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2008年6月26日 (木)

シャッフルでゴー 4

さぁ今夜もゴー!ゴー!ゴー!・・・じゃ始めます。

1曲目「Message To LoveJimi Hendrix 1969年録音41wcd3kdmwl__ss500_

2000年リリースの4枚組CD‐BOX「The Jimi Hendrix Experience 」から。

ジミ存命中にこの録音の正式なリリースはないが、曲としてはバンド・オブ・ジプシーのライヴ・アルバムに収録されていた。このライヴ版に長年親しんだせいもあって後から知ったスタジオ版はまとまり過ぎの印象が強かった。一部削られた展開部分もあり(そこの歌い方やメロディが好きだった)物足りなさもあったのだ。のちにウッドストックのヴァージョンも知るようになり、ジミ自身がこの曲に試行錯誤を繰り返していたことが分かった。きっとこのヴァージョンがジミの求めていた完成形に近いのだろう。

当時のジミの最新アルバムになるはずだったアルバム「First Rays Of The New Rising Sun 」にこの曲や「Power Of Soul 」などバンド・オブ・ジプシーズで試みられたソウル/ファンク路線があまり反映されていないのが意外だった。まぁ、この辺については思う事が多いのだが、また次の機会に。

2曲目「To Whom It May Concern - UsThe Tony Williams Lifetime 1970年 413hkehhu2l__sl500_aa240_

ライフタイムというグループ名義では2枚目のアルバム「Turn It Over 」から。

これは想像だが、この録音スタジオとスタッフは普段アコースティクな響きを大事にするジャズ系の録音が専門なのではないかと思う(レーベル自体がそうだし)。この爆音をどうテープに封じ込めたらいいのか困惑したことだろう。しかも各音はハッキリ聴き分けられるように(特にドラム)の注文付きだったはずだ。結果、独特のサウンドに仕上がった。なんというかガレージっぽいというか、ライヴ・ハウスで生撮りしたようなリアルさというか、当時のロックでもジャズでもない、ましてや磨き上げられたフュージョン・クロスオーヴァー系の音でもない、歪みは歪みとしてありのまま再現しますというサウンドになった(言わんとしていること分かりますか?)。

天才と言われ10代でジャズ・ドラムの神に祭り上げられたトニーだが、同時代の音楽状況に刺激された彼は現状には満足していなかった。ジョン・マクラフリンとラリー・ヤングという時代を象徴するようなアーティストを迎えて制作されたファースト・アルバムにはそんな彼の思いのたけをぶつけたような渦巻くエネルギーが充満していた、それはタイトル通り「Emergency」な内容だった。

続くこのセカンド「Turn It Over は、さらに当時の有名ロック・ミュージシャンでもあったジャック・ブルースまで加入し、まさにリアルに時代を反映した作品に仕上がっていると言っても良いと思う。暴力的でありながら知性的、熱狂と覚醒、凶暴さと繊細さ、ジャズ・ミュージシャンで無ければ到達できない次元を目指そうとしていたのだろう(ジャックも元々ジャズ方面の人だし)。“Play It Loud”とジャケに表記されているが、ここはトニーの切実なお願いに従ってデカイ音で聴こうじゃないか。

さて次は、

うひょー、出ちゃいました。

3曲目「 Black SatinMiles Davis 1972年51tkdc2w5bl__sl500_aa240_

生涯ベストを選べと言われたら間違いなく上位に入るマイルスのアルバム「On The Corner から。このアルバムはワン・コード(無調、つまり何でもあり)のリズムパターンを基にしたセッションの録音を引き伸ばしたり、ぶった切ったリ、他の素材を混ぜてみたりと、まるで昨今のクラブ・ミュージック的手法を先取りしたかのような編集・再構築を施し造り上げられたマイルス流ダンス・ミュージック作品だ。ファンク、ポリリズム、現代音楽・・・マイルス・ミュージックのひとつの到達点と言っても良いかもしれない。

中でも追加録音や念入りな編集が施され、基のセッション内容から最も遠い地平に着地してしまったこの「Black Satin 」は不思議な曲だ(尤もアルバム自体が当時の音楽ファンの理解を超えたものであったが)。一度聴いたら耳に残るリピートされるメロディ、どんな法則性があるのかタイムがとり難いパーカッションとハンド・クラップ、音はぐるぐる回るし、ファンキーなようでとても踊り難いし、音質も全然HI-Fiではないし、そうかこれがエクスペリエンス・ミュージックなのかと結論づけるしかない。が、癖になる、多分一生聴いても飽きることはない。感情に訴えたり、親しみやすかったり、踊れたりしなくても音楽の面白さのはそれだけじゃないという事だ。

もう一曲。

4曲目「Love YouSyd Barrett  1970年Madcap

狂ったダイヤモンド、シドのソロ・アルバム「The Madcap Laughs 」から。

生き方そのものが調子っぱずれで情けなく、行動も思い付きでいい加減、少年の無垢さと言うよりも子供の幼さだ(だからこその天才性でもあるのだが)。でもなんだか無視できない、捨てておけない、手を貸したくなる。とにかく破綻ギリギリの危ういところで楽曲としてアルバムとして体裁を保っている(またそれが魅力的なのだから困る)のはそんな仲間たちのおかげだ。一度はシドを見限ったロジャーでさえこの録音にプロデューサーとして参加している(今度こそ懲りたようで2度目はなかったけど)。思えばピンク・フロイドに最後まで影響を与え振り回し続けている訳だものな、シドは。

ここでお終い、また。

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