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2008年7月

2008年7月30日 (水)

シャッフルでゴー 8

久しぶりにいってみますか

1曲目『Nappy DugoutFunkadelic 1973年51hwa552btl__sl500_aa240_

初期の試行錯誤をそのままパッケージしたような2枚組「America Eats Its Young」に続く5枚目のアルバム「Cosmic Slop」から。

このアルバムから一般的なファンカのイメージに近いサウンドになる。緩いグルーブにロックギター的アプローチのワンコード・リフを乗せ、唄やコーラスそしてキーボードがカラフルに彩りをつけていく。時にはハードなリフだったり、スぺーシーでサイケな展開だったり、ファンカデリックの世界へようこそ、挨拶代わりのアルバム1曲目だ。

2曲目『Time Is CultureSuper Junky Monkey 1995年Jacket_m

ミニ・アルバム「あいえとう/A・I・E・T・O」から。

複雑なアンサンブルでありながらエネルギー溢れるロックそのもの、ほとんどプログレとも言えるかも。

聴く度に惚れ直します。

3曲目『シカゴクラムボン 2000年51zpueo6j5l__sl500_aa240_

クラムボンのベスト・アルバムから。実はかなりの愛聴盤。

しなやかでゴムボールのような弾力を感じさせるリズム隊やピアノが良いのはもちろんだが、何といても原田郁子の「声」でしょう。

何と形容してよいか、少女でも大人でもない、ファンタジーでもリアルでもない、不思議な魅力がある個性的な「声」だ。その歌の世界の特異性と伴にこのバンドに唯一無比の存在感を与えている。

本来ならアンダーグランド・シーンで活躍すべき才能がポップ的なセンスも優れていたため表に出てきてしまった、そんな感じかなぁ。原田は根本敬も好きなようだし、侮れん。

このアルバムの初回盤に付いていたビデオ・クリップ集も何度も楽しめる高いクオリティ。でもやはり、そこはかとなくアングラの匂いが・・・何故か鼻血を出しまくる原田郁子ってどうよ?

はい、今回も3曲でお終い。また次回。

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2008年7月29日 (火)

あんどーなつ 4

職人の師弟関係(ただ技術を伝えるだけでなく「人」として一人前に育てる)を描いた今回の「あんどーなつ」は素直に楽しめた。

スポーツやワイドショー、バラエティなどでテレビが仕掛けるチープな感動系演出に辟易している自分にとって、過剰な部分(感情的だったり説明的過ぎたり)を出来るだけ押さえた演出は非常に好感の持てるものだ。

一時間にも満たない限られた時間の中で誰にでも分かり易い起承転結を描き、次回へ続く余韻を残す、そのためにはドラマ的なご都合主義的展開は必要なことだし、だからこその虚構(エンターテインメント)なのだ。ただ同じ「ウソ」なら上手に騙して欲しいという事なのだよね。せっかく虚構の世界に自分の感性を同期させ堪能しようと思っているのに、押しつけがましい過剰な演出が一気に現実世界に引き戻す、簡単に言うと「何だかなー」てヤツだ(そのうち、ドラマにもテロップが登場するかもしれんぞ)。

放送回による演出のバラつきや試行錯誤もあったが、もう4回目、キャストやスタッフの関係も良い具合にこなれてきたと思うし、これからの展開に大期待。

ところで、スナックに三人の強面の職人オヤジが並ぶシーン。ありゃ、一見の客は誰も入れないぞ、ある意味営業妨害だな。

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2008年7月28日 (月)

サラリーマンNEO Season3 #15

セクスィー部長も含めてシュールなネタが多かった。ボツ直前のネタの総ざらいというか、まとめて放送すれば怖くないというか、毎週テイストが微妙に違うのが良い。

しかし「ノミニケーション」、この言葉を確かに使っていた時代があった。「レッツ」が頭に付くとトホホ感が倍増。中間管理職が口にすると悲喜劇性もトッピング。

セクスィー部長はとうとう職場(サラリーマン)環境から離陸。もう何でもありの世界に突入してしまった。

変な感じの係長、もう何が何だか。普通なら係長の役は生瀬だよね。まさか吉野美智子にアレをやらせるとは。

そうそう、今回のNYAO奥田恵梨華は良い、大変良い。

 

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2008年7月27日 (日)

あった、「光る風」

灯台下暗し。

「光る風」は家から一番近い本屋にあった。20080707

文庫本を最後に読んでから10年以上たったこともあるが、大きな版で読むと文庫本では感じなかった新鮮な発見や驚きがある。

解説の呉智英氏の言うように少年誌・青年誌が未分化だった時代の独特のエネルギーを感じさせる。知らせたいこと知るべきこと、情報が対象を限定せず発信されていた時代の漫画状況。本屋で「熱心」に立ち読みしたガロやコム、白土三平、つげ義春(ちゃんと買って読んだものもあるよ)、読むたびに何か大きな渦に巻き込まれるようなドキドキ感を感じていた。それが何か、最も具体的な形で目の前に突きつけてきたのが「光る風」だった。

まだ冒頭の兄との再会のシーンまでしか読んでいないが、1ページ1ページいろいろと思う事が多すぎてなかなか先に進めない、いやラストに向かうのが怖い。救いのない悲劇的結末が未だに(更に)強いリアリティーをもって自分を重く暗い気分にさせることが分かるからだ。

読了してから再び感想をアップするつもりだが、最後にひとつ。

絵のタッチがこんなに少年漫画寄りだったのかという事、登場人物のマンガ的デフォルメと適度な軽妙さ、もっと重厚に描くこともできたのにあえて(少年誌という事もあったのだろう)この描線を選んだことがこの作品の特異性を際立たせていると思う。

過去、現在、未来──
この言葉は面白い
どのように並べかえても
その意味合いは
少しもかわることがないのだ
──「光る風」扉書きより

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2008年7月26日 (土)

えの素2 榎本俊二

山上たつひこの「光る風」を求めて何件か書店を回ったのだが見当たらない。本当に刊行されているのか?http://d.hatena.ne.jp/tamotsu_yoshida/20080724

配本が少なかったのかなぁ、出遅れたか、ま、急ぐことはないか。

で、これを購入。

えの素 中 完全版 ()51u2bxgrvtfl__sl500_aa240__2

まー何と言うか。

己の内なる変態性に向き合わざるを得ないというか。

そういった内容です。

特にこの中編には、雑誌連載時にも(一部で)絶賛された葛原さんの覚醒シーンを描いた88話、89話 が収録されているのだ。連載当時、通勤途中にリアルタイムで読んだ時には驚愕のあまり(嬉しさのあまり?)危うく駅を乗り過ごすところだった(ひょっとしたらヘンな声を出していたかもしれない事は内緒だ)。

あんたが正しい「えの素」!
フロイトもユングもぶっとばせ!
泣くな「えの素」!
フロイトもユングも笑ってる!
ファイト「えの素」!
フロイトもユングもぶっとばせ!
――萩尾望都(漫画家)

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2008年7月24日 (木)

日本のロック

JAPROCKSAMPLER ジャップ・ロック・サンプラー -戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたかジュリアン・コープ奥田 祐士51m4wzrce4l__ss500_

J-POPの源流としての考察や、芸能や歌謡的史観からの分析ならば、国内においても評論されることはあったGS~日本語ロックの流れではあるが、それらはあくまでもメジャーを対象としたもので、当時の状況の一部でしかない。

精神の解放、感性の爆発、既成概念の破壊、表現手段の多様性等、本来の意味でのロック的な普遍性はむしろアンダーグランド・シーンにこそあったのだ。

表紙を見ただけで、この現役ミュージシャンでもある著者が只者でないことがわかる。冗談としか思えない事実誤認や強引なこじつけもあるが、丁寧な翻訳と訳注のおかげでそれさえも読み物の一部として楽しめる。日本人の書くほとんどの海外ロックの評論のいい加減さに比べればずっと良心的だ。

言及されるアーティストの一部を紹介しておく。幾つかの固有名詞にあなたが反応したならば読んでみるのも一興だと思う。

ゴールデンカップス、モップス、フラワートラベリンバンド、裸のラリーズ、スピード・グルー&シンキ、タージマハール旅行団、J.A.シーザー、ファーラウト、クニ川内、外道、ジャックス、東京キッドブラザース、ブルース・クリエイション、佐藤允彦、内田裕也・・・GSからJ-POPの流れの中からはダモ鈴木の登場は説明不可能ということだ。

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2008年7月23日 (水)

一周忌

Dscf0009 父の死から一年がたった。

生前の父には愛憎半ばする複雑な「想い」を持ち続けていたが、この一年で余計な感情が削ぎ落とされた。

「父」という事ではなく戦前戦後83年間を生き抜いてきた一人の「人間」への共感と感謝に変化したのだ。

残された人の心の中で浄化され「仏様」になった、という事なのかもしれない。つまりはそういう事か、腑に落ちた。

とここまで書いたところで、大きな地震がきた。東北方面のようだ。大惨事になってなければ良いが・・・

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2008年7月22日 (火)

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究 菊地成孔/大谷能生

読み終わった。http://waretadataruwosiru.txt-nifty.com/blog/2008/07/post_95d0.html

800ページ近いヴォリュームだったが、最後まで知的刺激に溢れ惹き込まれながら読み進むことが出来た(むしろ、物足りないぐらいだ)。それは著者たちの努力や才能の賜物であることは間違いないのだが、死してなお多方面に影響を与え続けるマイルスの圧倒的な存在感がそうさせているのだろう。

おかげで、iPODの中身がマイルス増量中、もういっぱいいっぱいです。

次のシャッフル辺りで何か出るかも・・・

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2008年7月21日 (月)

あんどーなつ 3

前半の満月堂での創作菓子についての師弟のやりとりや、一ツ橋流のお茶会の場面あたりまでは、出演者の適度な距離感のある演技とゆったりとしたテンポに魅せられた。初めて「大人」の社会や文化に接しても落ち着いてきちんと対応できる主人公も良い(我ながら爺臭い意見だ)。

ところが、「子役」が現れてからは、登場人物たちが鬱陶しい程密着しはじめ、それぞれの気分や感情が露わになり始めてしまう。テンポは乱れ落ち着きがなくなり、どうにもしまりのない展開になってしまった。「子役」独特の演技の臭さに皆が引き込まれる、もしくは合わせてしまっているようだ(よほど天才的でない限り、子役の演技はオーバーで嘘くさい)。

「創作菓子」と「花火」を結びつける手段として「親と子ども」を持ってきたのだろうけど、肝心の「親子」を演じる役者たちの設定や演技にも違和感を感じるのだ(ピッシと躾けろよ、父親も子供も)。本来は「お茶会」と「創作菓子」に絞って話が進められるべきなのに焦点が曖昧になってしまい、物語に深みがなくなってしまった。個人的には1話2話と順調に築いてきた「大人のドラマ」としての物語世界が早くも破綻してきているようで残念だ。

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2008年7月20日 (日)

サラリーマンNEO Season3 #14

NEOの30分は短いなぁ。

正直イマイチな回もあったりするが、 『ええねん』が流れ出すと、「もうお終いか」といつも一抹の寂しさを感じさせられるのだ。『ええねん』自体は寂しさや切なさを表現している曲じゃないのに人間の心理って不思議。日曜日、日付が変わる直前の放送というのも影響しているのかもね。

閑話休題。

今週はやはり「厚姫」だな。堀内敬子が凄すぎる。「うぜぇ」態度とセリフが観てるこちらまでリアルにムカつかせる。これは好き嫌いが分かれるかもしれないが(テレビを観てまで不快感を感じたくないとか)、俺は好きだ。中越典子のリアクションも良い(カワイイ)。

今回も「酔課長」で暴走するキャラを楽しそうに演じていた生瀬勝久堀内敬子だけのコントも観てみたいぞ。

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2008年7月18日 (金)

Mazerun3号            @関内ストーミーマンデー 2008.7.18

004ware石渡明(g)湊雅史(ds)、かわいしのぶ(b)

今回はゲスト参加なし、このバンドの魅力であるリズム・インプロヴィゼーション(?)が混ざり気なしで楽しめた。

トリオというバンドとしては最小単位であるからこそ、他者のプレイに瞬時に反応し柔軟にプレイを変えていく事が出来る。基本は持続するど太いグルーブ感にあるのだが、表現は多彩で決して飽きさせない。もう、身体が反応しまくりだった。

最近何を聴いてもリズムに耳が行く私にとって、このバンドは最高、暫らく目が離せそうもない(石渡さんに聞いたら、次は未定だそうです、残念)。

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2008年7月17日 (木)

シャッフルでゴー 7

では、

1曲目『La Citta AromaticaMauro Pagani 1979年318a7pxq0jl__ss500_

マウロ・パガーニのソロ・アルバム「地中海の曙」から。

この曲はLPだとA面最後の4曲目に当たる。初めて聴いた時、最初の3曲でプログレのイメージを覆され混乱していた俺がこの曲の開放感あるメロディアスな展開にどんなに救われたことか。歌心溢れるパガーニのヴァイオリンが素晴らしい名曲だ。

以前このアルバムについて書いた記事http://waretadataruwosiru.txt-nifty.com/blog/2007/10/post_2ed4.html

2曲目『Year Year YearTempest 1974年513mcgq906l__sl500_aa240_

2ndアルバム「Living in Fear (眩暈)」から。

ギターがソリストとしての野心丸出しのアラン・ホールズワースから作曲は勿論、ヴォーカルやシンセサイザーなども担当した愛すべきバンド・マン、オリー・ハルソールに交代、おかげでハードでポップなブリティッシュ・ロックらしい名盤が出来あがった。ほとんど一発録りに近い荒削りな仕上がりではあるが、それが却ってバンドとしてのライヴ感を感じさせてくれる。

3曲目『Empty CityGentle Giant 1977年4cc115a03ea0efeccfb83110_l

とんでもなくテクニカルで、しかも上質のポップ感覚、ただそこに一般向きではない捻りを加えて仕上げてしまうところが彼らのプログレ・バンドとしての魅力ではあるのだが、時代の要請か彼らの意思か、プログレ的な過剰な展開は避け、バランスのとれた作品造りを目指すようになったアルバム「Interview」から。

昔は積極的には聴かなかったこれ以降のアルバム、今は好きだ。さすが60年代のポップ・バンドが母体のグループだけあって、センスは抜群。80年代までバンドが続けばブレイクするチャンスもあったかもしれない。

うー、あっさり書こうと思っても時間がかかる・・・今回はここまで。

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2008年7月16日 (水)

ゴンゾウだよ

案の定迷走状態だ。あれもこれも全て盛り込もうとして、結果すべてが中途半端。主人公の過去や人間関係だけでなく他の登場人物たちまで意味ありげに描き始め、群像劇にしたいのかもしれないけど、そのベクトルが事件とその解決だけに向かってこそドラマとして成り立つと思うのだが・・・ひょっとして、すべてが伏線?そんなことはないだろうな。

それぞれの役者は悪くはないのだが、皆勝手に演じているようで、癖や実力の差がはっきり出てしまっている役者もいる。デコボコなのだ、アンサンブルを考えた演出がされていないのだ。

脚本も演出もグダグダ、いったい何をしたいのだ?いったいどこへ行こうとしているのだ?状態ではあるのだが、観ちゃうのだよ、面白くなくはないというか、楽しんじゃっているのだよ。

佐久間静一(筒井道隆)のヘラヘラ笑いとその分かり易い敵役ぶりに、ああ、このドラマは目指すベクトルがあっちの方向なのか・・・と、ちょっと好意的に解釈してみたりするのだ。つっこめばいいのだ。いくらなんでもあんなに塩むすびはいらんだろ、とかね。

で、来週も観る(断言)。

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2008年7月15日 (火)

あんどーなつ 2

誰もが分かり易く、しかも共感を呼べるドラマ造り、簡単そうで実は困難な課題を着実に達成しつつある「あんどーなつ」第2回目。

話としては古典的すぎて、これで役者たちが熱く演じていたら苦笑するしかない展開になりそうなところだ。下町人情物というと必要以上に暑っ苦しい人間関係を描きがちで、どうも腹にもたる濃厚な味付けのものが多くなる。実際の下町はあっさりさっぱりしているから人間関係が必要以上に拗れずに済むのだ。決して広くはない土地に大勢の人々が代々変わらずに住み続ける場所だからこそ、人間関係を円滑にするために本音と建前の使い分けの技術が発達したわけで、それは余計なお節介や本音を曝け出し合う事ではない(隣近所のヘタな軋轢は孫子の代まで引きずりかねないからね)。それは全く「」ではないのだ。

各々が、自分の「出来ること」「出来ないこと」そして「すべきこと」「してはならないこと」を十分弁えているから、つまり自らの矜持を大切にしているからこそ、人々の情が触れ合い深い信頼関係が生まれる。梅吉の態度や行動が「」に思えるのは、つまりはこういう事なのだ。

説明的になり過ぎずツボを押さえた無理のない展開の脚本も良いのだろうが(原作とはすでに別モノになりつつある)、類型的になりがちな登場人物に適度なリアリティを与えている役者たちが適役だと思う。「悪役」としてしか認識の無かった國村隼が良いねぇ。

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2008年7月14日 (月)

サラリーマンNEO Season3 #13

サラリーマン生活における身近な「あるある」ネタと「ありえねぇ」ネタとのバランス加減の絶妙さががNEOの魅力だ。

中間管理職が職場で感じる「疎外感」」が笑える(いや笑えない人も多いかな)「ジャン」も絶好調だが、今回は短めの定番コントの質がどれも高かった。もう既に「精神のバランスが危うい」としか思えん川上君や大河内には視聴者は誰も共感も同情もしない、これって凄い状況だな。

こだわりの強い人、思い込みが強烈な人、自己中心な人、強い疑心暗鬼を持つ人・・・本人はいたって普通だと思って行動しても、傍から見れば「狂気の沙汰」としか見えない。第三者として笑って楽しむコントにおいては王道的な状況設定だが、これは現実に当事者だったら堪らんのだ。しかも、人間生活、とくにサラリーマン的日常においては、十分「ありえる」から困るのだ。ラストコントの「ガーデンパーティ」で部長夫婦の暴走する妄想に巻き込まれる部下たちの状況には「ありえねぇ」と笑ってばかりいられない現実感があるのだよ。

ああ、そうか、異常な状況下でジタバタする人間模様がコントの定番ネタであるのなら、それってサラリーマン生活そのものだな、当事者は堪らんが。

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2008年7月11日 (金)

スライ&ザ・ファミリーストーン

今年のグラミー賞に登場の図、時間は短かったけどインパクトはメガトン級。10004571140_s_2

9月にブルーノート東京でまさかの来日公演

しかし、一瞬でソールド・アウト…

ま、ブルーノートだし、キャパから考えてほとんど関係者だけで満席だろうな、しょうがない、まともなライヴになるかどうか、リスクの高い賭けみたいなもんだ、だいたい1時間程度のセットでファンク・ミュージックが成立するのか、というかそもそも来日すら危うい・・・・・・

すみません、負け惜しみはこのぐらいにします。

追記

何のことはない8月31日の「東京JAZZ」というイベント出演がメインの来日であった(共演はサム・ムーア、ロベン・フォード)。

ブログを読んだ知人が気をきかしてチケットを手配してくれた、やれ嬉しや。モロ志賀氏(仮名)、ありがとうございました。

そこで、手のひら返しの来日公演成功祈願!スライの信じる宗教は分からんが、とりあえず八百万の神さま、お願いいたします。

ところで、この笑顔Pic_sly01はやばい。うそ臭い、胡散臭い、頼むぜ、オイ。

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2008年7月10日 (木)

まんが極道 唐沢なをき

以前にも書いた記憶があるが、唐沢なをきはお気に入りの漫画家だ。兄弟(兄は唐沢俊一)揃ってマニアというかオタク方面で活躍していたのだが、高踏的で粘着質、露悪的な兄に比べると卑近な視点で人間の本質、「妬み」「嫉み」や「性欲」「物欲」、さらには「下品」「下劣」な世界をギャグ漫画として描き続ける唐沢なをきに同時代的な共感を覚えるのだ。

そんな彼の集大成といっても過言ではない(・・・と思う)作品がこれだ!51jam6mog9l__ss500__2 51ayboraldl__ss500__2

世間には知られていない「まんが界の実態」がこれでもか~これでもか~と暴かれているのだ。しかしこれはひどい。もちろんギャグ的な虚構に決まっているのだが、所どころにとても笑いでは済まされないリアルさ(まんが界だけが特殊ではない)を感じさせる部分もあり、軽い人間不信になりそうな内容だ。

実はあの「あんどーなつ」の原作者と漫画家の間でも正に「「まんが極道」と言える事態が発生していて、ホント人間ってのは、まったく・・・。

あ、決して万人向けではないので、耐性がありそうな方だけお楽しみください。

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2008年7月 9日 (水)

ゴンゾウ

第1話が評判が良いので観てみた。

定番ドラマとしての刑事(警察)物はあらゆる物語のパターンが出尽くしていて時代劇の様に様式化してしまっていると言える。この作品も既知感溢れる場面や演出、お約束の展開と、その様式から大きく逸脱することはない。これは批判しているのではなく刑事物とはそういうモノなのだ。ではどこで差別化を図るのか。

役者だ。

シリアスなドキュメント・タッチで描くか、人情を強調するのか、緩いお笑いでいくのか、テンポ良くスタイリッシュで通すのか・・・全てメインの役者のイメージや資質に関わってくる。あの大物ならこれ、アイドル系ならこれ、といった具合だ(だから集団刑事物には毎回メイン役者を変えることで全パターンに対応することが出来るメリットがある)。

そこで内野聖陽だ。この人は舞台俳優という事もあってシリアスからコメディまではっきりくっきり演技する(カツゼツが良くて声がでかい)。なんでも出来てしまう、それも誰よりも際立つ形で。その資質が活かせる脚本や演出があればよいドラマになるのだが、下手すると迷走状態に陥る可能性もある。

第2話を見る限り、シリアス面を強調しつつ、若手の暴走、ベテラン刑事の人情、警察内部の力関係等、お約束の要素を盛り込み安全パイを狙っているところがありもどかしい印象だ。主人公が実はキレ者という設定も実にベタでたまらない(ほめてません)。

ただ個人的に好みの役者が揃っているのでその演技やセリフを楽しんでいるうちに最後までストレスなく観れてしまったのも事実だ。はっ!?制作者の思うつぼ?

次回から主人公が捜査の一線で動き出すようでちょっと期待。

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2008年7月 8日 (火)

あんどーなつ

民放らしく、いろいろな事務所、団体、スポンサーと各方面に配慮した努力や工夫が窺われる配役とストーリーだった。正直言って、貫地谷が出演していなかったら積極的に観るタイプのドラマではないのだが、最後まで飽きずに観れた。

保守系漫画の王道を行く原作がテレビ化されるほど人気があるとは思わなかったが、浅草の老舗和菓子屋が舞台という事と、謙虚だが自分の意思でしっかり生きている女性が主人公という設定が評価されたのだろう。案の定、脚本家は大幅に脚色し変更を加えていた。

原作ではほとんど主人公と和菓子屋内部の閉じた世界で話が進行するのだが、テレビ版では周辺との関わり合いからドラマを創り出すパターンで進めていくようだ。毎回ゲスト的な人物が登場し主人公周辺を巻き込みながらストーリーが展開する、だからこそメインに人気だけではなく実力ある役者を配したことが重要なの意味を持つ。そう、これはこの時間帯ドラマの定番的展開だ、「印籠」のかわりに「和菓子」なのだ。エキセントリックな演出を避け、出来る限り分かりやすく丁寧なドラマ造りにも好感が持てる。

自分たちは「特別」だと勘違いしている若者を中心とした視聴層が将来的に見込みの少ない「特別」な対象になりつつある現在、視聴対象を極端に絞り込むのではなく年齢や性別に関係のない普通の人々が安心して楽しめるこの種の王道的ドラマが民放にも増えてくると思う。

それはそれで嫌だな。願う事は一つ、質の高いドラマを楽しませてくれという事だ。さて、この作品はどうなるか。

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2008年7月 7日 (月)

「光る風」完全版について

山上たつひこ光る風完全版―7月24日に発売が決まったようだ。編集責任者のブログに詳細が記されていた。http://d.hatena.ne.jp/tamotsu_yoshida/20080707

20080707出来得る限り雑誌掲載時の状態で復刻したいという関係者の想いが伝わる素晴らしい内容ではないか。A5版サイズという大きさも嬉しいが、特に注目するのは、「ネーム」の改竄、コマのトリミングやサイズ変更などの不自然な改悪部分が全て著者の意思を反映した上でオリジナルに近い形で修正されているところだ。

初めてこの作品を読んだ時の鉛のように重く苦い読後感は一生忘れられない経験だ。身体の中に異物が入り込んできたような・・・当時15歳の俺には噛み砕き消化してしまうタフな体力はなかった。今でも未消化のまま心の深いところで鈍く光っている。時代や社会が変化しても生々しく鈍い輝きを放ち続ける、いや、さらに強く輝き始めそうな・・・

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2008年7月 6日 (日)

シャッフルでゴー 6

サクサクいってみよう。

1曲目『Gimme ShelterThe Rolling Stones 1969年41d97jg66dl__sl500_aa240_

ミック・テイラー加入後のアルバム「Let It Bleed」の冒頭を飾る、70年代ストーンズ黄金期の幕開けとなる曲。

アルペジオで始まるイントロから徐々に盛り上がる曲構成が見事。ライヴでは現在でも定番、ミックの歌がぐいぐい引っ張る。

2曲目『When That ComingRory Gallagher 1972年41nls5jguml__sl500_aa240__2

基本はブルースに根ざしていても彼にしか表現できない音楽世界が確立したアルバム「Tattoo」に収録された曲。

ドブロで始まるスライド・プレイが熱い。しかし歌もリズムも独特だ。ソロもブルースのスタイル(スケール)に拘らないし、決して黒っぽさへは行かないのだ。

3曲目『Freezing FireWeather Report 1975年ライヴ録音51z3e2pjwrl__ss500__2

1975年から83年までのライブと未発表音源 を収録した「Live and Unreleased」から。

各時期ごとのリズム隊の変遷が楽しめるアルバムだ。一般的にはジャコのベースとピーター・アースキンのドラムが一番人気なのだが、俺は何と言ってもアルフォンソ・ジョンソンとチェスター・トンプソンのコンビが最高。螺旋を描くようにうねうねと変化しながら周りを巻き込む怒涛のこのリズム・セクッションには中毒性がある。以前からブートでその圧倒的な演奏力に驚愕していたのだが、こうして公式には発表されて嬉しかった(少しは再評価が進んだようだし)。

こんなところで、また。

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2008年7月 5日 (土)

ネコ科、大好き

先日、多摩動物園へ行ってきた。目的はユキヒョウとチーターの子供たち。数年前にもユキヒョウの子供たちを見たことがあったのだが、その縫いぐるみのような姿でぴょんぴょんと飛び回る姿に(本当に飛ぶのだ!)完全にノックアウトされた経験があった。とにかく顔がにやけるほどカワイイのだ。News183_02

今回も楽しみに出掛けたのだが、なんと暑さのせいでユキヒョウは公開中止、残念。もともと暑さ向きにはできていない身体だし仕方のないことだ。

熱帯育ちのチーターは公開されていたが、親チーターはちょっとヘバリ気味。しかし子どもたちは元気だった。ネコ科は体温調整が大変なのにそんなに走り回っていいのか?と心配になるほど兄弟姉妹(4つ子)で盛んにじゃれ合っていた。時折バッタリと横になって休む姿もネコ科の定番姿。018tama_2生後3か月以上たっていて予想以上に大きくなってはいたが、 4つ子といっても結構個体差があることを発見。どうも雄雌の個体差だけではないようで、母乳にありつける頻度の差かと思われる。要するに生存競争の厳しさだ。自然界で4つ子全員無事に育つことはありえないわけで、強い遺伝子を持つ個体がより強く成長し生き残る可能性を持つ事は必然だ。もっとも動物園は全員元気に育ててくれるだろうし、いらぬ心配ではあるな。

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2008年7月 4日 (金)

マイルス・デイヴィス

ここ数日、家で集中してマイルスを聴いていた。きっかけは例のシャッフルで聴いたライフ・タイムでのトニー・ウイリアムスのドラムに久々に萌えたせいだ。もっとトニーを!ということで「Four & More 」を引っ張り出して聴いたのだが、結局、御大の「凄さ」に今更ながら圧倒されズルズルとマイルス地獄に惹き込まれる羽目になってしまった。

それで買ってしまったのだ。

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究416q8onabl__ss500_

菊地成孔、大谷能生共著のよる約800ページのマイルス研究書、4935円。「興味はあるけど、こんなもの誰が買うのか」と思っていたが、それはだった。

まだ、マイルスが本格的に音楽活動をする直前(NYに出てきたところ)までしか読み進んでいないが、これ面白すぎる。

高尚でアカデミックな内容で難解な表現が多用され読み解くのに苦労する(なんせベースになるのは東京大学教養学部での講義だからね)と懸念していたが、そんなことはなかった。メインの記述は主に菊池が担っているのだが、誰でも分かり易い切り口を用い深く刺激的な見解を軽妙かつ平易な語り口で記述していて、普通に読み物として楽しい。

ともすれば己の保守的な価値観の中に安定を求めてしまう“現代“芸術家の中にあって、「モダニズムという更新主義」(by菊地成孔)を最後まで貫き通したマイルスが20世紀を代表する天才の一人であり今なお評価が更新され多方面にわたって影響を与え続けている事実は、芸術における「普遍性」という概念の究極のかたちだと思う。

なぜ、マイルスだけがその主義を貫き通すことが出来たのか。

これから読み進むのが非常に楽しみだ。

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2008年7月 3日 (木)

イムリ 4 三宅乱丈

51t2bs28necl__sl500_aa240__2  物語の進行に合わせて、各キャラの個性が輝き始めた。ただでさえ個性(アク)の強いキャラクター作りでは定評のある三宅乱丈作品だけあって、どの登場人物も一癖も二癖もありそうだが、ここへきて脇役であったはずのガラナダの存在が気になり始めた。誰よりも冷静沈着で判断も早く的確、ただ能吏ではあるがどこか酷薄さを感じさせるところがあって、このタイプが野心を持つと面倒な事になる(まぁデュガロの「狸」ぶりも負けていないのだが)。

そんなクセ者ぞろいの中にあって、今のところ「悪役」を一人で負っている粗暴で単細胞なババドの(自分は有能だと思っている)行動の悲喜劇性が憎めない。なんか『ぶっせん』の丸慶「センサー」と雲信「つまんだ」を合わせ凶暴にしたようなキャラ(新撰組系?)だ。

そういえばデュルクと一緒に行動している旅のイムリも田村正助に見えるときがある。今回、首を絞められるシーンには笑ってしまった。「でーろ、でーろ」もいいなぁ。

肝心の物語だが、いよいよデュルクの覚醒が始まるか、というところで絶妙の「引き」。そんな殺生な。また半年我慢させられるのか。うーむ、掲載誌『月刊コミックビーム』を購読するしかないか。

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2008年7月 1日 (火)

シャッフルでゴー 5

テレビも最悪に面白くないし、シャッフルいってみましょうか。

一部曲を入れ替えたので何が出るか楽しみ・・・出たーっ!出そうで出なかったストーンズ

1曲目「Soul SurvivorThe Rolling Stones 1972年5165pb4925l__sl500_aa240__2

傑作「Exile on Main St.」から。

いまさら何を語っていいやら。アルバム制作時にキースやミックは30歳にもなってなかった。それでいてこれほど豊饒な果実を作り出してしまうとは・・・公私区別なくロックン・ロール・ライフの絶頂期でもあったはずなのに、音楽的には何の揺らぎもないストーンズ・ミュージックの王道へまっしぐら、スゲェとしか言いようがありません。

2曲目「 Who Says a Funk Band Can't Play Rock?!Funkadelic 1978年51sy342qpsl__sl500_aa240_

一般的には一番有名なタイトル曲「One Nation Under a Groove 」を含むアルバムから。

これまた分かり易いメッセージのタイトルだ。でも初めて聴いた時から全然ロックじゃねぇと思ったけどね。まぎれもなくファンクでしょう。初期にはもっとストレートにロックな曲があった。マイケルのギターソロ垂れ流しもファンクだからこそ我慢できるのよ。

3曲目「Funny WaysGentle Giant 1977年41p25t8qdtl__sl500_aa240__4

何度も繰り返し繰り返し聴いてきて未だに飽きることのないロック・グループ、ジェントル・ジャイアントのライヴ・アルバム Playing the Fool 」から、ファースト・アルバムに収録されていた曲のライヴ版。

いつか項を設けて詳しく語ろうと思っているのでここでは紹介だけ(すみません、語りだすと止まらない恐れもあるので)。

それでは、また次回。

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