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2008年4月 6日 (日)

薬師寺展に行ったついでの、ひとり花見の何が悪い

花見の予定は2回あったのだが、行き違いがあったり相手が体調を崩したりとどちらも実現しなかった。これから行っても葉桜だよね。

結局、先日上野国立博物館の「薬師寺展」を観覧した帰りに上野公園から根津を経て小石川植物園へ回ったのが実質的に今年最後の花見になった。そう今年も楽しいひとり花見だ(うぅっ)。

平城遷都1300年記念 国宝 薬師寺展Index_img001_2 Index_img002 

目的は勿論日光・月光菩薩立像だ。

昨年の秋に奈良薬師寺でこの催しを知って以来楽しみにしていた。仏像をそれぞれの寺院で拝見することとは違って、純粋に造形美術品としての完成度を堪能できるからだ(お寺に足を運び仏像にお会いすることは単なる美術鑑賞とは違う、もっと精神的に深い意味合いがある、と思う)。

人出は多かったが基本的に陳列点数が少ないこともありじっくりと鑑賞することが出来た。

日光・月光菩薩は、ともに腰をひねった動きのあるお姿 で、(本来なら間に薬師如来を挟み)左右対称にお立ちになる形は不思議な安定感と宗教的宇宙の広がる空間を生み出す。

この柔らかく女性的な美しさを感じさせる立ち姿は、顔、腰、足にひねり等を加えて傾きの方向を三回変えて、腕、指先等に流れるようなラインを演出し、体全体をしなやかに見せる三曲法という技法を用いているとのことだ。

今回、後ろ姿が鑑賞可能ということの目的は、この技法による身体のラインを鑑賞することに他ならないのだ。

具体的な感想を言うと不謹慎なことを口走りかねないので自重するが、見られる事の無かったはずの背中から腰にかけてのラインの美しさが何を意味しているのか、当時の仏師たちが何を参考にしたのか、想像するといろいろなドラマが見えてくるようで興味深い。

そういえば、以前は仏像の展示前で合掌する年配の人を多く見かけたが、今はほとんどいない。宗教ブームってのは何なのかね。俺?もちろん(「やましい気持ち」を申し訳なく思ったこともあるが)合掌したよ。

塑像人物頭部Index_img009_2

塑像とは土を材料にした彫刻で、薬師寺の塑像は秦の始皇帝陵の兵馬俑のアレの小型版みたいなもの、今でいうフィギュアだな。

残念ながら、そのほとんどは(土が材料ということもあり)破損していて木で造られた芯の部分しか残っていないのだが、この頭部のリアルな出来から考えると、当時の文化交流や風俗が具体的に描かれていたはずで非常に残念なことだ。

モデルはシルクロードの民ペルシャ系の人物らしい。

そんなこんなで、薬師寺展のあと「」を堪能してきた・・・

上野の山は花盛り001s

010s クマさん、お昼寝S006  ライオンさん、今日は002s

小石川植物園はいいねぇS081 S110

忍ばず池に戻って、お終いS121

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コメント

特に1枚目の写真、イイですね!
上野の桜と、人だかりが、両方ともキレイにみえるなんて奇跡。こんな風に見えてるんですね。
動物たちも存在感あるし・・
写真が撮れるってよいなぁ。。

投稿: yuri | 2008年4月10日 (木) 15時14分

yuriさん
ありがとございます。
外出の時はポケットに入る小さなカメラを何時も持ち歩いていて、ひらめいたらすぐにシャッターを押しています。
フィルムと違ってデジタルは撮り放題だから「数撃ちゃ当たる」わけで、たま~に良いショットが当たります。まぁ、ほとんどはハードディスクの容量を食いつぶすだけですが。

投稿: kussy | 2008年4月11日 (金) 07時20分

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