で難解な表現が多用され読み解くのに苦労する(なんせベースになるのは東京大学教養学部での講義だからね)と懸念していたが、そんなことはなかった。メインの記述は主に菊池が担っているのだが、誰でも分かり易い切り口を用い深く刺激的な見解を軽妙かつ平易な語り口で記述していて、普通に読み物として楽しい。

ともすれば己の保守的な価値観の中に安定を求めてしまう“現代“芸術家の中にあって、「モダニズムという更新主義」(by菊地成孔)を最後まで貫き通したマイルスが20世紀を代表する天才の一人であり今なお評価が更新され多方面にわたって影響を与え続けている事実は、芸術における「普遍性」という概念の究極のかたちだと思う。

なぜ、マイルスだけがその主義を貫き通すことが出来たのか。

これから読み進むのが非常に楽しみだ。

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