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2008年7月27日 (日)

あった、「光る風」

灯台下暗し。

「光る風」は家から一番近い本屋にあった。20080707

文庫本を最後に読んでから10年以上たったこともあるが、大きな版で読むと文庫本では感じなかった新鮮な発見や驚きがある。

解説の呉智英氏の言うように少年誌・青年誌が未分化だった時代の独特のエネルギーを感じさせる。知らせたいこと知るべきこと、情報が対象を限定せず発信されていた時代の漫画状況。本屋で「熱心」に立ち読みしたガロやコム、白土三平、つげ義春(ちゃんと買って読んだものもあるよ)、読むたびに何か大きな渦に巻き込まれるようなドキドキ感を感じていた。それが何か、最も具体的な形で目の前に突きつけてきたのが「光る風」だった。

まだ冒頭の兄との再会のシーンまでしか読んでいないが、1ページ1ページいろいろと思う事が多すぎてなかなか先に進めない、いやラストに向かうのが怖い。救いのない悲劇的結末が未だに(更に)強いリアリティーをもって自分を重く暗い気分にさせることが分かるからだ。

読了してから再び感想をアップするつもりだが、最後にひとつ。

絵のタッチがこんなに少年漫画寄りだったのかという事、登場人物のマンガ的デフォルメと適度な軽妙さ、もっと重厚に描くこともできたのにあえて(少年誌という事もあったのだろう)この描線を選んだことがこの作品の特異性を際立たせていると思う。

過去、現在、未来──
この言葉は面白い
どのように並べかえても
その意味合いは
少しもかわることがないのだ
──「光る風」扉書きより

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