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2008年2月10日 (日)

楽しい音楽生活 5        LOVE&PEACE HARD CORE   スーパージャンキーモンキー

記憶に残るだけではいかんのです。41w7kqg2crl__aa240__2 

91年の結成から99年の解散まで怒涛のように駆け抜けたSJM。

50年以上生きてきて最も惚れた日本のバンドだ。

インディーズ時代にライヴ音源のアルバムとビデオ、メジャーでオリジナル・アルバムが2枚、ミニ・アルバムが2枚、ビデオ2本、解散後再びインディーズからミニ・アルバムと2枚組ベスト。 そして精力的なライヴ活動。

チャートでの実績や芸能界的な成功とは全く無縁だが、ロックという手段を通して自分たちを表現するパワーとエネルギーは誰にも負けていなかった。何物にも媚びず、自らのスタイルを貫く、その為のテクニックと才能も持ち合わせていたのだ。

メンバーは、KEIKO(g)、623I(vo)、かわいしのぶ(b)、まつだっっ!!(dr)の4人。その音楽はファンク/ハードロック/パンクを融合し昇華させた当時でいうミクスチャーという物だが、同時代の他のバンドとは一線を画する要素がいくつかあった。

それはまず、強力にグルーヴするリズム・セクションだ。かわいしのぶとまつだっっ!!のコンビは複雑な構成の曲を軽々と演奏しつつそこに常にグルーブ感あふれるノリを提供していた。ライヴでは客が終始踊りまくるのもこのリズム隊あってこそだ。さらにKEIKOのギタープレイはスぺーシーだっだりアグレッシヴだったりノイジーだったりと曲のカラーを決定づけていて、仕掛けのある曲作りおいて大きな役割を果たしていた。

そして、何より圧倒的なのは623の存在だ。SJMのコンセプトそのものが623のカリスマ的存在にあるといっても良い。

曲の半分以上を占める英語の歌やラップ。ほとんど何を歌っているかわからないシャウト、ひしゃげた声、歪んだ声、早口、呟きで埋められた曲。しかし、切れ切れにしか理解できない言葉や単語が彼女のヴォーカル・パフォーマンスを通して伝わると聴き手のイマジネーションを強く刺激するのだ。

陳腐な恋愛ソングやバラードなど一曲もない。全ての曲が623の心から身体から剥き出しのまま湧き上がってきたものなのだ。それは前向きな人生応援歌でもなく心の痛みを嘆いた歌でもないが、聴き手の心には強く突き刺さる声であり言葉だ。

いつもハイテンションのステージ・パフォーマンスも含めて、これは表現者としては非常に消耗すると思う・・・結局彼女はその現場から去るのだけど。

ちょっとでも興味を持ったらぜひ聴いてみてほしい。とは言っても個人的布教活動はあまり成功したためしはないのだ。真剣に「音楽」と「自分」の関係を考えている人には何か伝わると思うけど、どうだろう。

で、今調べたら2枚組ベストが生産中止みたいでamazonの中古でエライ値が付いていた。ソニー時代のCDは安く入手できそうだ。

今でもウォークマンにアルバムの音源入れて、シャッフルでどの曲が飛び出すか楽しみにしながら毎日聴いているが、最近のお気に入りは[SEVEN」そして623の鎮魂歌とも言える「LOVE&PEACE HARD CORE」。

マイ・フェバリット・ベーシストかわいしのぶについてはまた別項で記すつもり。

追記)2枚組ベストはまだ店頭在庫はあるようだ(渋谷のタワーで見かけた)。

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