« こんな映画を観てきた 12     姿三四郎/續姿三四郎 | トップページ | こんな映画を観てきた 13    一番美しく »

2008年5月26日 (月)

サラリーマンNEO Season3 #8

脚本や演出も同じスタッフで主な出演者もレギュラー化したNEOのような世界に外部から新しく参入するのは難しい。特に役者は個性的なレギュラー陣の創り出すNEO空間の中では異物感を醸し出しやすく、俗に言う「浮いている」状態になってしまう。「押し」だけでなく「引き」も躊躇なく出来る若手俳優ならばとりあえず溶け込むところから始めて徐々に「自分」を出せるかもしれないが、アクの強さを出してナンボのベテランではそうはいかない。

異物感を丸ごとギャグとして確立させるか、妥協して中途半端なNEO作品に終わらせるか、過去何人かゲストが特別参加してきたが際立つ成功例というのは無い(あえて言えば最後までアクの強さを押し通した西田敏行が良かったが、あの芸風には食傷ぎみなので)。

そして今回の三谷幸喜だ。

これは予想外に面白かった。演出・脚本家という立場からか、自分に望まれることをコント全体のバランスを考えて演技していた。もっとも、一般的には役者としてのイメージが確立するほどの個性も印象もなく、「役者」三谷幸喜に対する新鮮さもあったのかもしれないが。

本人が役を楽しんでいる『重役会議』も悪くなかったが、彼の真骨頂は重い空気の中で苦悶する自我というか「読みたくもない空気の中でどうすれば良いのよ、俺」みたいな状況を描いた『吉成』にあると思う。生瀬勝久と堀内敬子 の作り出す場の空気の重さが非常にリアルで、地で経験豊富そうな三谷幸喜としては演出家としての血も騒いだのではないか。観ている俺も血が騒ぐ、いや血が凍りつくようなあれやこれやの体験記憶が蘇ったわ。

|

« こんな映画を観てきた 12     姿三四郎/續姿三四郎 | トップページ | こんな映画を観てきた 13    一番美しく »

サラリーマンNEO」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222843/41336401

この記事へのトラックバック一覧です: サラリーマンNEO Season3 #8:

« こんな映画を観てきた 12     姿三四郎/續姿三四郎 | トップページ | こんな映画を観てきた 13    一番美しく »