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2008年1月30日 (水)

楽しい音楽生活 4 柴草玲

熟女 柴草玲の事Fude_3

一般的にはCOCCOの「強く儚い者たち」「樹海の糸」などの作曲家と言えば通りが良いかもしれないが、柴草玲はコンスタントに良質の曲を作り歌い続けている現役アーティストである。ライヴ・ハウス中心だが積極的に活動しているので機会があればぜひ聴いてほしい。

私が彼女の存在を強烈に印象付けられたのは、筆おろしという恐ろしい名のグループのライブであった。ブルースギタリスト長見順、パワフルドラマーGRACE、そしてピアノ柴草玲、熟女三人によるこのトリオは音楽的技量も高いのだが全員が作って歌えるという強みがあった。しかもお互いの技量と才能が混ざり合った向こう側に「笑い」があったというエンターテインメント性も備えていたのだ。今は残念ながら活動休止中だが、アルバムを一枚残している。Cd_1 

このトリオで彼女は「ゴルゴ13の唄」「人は見かけじゃわからない」等彼女自身が小唄と呼ぶ日常に題材をとったノベルティソング風な作品と、豊富な人生経験(?)から生まれた「男」への恨み辛みを題材にした「昔のビデオ」「パキラ」等の作品を歌っていたのだが、その歌の内容と完成度もさることながら、彼女独特の自虐的とも言えるMC、凄味あるピアノプレイで観る者に強烈な印象を残した。

そうなると彼女のソロ活動に興味がわくのは当然だ。どんな破天荒なパフォーマンスなのだろうかと・・・

レクイエム31cjqdwpv6l__aa190_

彼女のソロ活動は筆おろし(今更ながらすごいネーミング)でのそれとは大きく違っていた。

美しいメロディを前面に出し、直接的な表現を抑えた詞は抒情性さえ感じさせ、ピアノプレイも歌を活かすためのバッキングに徹していて筆おろしでの演奏で披露していたロックやジャズ、ラテン等を取り入れた奔放なそれではない。

初めて聴いた時は物足りなさを感じたのも事実だ。

しかし聴き込むうちに分かってくる、彼女が抑えに抑えた女の情念が曲の深いところから立ち上ってくるのが。

むしろ表面上は害のない美しい曲に聴こえるから性質が悪いかもしれない。奥底から立ち昇る女の「匂い」に気がついた時はもう虜である。

レクイエム」は最初に購入したアルバム、思い入れも強い。ピアノ伴奏だけでなくオケやバンドがバックについているのだが、出しゃばらず曲を引き立てるアレンジが良い。表題曲をはじめ全曲お薦めだが、「宴」は名曲。

ちょっとご無沙汰なので、またライヴに行きたいな。最近のセットリスト見ると、相変わらずだなぁと思う、何ですか3曲目は!

1.福島の兄
2.食卓
3.さげまんのタンゴ
4.夏
5.遺伝子

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