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2008年6月18日 (水)

ジミ・ヘンドリックス

レコード・コレクターズ増刊 ジミ・ヘンドリックス455

1987年の初特集から2000年の4CDボックス『ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス~アン・リリースと&レア・マスターズ』発売時の特集までの5回の記事をほぼそのまま収録したアーカイブスだ。

1970年の死から今日まで膨大な情報が常に更新し続けられ(ネット社会になってさらに加速した)、イメージは多様化し、時代や世代を超えて人気の裾野が拡大していくジミ・ヘンドリックス。評価の基準も多様化した今では単にルーツ・ロックの代表的アーティストの観点からだけ評論しても無意味だ。レコード文化やそのアーティスト達の大系的な資料造り目指していた初期レココレの第一回目の特集ではその点が古臭く感じさせる(もちろん刊行当時は資料性だけで歓喜しました)。80年代という時代性もあるのかもしれないが、居酒屋オヤジの感想大会みたいな小倉エージ達の対談記事などに今日性という視点はほとんどない。むしろポップ・ミュージックのボダーレス化が急速に進行していく90年代以降の記事が単に資料的な面だけでなく音楽性や影響力などに踏み込んだ記事が増えていくのが興味深く面白い。ジミの遺族が経営するエクスペリエンス・ヘンドリックスやエディ・クレイマー達がカタログのリマスター化や発掘音源や映像のリリースに積極的だったのも、新しい時代、新しい世代、新しい価値観に向けてジミの音楽を良質な形で発信したかった事にあると思う。

数ある記事の中では、やはり常に今日的目配せがある大鷹俊一が良い(あまりにジミが好きなのでたまに「想い」が暴走して過剰な表現になるところもあるけど)。スタンスがはっきりしている湯浅学や小出斉(4CDボックスの全曲ガイドが圧巻)も好感が持てる。

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