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2008年3月 9日 (日)

広川太一郎、モンティ・パイソンの事など

子供の頃、映画やテレビ・ドラマ、アニメ等の外国文化は言ってみれば翻訳文化であり吹替文化だった。特に日本語というフィルターを経過した吹替は日本に合わせて誇張や省略が施され、本家とは似て非なる極めて日本的な「芸」の文化に昇華していた。外人の顔した俳優やキャラクターが異文化の生活空間の中で、我々の日常的な感性に近い会話を繰り広げる。これはほとんど異次元の世界だ。

これは子どもには刺激的で魅力的な世界だった。おまけに、その「声」が、それぞれ芸達者で個性的で一度聴いたら忘れられない特徴をもっていた。そして、いつの間にかそれらの「声」に親しみや興味を持つようになった。

70年代に入った頃から、その「声」の主たちは活動の場を広げ始めた。ラジオのDJ(深夜放送!)、司会、俳優、日本製アニメの吹き替え等、それらは彼ら彼女ら「声優」たちの存在を更に身近に感じさせることになった。

劇場で観る映画は字幕付で鑑賞し、テレビ放映時の吹替は吹替として楽しむ。それは声優の「芸」を楽しむ事でもあった。

そして76年、「空飛ぶモンティ・パイソン」が登場する。これは衝撃だった。

後年DVD・BOXはじめモンティ関係の映像作品は何度も観ているが、実際のところイギリスの文化・風俗・歴史に詳しくないと理解不能の部分も多い。サブ・テキストを参照しつつ勉強しながら観なければならないようなエピソードもある。

それをあそこまで誇張・省略・改変を施し日本独自の作品に仕立て上げ、しかも原作のテイストを損なわなかったのは、翻訳の力もあるがほぼ100パーセント、山田康雄(グレアム・チャップマン)、納谷五郎(ジョン・クリーズ)、青野武(マイケル・ペイリン)、飯塚昭三(テリー・ジョーンズ)、広川太一郎(エリック・アイドル)、古川登志夫(テリー・ギリアム)たち声優の才能のおかげであった。

全員がこれ以上のはまり役はない見事な吹替えなのだが、特に広川太一郎演じるエリック・アイドルはそのすっとボケたキャラクターと時折見せるエンターテイナーの才能が素晴らしく個人的に大好きになった。これは広川演じるアイドルが好きなのか、アイドルを演じる広川が好きなのか、自分でも良く分からないほどのはまり役だったと思う。

これが私の広川太一郎主義(byとり・みき)の始まりであった。

この後「Mr.BOO」シリーズとかいろいろあるが、この辺でお終いにする、キリないからね。

最後に広川太一郎名セリフの一部を紹介。

「ちょんちょん」や「しちゃたりなんかして」は有名だが、好きなのは「レッツ5678、誰か止めろよ!」。

参考にさせていただきました。

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