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2007年12月31日 (月)

ザッパ、ああザッパ

来年のZAPPA PLAYS ZAPPA公演に向けて、復習と対策の為熱烈にザッパ祭り開催中。

何といってもオフィシャルとされるアルバムだけで80枚近くリリースされているザッパの世界。60年代から80年代まで多種多様な音楽活動を繰り広げ、ドゥーワップから現代音楽まで20世紀のポピュラーミュージックの集大成的な音の曼荼羅を創り出していた。

ザッパに魅力について語るのは非常に難しい。

全体としてザッパの人となりを理解している気になっていても、個々の作品の音楽的多面性に触れると再び混乱してしまう。ザッパについて考えることは知的興奮をもたらすが同時に言葉に置き換えることにむなしさも覚える。

ただ、「聴けばわかる」とも言い切れないのがザッパの因果なところなのだが。

The Zappa Album 41nrsw3an1l__aa240__2

ザッパの音楽は譜面に書かれたもの再現だ。

オーディションで選ばれた腕の立つミュージシャンを集め、編曲された譜面に沿って徹底的にリハーサルを行い、完成度を高めたうえで初めて人前で披露される。決してノリ一発で演奏されることはありえない。ザッパがギターで即興演奏をする時でさえ「作曲」の一環と考え全て譜面に起こしていた(その採譜の仕事で雇われたのがスティーヴ・ヴァイ)。

そうクラシックの演奏に近いものがあるのだ。若い頃、ピエール・ブーレーズにあこがれ熱烈なファンレターを出したことのあるザッパにとって、自分のオーケストラを持つことが生涯の夢だった。ロック・ミュージックに出会うことがなければ現代音楽の作曲家になっていたのは間違いないだろう。

晩年、実際にオーケストラで自作曲を演奏したり指揮を執ったりもしたが(ブーレーズに指揮してもらったアルバムもある)、更なる「高み」を達成する前に亡くなってしまった。

ザッパの曲はクラシックの演奏家にも人気があるようで、ザッパが直接関わった作品以外にも何枚かCDが出ている。

ここで紹介するアルバムは、フィンランドの若手演奏家7人からなるENSENBLE AMBROSIUSによるザッパの作品集だ。バロック時代の古楽器を使用して演奏される楽曲は基本的な編曲はオリジナル通りなのだが、独特の味わいがあり何度聴いても飽きない。楽曲の持つメロディの美しさや個性が際立ち構成の面白さがダイレクトに伝わってくる。選曲も良い。

気に入った曲があったらオリジナルを聴いてみる、というのがザッパ入門にいいかもしれないな。

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