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2007年11月

2007年11月30日 (金)

11/29安室奈美恵@よこすか芸術劇場

51frzuj2bzcl__aa240__2 知人の森野氏(仮名)の招待ということで、横須賀まで行ってきた。

“Queen of Hip-Pop”、“ STYLE”等コンテンポラリーR&B、HIP-HOP路線で見せたクールな安室奈美恵で彼女を再評価した私にとって、一部試聴した限り従来のJ-POP路線に回帰した印象のある“PLAY”だったが、それに伴うツアーはどんな内容なのだろうという興味はあった。

さらに、ほとんどのライヴを東京周辺でしか経験していない私にとっていわゆる地方公演がどんな雰囲気なのかも知りたかった(横須賀が東京周辺でないかどうかは異論があるとは思うが)。

会場となった芸術劇場はクラシック用に建てられたものらしく、ステージと前の客席を五段の半円形のバルコニーが囲む様式のホールだった。私たちは4段目の端、ステージを斜め横から見下ろす位置で鑑賞した。かなりの高さだ。音響的にも問題ありそうな予感が・・・。

客層はほとんどが安室を心から愛するファンの方々でライヴを積極的に楽しむ気満々。実際のライヴも終始フレンドリーで和やかに進行、リラックスしつつも手を抜かないパフォーマンスはファンたちを十分満足させたようで、めでたしめでたし。

しかし、そこまで愛を持たない私にとって、観賞場所の音響の悪さは致命的!音の輪郭がはっきりせず終始こもり気味、ヴォーカルもオフ気味で言葉がはっきり聞き取れない。しかも斜め横という微妙に観にくい位置の為、座席に半ケツ状態で身を乗り出さなければ観れず、ケツは痛いわ、腰は痛いわと中年の悲哀倍増。ライヴになかなか集中できなかった。

でも、最後の方の安室とお客さんとの幸せな一体感を見てるとこちらもそんなに悪い気はしない。こういうファン達が居て支えてくれるからこその安室奈美恵なのだし、だからこそ新しい冒険をしても皆の所へは必ず戻ってくるということだろう。終演後、皆が少し高揚して笑顔で帰路に着くのを見るのも良いものだ。

このツアー、12月の沖縄公演で終了ということだったが、追加公演も決定したようだ。

初めての横須賀、もうすでに日が落ちていて残念だったけど港の雰囲気はすごく良かった。ゲーム「シェンムー」で既知感のあるどぶ板通りにもいったが、本当に怪しい通りになるのは深夜からということだった。

森野氏(仮名)、お世話になりました。

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2007年11月29日 (木)

ちりとてちん 第52回

Thu_2_s 上方落語入門の回。喜代美が落語を学ぶのに合わせて視聴者にも基本を自然に覚えてもらう。相変わらず上手いなぁ。

徒然亭一門史上、もっとも不器用な新弟子喜代美を相手に落語の稽古が始まった。不器用だけならともかく、一つに集中すると周りも見えなくなってしまう喜代美、師匠もあきれ気味。

そんな喜代美の最初のネタは何になるのか兄弟子たちも興味津津。この場面4人それぞれの個性が発揮されていて面白かった。LOVE妄想の小草若、親の総取り四草、4人の絡みだけでも何話分も作れそう。

そして草若師匠の選んだネタは・・・「ちりとてちん」だった。

兄弟子たちの話によれば、とても初心者が扱えるネタではないということ。知ったかぶりのいけすかない奴に騙して腐った豆腐を食わす、という話のどこかに喜代美が演ずるべき理由があると師匠は考えて選んだのか、それとも単に面白そうだから?いづれにしろ喜代美の苦難はさらに厳しく長いものになりそうだ(稽古をつける方も大変そうだが)。

喜代美がちょっとアホの子すぎて不憫。着物姿は似合うな、かわいかった。

「ちりとてちん」の再現ドラマ、京本の本領発揮。冷たい美しさ、腐った豆腐の報復が洒落にならない・・・。

小梅さんの爆弾発言、皆が一斉にこけるのがちりとてクオリティー。この発言、喜代美にも影響を及ぼすのか?。

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2007年11月28日 (水)

ちりとてちん 第51回

Wed_1_s

人は人との関わりの中でしか生きてはいけない。家族、学校、そして社会に出て経験を積み人間関係に折り合いをつける術を学んでいく。しかしこれがなかなか難しい。

誤解、嫉妬、不満、些細なことから軋轢を生み自分でも制御出来ない感情の爆発を生み出す。それは怒りだったり、悲しみだったり、強烈な自己嫌悪だったり、よほど無神経でない限り誰もが覚えのある感情だと思う。

今回の「ちりとてちん」はそこを強烈に抉ってきた。忘れていた過去のあれやこれやが走馬灯のように・・・あああ、観ていて辛いなあ、と思ったところで草若師匠が見事に今回の話をまとめてくれた。

草々への一喝「相手を見て言葉を選べ」で場をびっしと〆て、熊へのひと言できっちり落とす(笑)。気配りのお茶で喜代美の心をクールダウン。清海への配慮も忘れない。余計なことは言わないが、さすが経験を積んだ年配者らしい対応力を見せてくれた。「喜代美は良い師匠に恵まれたな」と自然に感じさせる説得力のある演技だった。

そして、ついに落語の稽古が始まる。

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2007年11月27日 (火)

ちりとてちん 第50回

Tue_2_s 喜代美、苦難の日々が続く。

内弟子の修行、師匠の身の回りの世話や家事が何の意味があるのか。

師匠や草原達からヒントめいた発言はあるが明確な説明はない(たぶん喜代美よりは視聴者の方が解り始めてはいるけど)。最初から解答を与えて要領よく修行するよりも、不器用でも人一倍苦労した修行は本当に自分の実になる、ということか。

喜代美の煮え切らなさに苛立つ草々の気持ちも分かるが、正直小草若の普通の対応にホッとした。身内の中だけでなく、対外的な礼や作法を身につけることも大事だし、一門で唯一処世術に長けていそうな小草若に喜代美を付けたのは正解。と思っていたら、A子に遭遇してしまった。

喜代美のネガティヴ・パワーのブースター、清海の存在が今週の話にどう関わってくるのか?

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2007年11月26日 (月)

ちりとてちん 第49回

Mon_1_s 案の定内弟子修行は雑用ばかり。

7週にわたって築いてきた物語のムードとペースをを壊さず、師弟制度の現実を描くのは難しかったと思う。リアルすぎるのも朝ドラ向きではないし、皆が世話好きで理解者ばかりというのも嘘臭い。

さてどう描くか?期待と不安で今週も観始めた。

相変わらず構成が上手いなあ。冒頭、喜代美の両親が師匠にあいさつする場面で無理なく落語の内弟子制度を説明しているし、喜代美の勘違いに対する兄弟子たちの反応で今後の修行の辛さを暗示している。ここまで説明されれば、修行初日の喜代美の分ってなさが十分視聴者に伝わり、兄弟子たちの指摘にも理不尽さを感じずにすむ。むしろ喜代美のヘタレ具合にあきれるというか、「しっかりせい」と言いたくなる。見事に制作者の術中にハマってしまう。

和田家、草若一門、どのキャラも魅力的で個性的であるからこそ、そのセリフや演技が物語の細部を補填し、また視聴者の想像力(妄想)を刺激して「ちりとてちん」をより楽しめるものにしていると思う。

ま、要するにキャラ萌えした方が楽しめるぞ、ということです。

喜代美、かわいいよ、喜代美。Mon_2_s

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風林火山 第47回「決戦前夜」

W47_1 早い。気がついたらもう残り3話になってしまった。あとは川中島中心の話だから、それ以外のエピソードは今回が最後か。

お話整理というか、未来を暗示させる思わせぶりな会話が多かった気がする。史実という逃げようがない運命(死や滅亡)は登場人物に対する共感や思いが深いほどドラマティックで感情を揺さぶるものだ。

さて勘助はどうだろう。リツさえ遠ざけたことで守るべき存在は無くなった、愛した人はこの世にもういない、御屋形様一途でそのためには死をも厭わない勘助の姿に共感するのは難しいだろう。虚無的ともいえるその心にまだ何かしらの感情が入り込む余地はあるのだろうか。最期の最期に、ミツと過ごした頃の勘助に戻る瞬間が描かれたら、泣くな。

でも姫シャマが出てきそうで・・・

それにつけても、川中島。3週かけてじっくり描くそうなので期待している。この戦、たくさん人が死ぬんだよ・・・。

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11/25ハッスル・マニア2007~LOVE & HUSTLE~

2007112506820071125034

エンターテイメント・プロレスの一つの完成形。

数年前、あるきっかけからプロレス・ラヴが再発した。「ゴング」「プロレス」、そして東スポを読み始め、会場へも足を運んだ。全日、大日本、DDTそしてハッスル等々(なぜか新日は行かなかったな)、どの団体も今の厳しい状況の中で生き残りの為の差別化に取り組んでいてそれなり楽しめるものだった。

「プロレスとは底が丸見えの底なし沼」(by井上義啓)とはよく言ったもので、私はプロレスとはどういうものか判った上でそこに浪漫を求めてしまう。プロレス幻想に酔いたいのだ。今時プロレス最強伝説を真剣に信じる者いないとは思うが、プロレスのリングの上ではそれもありなのだよ。

過去のプロレス界には、存在自体がその幻想を体現している特別なレスラーが多かった。そのカリスマ性はプロレス界のみならず幅広く認知されたが、いつしか幻想と現実の境界が曖昧になっていったのだ。そしてプロレスの現実が露呈し始めたとき、次第に人気も下降していった(個人的には、第一回IWGPで猪木がホーガンに失神させられた時、熱が一気に冷めた)。私も含めて皆プロレスにリアルなものを求めすぎた。

その後のUWF幻想とかインディーズ人気とかいろいろ語りたいがキリがないので止める。

そこでハッスルなのだよ。

夢を見せてくれるなら上手に見せてくれ。プロレスはエンターテイメントである、と言うのなら限定したファンだけでなく幅広く受け入れられるコンテンツを創り出してくれ。ハードルは高いがハッスルは着実に成功に向けて進化してきた。その一つの到達点が今回の興行だ。

綿密に練られた構成、演出。それに応えるレスラーの身体能力と演技力、アドリブのきく適応力。30回以上に及ぶ定期興行「ハッスル・ハウス」で試行錯誤しながら積み重ねてきたノウハウ。それらをテレビ放映が正式に決まったこの時期に最高の形で提示できたことは誠に喜ばしい。さまざまなプレッシャーがあったろうけど見事に役割を果たした坂田亘、ハッスル軍のリーダーとして名実共に認められたと思う(栄子のおかげもちょっとある)。

この興行は12月2日にテレビ東京系で放映されるので、興味があればご覧ください。

最後に、プロレス好きと言うと必ず「あれ八百長だろ」と訊かれることについて、

ドラマや映画を観て「あれは八百長」て言うやつはいないだろ。

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2007年11月25日 (日)

ちりとてちん 第48回

071124 祝!!喜代美、徒然亭正式入門!

ということで、来週の予告を見ると内弟子の辛さをいろいろ経験していくようだ。

厳しく口うるさい先輩にねちねち責められ、師匠が陰で優しくフォローしてあげる、なんてどこかで見たような展開にはならない、いやしないとは思うけど、喜代美は修行の現実にどう向き合っていくのだろう。

住み込みは今のところ喜代美と早々の二人だけだが、喜代美のおかげで雑用がなくなる早々はこれからも草若宅に住み続けるのだろうか。小草若は家に戻るのか、あの喜代美とラヴラヴな妄想は何だ、いろいろとこちらの妄想も止まらない。

例のテープ、あっさり復活してた。まだ出番はあるのか?こうなると「祖父の思い」というか「祖父の呪い」だな。呪いのせいで喜代美の人生は・・・

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2007年11月23日 (金)

ちりとてちん 第47回

071123 因果は巡り、父の懇願によって喜代美の入門が認められそうだ。役目を終えたテープがこのタイミングでクラッシュしたのも(ここまで平気だったのも)祖父の「思い」の現れだったのかもしれない。

物語世界に「因果」は必要不可欠な要素だろう。人間関係が生ずるところに因果は必ず存在する。家族、社会、過去そして未来さえも因果の中、巡り巡って物語が生まれてくる。

だが物語を作り出すとき、「因果」のさじ加減は難しい。韓流ドラマのように「因果」のてんこ盛りもありかもしれないが、「ありえない」と反発される可能性もある。時代や国民性、年齢など受け取り側の許容範囲もいろいろだ。嫁姑、出生の秘密、生き別れ等・・・「死に至る病」なんて今のトレンド(死語)だし。大衆性を求めるほど因果成分は増大するが、物語が破綻して単なるご都合主義的内容になってしまう恐れがある(それで成功してしまう場合もある)。創り出す側にとっては悩ましい問題だろう。

「ちりとてちん」は今のところ良いバランスで「因果」を取り入れている。出演者たちの演技やセリフ、絡みの面白さを活かす「場」としての物語世界。その世界を現実感だけで描いても何の魅力もないだろう。適度な「因果」は物語という土壌を活性化し豊潤にしてくれるのだ。

結局、私は「ちりとてちん」という物語世界の住人たちが大好きなのだ、ということに今さらながら気付いた。そういうことか。

明日、徒然亭一門がどんな形で喜代美の入門を認めるか楽しみ。

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2007年11月22日 (木)

レッド・ツェッペリン

Image64 ジョンジーを含む一回きりの再結成コンサートが世界中で話題のZEP。

自慢じゃないが、高校2年の時に伝説の初来日のライヴを経験しているのだ、何度も言うが別に自慢している訳じゃないぞ。

で、1971年当時の日記から

9月24日・・・朝からおちつかなかった.ZEPPELINが日本に来ているってことが信じられなかった。(中略)九段下まで地下鉄で行く。地下鉄には“それ”らしい女や男がいた。途中まごつきながらも九段下に着いた。いるいる若い連中がこってり、みんな同じようなかっこしてる。(中略)バックから券を取りだす、S席…我ながらかっこいいと思う。

はっきりいってバカです。「こってり」てなんだよ!S席が「我ながらかっこいい」・・・泣けてくる。

この後録音しようと用意していたカセットプレイヤーを没収されたり、出がけに飲んだコーヒーのせいで小便が近くなりそれを気にしたりといろいろあって、ライヴが始まる。

やがて、あの人、そう毎度おなじみ糸居五郎の登場!!場内がわく。とくいの「どうもどうも」で紹介すると、ツェッペリンがステージに現れる!!ジミーが、ロバートが、ジョンが・・・なんとなく信じられない、彼らが目の前にいるのが!!  そして「移民の歌」が始まる!!ロバートの、その動物的な声・・・(中略)演奏しつづけたのでありました!!「移民の歌」から「コミュニケーション・ブレイクダウン」に終わるまで!とくに「ハートブレイカー」が始まった時には非常なショックをうけましたのです。なんというか…実際に目の前で演奏しているのが信じられないのです。  弓を使ったり、ボトルネックをつかったり、とにかくよかったです、ジミーは!!ロバートだって!!みんな!!ドラムソロはすごかった!!オルガンがきれいだった!!アコースティックがすばらしかった!!とにかくいかった!!いかった!!(この後、判読不能)

小便をチビらんばかり興奮ぶりだ。私は没収されたが友人はプレイヤーの持ち込みに成功、録音したテープはコピーされ私も手に入れた。だから4枚目が出る前に「ブラックドッグ」「天国への階段」は慣れ親しんだ曲になっていた。51woigjhadl__ss100_ 51ycbqvhmsl__ss100_

再結成に合わせて発売された新ベストと「永遠の歌」のニューヴァージョン。

否定的な意見もあるようだが、聴くたび観るたびに新しい発見があるツェッペリンの作品がこうして新たな音質、ヴァージョンでリリースされることには個人的には賛成だ。ジョンジーの意思が反映したのか、CD、DVD共ベースの音像がくっきりしているような気がする。ドラム(特にベードラ)とのコンビネーションがはっきり分かって楽しい。

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11/21エルトン・ジョン@武道館

Kfullnormal20071121035_m 自慢じゃないが、1971年の初来日公演にも行っているのだ。その時はドラムのナイジェル・オルソンとベース(名は忘れた)との3ピースのバンド形式のステージでアルバムからは想像できないロック・サウンドを披露していた(ロックンロール・メドレーでは派手なアクッションも見せた)。その時からピアノ弾き語りのエルトン・ジョンの印象は私の中から消えた。

その後アルバムでも多彩なサウンドを展開するようになり活動も華やかになっていったが、その頃私の興味も別に移っていった事もあってか、必要以上に大仰でど派手な小太りロック・ミュージシャンのイメージで確定。必要があって作品が出るたびにチェックはしていたが熱心な聴き手ではなかった。

今回、ライヴに行く気になったのは彼の60歳という年齢を考えると最後の来日になるかもしれない、ロック・レジェンドをこの目でもう一度見ておきたい、ピアノ弾き語りということで初期の繊細な彼のプレイが聴けるかも…等の理由があったからだ。

しかし、20日のステージの様子をネットで調べて行く気が萎えた。3時間!過去から現在に至るまで熱心なファンにとっては極楽だが、それなりの人にとっては地獄。自分の経験からステージに気持ちを集中できるは1時間、メリハリがあれば1時間半からぎりぎり2時間。3時間苦痛を感じさせないステージは神の領域だ。ましてやピアノの弾き語りだけというのは・・・

「Your Song」しか馴染みがない者なら一曲目で終了、これは厳しい。

で、覚悟を決めて観てきた。

前半、「Your Song」「Border Song」「Daniel」、好きな曲が続くのに集中できない。こんなでかい声だったけ。大仰な歌い方、音響的に処理されたピアノ演奏にも違和感を感じる。これはキツイ3時間になるな、と思った。

が、「Rocket Man」演奏中に私は悟った。繊細なプレイで歌を聴かせるシンガーソングライターのエルトンはとっくにいないのだ、目の前にいるのはロック・ミュージシャンとして成功と名声を手に入れた優れたエンターテイナーなのだ。バンドではないがピアノをバックにした彼のショーを楽しめばよいのだと。

そう納得してみれば、朗々とした歌い方も、生ピアノにあるまじき過剰なサウンドメイキングも、ちょっぴりイタイファンの反応も、受け入れることができ、ラスト近くでは普通のロックコンサートのように楽しめた。

でも、3時間は長すぎるな、やっぱり。

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ちりとてちん 第45回、第46回 

071121chiri_81 草若師匠がなかなか喜代美の弟子入りを認めないは何故なのか。考えてみた。

1.経済的理由(家賃収入の消滅=酒が飲めない)。

2.本人の技量の衰え(自分のことで精いっぱい)。

3.単にめんどくさい(今まで通りなるようになればよい)。

4.実は喜代美のやる気を試している(というか喜代美の反応を面白がっている)。

5.男しか興味がない(誰にも言えない秘密がある)

6.その他

う~む、1は本人も口にしているが、それだけだと弱い気が、2あたりが大きな理由になりそう。あと3も今までの草若を見ているとありそうだから怖い。4はありがちな設定だが、「面白がってる」となるとありかも。5は「お好きな方にはたまらない」が、ありえない。

喜代美も落語家の弟子になるということが具体的にどういうことかは分かっていないようだ。特に新弟子の置かれる立場や生活が楽なものではないのは想像に難くない。もう誰もお客さんとしては接してくれないし、構ってはくれない。師弟関係の中で雑用も増え落語以外の負担も増える。草原たちには空気のように当たり前の環境であっても、喜代美にとっては大きな重荷になるかもしれない。「持ち前の明るさや前向きさ」があってさえ辛そうなのに、まして「根性無し」には・・・

特性や熱意は認めても、厳しい落語の世界で生きていく覚悟はあるの?それを喜代美に伝えたいための師匠の入門拒否かもしれない。

とはいえ、視聴者の予想や妄想を軽く超えていく脚本家だもの、どんな展開になるか全く予断を許さないのだ。

Wed_2_s_2 小草若の妄想。あのパジャマ姿が笑える。「喜代美、かわいいよ喜代美」状態。「それはヨメだろ」草原つっこみナイス。

小浜の人々。「マタギ」の父、巧いこと言うなあ。母の「なんとなく」は明るく前向きか。A子家族の居間、暖炉にブランデーてまるでドラマの中の金持ちみたい、ん?071122_2

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2007年11月20日 (火)

ちりとてちん 第44回 

071120chiri_81 すごく密度の濃い回もあれば、15分かけて親子の戦いを描く回もある。しかし、大根おろし対決とは既定外。

喜代美の決意は本人の根拠が曖昧で弟が代わりに解説したり、母親の荷物から大根が普通に出てきたり、こちらの予想の上を行く展開には毎回感心する。

第三者として状況を思いっきり楽しんでいる草若一門の前での大根おろし対決は辛うじて喜代美の勝ちとなったが、物事はそう旨くはいかないようで、草若師匠にあっさり入門拒否されてしまう。

弟子たちの反応を見てもあまり味方としては当てになりそうもない。喜代美自身で局面打開をするしかなさそうだが、大丈夫なのか?

紋付袴でシャッキとしていた師匠だが、自宅ではいつものヨレヨレ具合で安心した。日本一孫の手が似合う男優だな。

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2007年11月19日 (月)

ちりとてちん 第43回 

071119chiri_8_2天狗芸能会長の竜雷太が良いね、ワンマンで精力的、頑固だけど情はある、そんなキャラを短いシーンで印象的に演じていた。渡瀬との共演は、その筋の方々みたいな空気もあったけどね。

前半は落語会の高揚感を残していたが、この会長への挨拶から本当の苦労が始まる、新しいドラマが始まる。まずは喜代美の入門、彼女の自立が今週描かれることになる。

日本一どてらの似合う女優貫地谷しほり、今週は彼女がメインで話が進みそうで、私は嬉しい。草原や四草とはまだ本格的に絡んでいないのでそちらも楽しみ。とくに四草はまだキャラ的に謎が多いので喜代美との絡みで新たな面が出てくるかもしれん。

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風林火山 第46回「関東出兵」

W46_3 今回は見どころが多かった。

話自体は「川中島」に向けて加速度UP、エピソードの積み重ねのみで物語の深みも何もあったものではないのだが、それぞれのエピソードはそれなりに面白かった。例えば・・・

香坂弾正忠虎、勘助に初めて出会ったときの初々しい若侍が別人が演じているのかと思うほど立派な武将になっていた。演じた田中幸太朗のおかげで香坂弾正の知名度と好感度はかなり上昇しただろう。勘介との「女性談義」は分かる人には分かる「深み」があって笑った。

さて責任者として城造りを任されたり、勘介の危うさを指摘したりとかなりのキレ者としても描かれた香坂だが、完全にキレちゃったのは長尾景虎改め上杉正虎。

「な、なに言ってんのこの人」状態で家臣もポカーンの暴走ぶり。北条勢の前での一人酒盛りで北条が打って出ることはなかったって、そりゃ「こいつまともじゃない」と「アブナイ」人には近づかない方が良いと思ったからじゃないか。

鞭使いも含めてガクト、まさに適役。電波からオレ様へ、彼以外には考えられない。

それにしても正虎の伊勢姫を見る目は、母の面影を追う目じゃないぞ。あれは女を見る男の目だ。女には興味がないはずじゃ・・・浪にあやまれ。

そして今回のハイライトは、「チーン」で決まりでしょう。伝兵衛と葉月には幸せになってほしい。

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2007年11月18日 (日)

こんな映画を観てきた 3

「28日後...」61geohxxenl__aa240_

「トレインスポッティング」以降、すっかり普通の監督になりつつあるダニー・ボイルのゾンビ系SF・ホラー作品。

ありがちな設定だが、前半は無人のロンドンの風景や登場人物たちの描写が効果的に描かれていて、絶望的な状況下でかすかな希望に向けて主人公達が旅をする場面はこの作品で一番良かった。

後半、軍隊と遭遇してからの展開は演出や編集も粗が目立ち残念、前半ヘタレだった主人公が突然スーパーマン化するのには驚いた。それはないでしょ。

エンディングが何種類かあるが、魅力的だったナオミ・ハリスが生き残れば何でも良い。

評判の良い続編「28週後...」ではボイルは監督せず制作に回ったようだ。

 

「ショーン・オブ・ザ・デッド」51ylh3z0ufl__aa240_
ゾンビ映画を愛するすべての映画ファンが幸せになれるイギリス映画。ゾンビ作品のお約束をきちんと描きつつ、上手に笑いに持っていく展開は素晴らしい!

もちろんゾンビに詳しくなくても十分楽しめるが、グロシーンもしっかり力を入れて描かれているので注意が必要。

「ギャラクシークエスト」のゾンビ版だな。

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11/17大西ユカリと新世界@新宿FACE

21rmg32vmbl MUSIC HAIRのアルバムでその歌唱力に圧倒されて以来、いつかライヴを観たいと思っていた。

知識といえば、大阪の通天閣辺りでこてこてのソウル歌謡ショーを定期的にこなし昭和歌謡テイスト満載のCDを何枚か出している、といった程度のもので、はたして実際のライヴはどうなのだろうと新宿は歌舞伎町のFACEに行った。

まさに、こてこてのソウル歌謡ショーであった。バックメンバーを含めたステージの佇まい、MC、音楽、何一つ東京に媚びることなくディープな大阪をそのまま持ち込んだという感じ。お客さんも熱いファンが多かった。

歌謡色の強いステージは曲になじみがないせいもあって今一つ乗り切れなかったが、ソウル色が前面に出たアンコール以後は楽しめた。近鉄バッファローズの曲をこんなところで聴くとは!「ぷかぷか」も嬉しかった。

もっと小さい小屋で聴くと会場の熱気が伝わってきてさらに楽しめると思った。今度機会があったら大阪で見たいものだ。

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ちりとてちん 第42回 

071117chiri_71 いやホント、この朝ドラを見続けていて良かった。

設定や伏線、キャラクター等が絶妙に絡み合って美しいタペストリーを織りなしている。

今回の落語会、5人それぞれのエピソードが落語の演目と共振して見事なドラマを見せてくれた。15分という短い時間の中で、今までこのドラマを深く楽しんでいた視聴者であればある程、沢山の「思い」を感じ取ることができる演出も素晴らしい。

そして出演者たち、「芸」として見せなければならない落語の苦労は並大抵のものではないだろう。まずその第一関門といえる今回の落語会、「落語を語る落語家」を演じる(ある意味パラドクッス)という部分では十分成功していたと思う。特に本職の落語家である桂吉弥が「草原の落語」を違和感なく演じていて良い。近い将来、本来の彼らの落語を聞ける機会が来れば嬉しいのだが、NHKはきっとやると思う、思いたい。

来週からは、喜代美の覚醒パートが始まる。ここ何週かは重要な「脇役」であった喜代美がついに落語家を目指す。予告を見る限り、すんなりとはいかないようだが。

ああ、泣きましたとも、ええ、小草若・草若のダブルコンボで涙腺決壊。

お口パクパク、空気の読めたクマ、GJ!

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2007年11月16日 (金)

ちりとてちん 第41回 

そ-こ-ぬーけーにーお帰り

071116chiri_7  小草若が仲間に加わった!しかも大胆なことに前衛に立ちたいらしい。しかしレベルが低い。MPはそこそこありそうだが、使える技は「寿限無」のみ、HPも低そうだ。そこで強力な技「愛宕山」を習得することになった。

RPGみたいですまん。すぐ死んじゃうパーティーメンバーていたよね。

草若親子が直接和解したわけではないが、このスタッフならあまり劇的に描かず自然な形で収まるように描くと思う。今日も早々と草若のやり取りから気がついたら仲間としてもう自然に打ち合わせしていた感じだった。

自分も、身内があと三か月の告知を受けたことがあるので、草若と奥さんのエピソードは冷静に見れなかった。そう、死期が迫った病人には見えないんだよ、だから聞かされた方は事実を事実として認識する事がなかなか出来ない。茫然自失の体で判断力も鈍るんだ、そして現実から逃げだしたくなる。草若はまさにそれだったのだろう。

草原の年長者振りが頼もしい、四草もさめたツッコミが最高だ。

明日は遂に4人そろって落語会、いやひょっとすると5人に…

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2007年11月15日 (木)

ちりとてちん 第40回 

不器用な人間が人の身になろう思ったら、なみたいていのThu_1114事やない

草々の話によれば、おかみさんは不器用だけど努力家、居るだけでその場を明るくするタンポポみたいな人らしい(そう語る時の草々の笑顔がいい)。喜代美も母との蕎麦打ちでは甘えも出てしまうが、三味線の稽古は継続しているようだし彼女なりに人の身になろうと努力をしているようだ。

あっ、という間に大阪の生活になじむ和田家、KYのお母ちゃん、きもいよ弟、仕事せいよ親父、相変わらずの伯父、すっかりお師匠さんの祖母、寝床の落語会まで居座るつもりだ、恐るべし。

父草若に複雑な感情を持つ小草若、それは決して全否定ではないことが次第に明らかになってきた。今回は早々のひと押しがあったが、これから誰がどの様に草若の心を開いていくのだろう。

どーん。

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2007年11月14日 (水)

ちりとてちん 第39回 

Wed_1113 「誰ですか、この頭の悪い連中は」

稽古に来てみたら見ず知らずの人間が家の中で大きな顔をしている(稽古場に来るまでに居間で父親や伯父達を見かけているはずだ)。「こいつら基地外?」と思うのは普通の神経だろう。

テレビ的に言葉を置き換えても直接的な表現になってしまったようだ。ただ日々存在感の増している四草が言うことで変に納得できるのだ。それにこの家族、普通じゃないし。

小草若の企みは非常に低レベルだったようで、熊のかみさん咲の男気のおかげですんなり解決。それにしても熊五郎、情けない奴。

早々と小草若の「恐竜vs.エロ本」、師匠の口から迎えに行く酒飲み、母糸子の超訳等、見どころは多かったが、やはり師匠と小草若の親子の確執が週末にかけて最大のテーマになるだろう。亡きおかみさんと師匠の本当の事も気になるところだ。

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2007年11月13日 (火)

ちりとてちん 第38回 

071113chiri_7 熊五郎殺すに刃物はいらぬ四草の囁きあればよい

ということであっさり陥落する熊さん。シークレットゲストという方便で本人の自尊心も満足させているのが素晴らしい。

落語会の場所も決まって、段取りを打ち合わせる草原たち。自分の居場所がなくなりそうな喜代美が一生懸命仲間に入ろうとしている。貫地谷がコミカルに演じているせいで切なさや悲壮感は強く感じさせないが、第三者でいる限り、いつかつらい現実が訪れそうだ。その前に正式に仲間になる(落語家を目指す)事になるのだろうけど、さてどうなることやら。

小草若の悪巧み顔、喜代美の蕎麦作りへのお母ちゃんの反応・・・週末に向けて大きな波乱が起こりそうだ。師匠もただゴロゴロしている訳にはいかなくなりそうだし。

ところで、スタジオパークに草若役の渡瀬恒彦が出ていた。なかなか渋いいいオヤジになったなあ、実年齢から行ったらオジイなのだけどそうは見えない。番組の中で貫地谷しほりをライバルだと本気で褒めていたのが印象的。

当ブログのアクセス解析で検索ワードをチェックしたら、「加藤虎ノ介」が異常に増えていて驚いた。男から見ても魅力的なキャラを演じているとは思うが、(たぶん)女性の方々のツボにハマる何かを持っているのだろう。人気はさらに加速しそうな予感がする。

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11.11鈴木祥子@ステラボール

Shoko
2004年5月9日、東京キネマ倶楽部のライヴ以来久々の生祥子。

オールタイムベスト「SHO-CO-JOURNEY」発売後ということもあって客層も古くからのファンと思われる人が多く、リクエストも受けたりしながら初期の曲を多く取り上げていた。

東京キネマ倶楽部のライヴの時のようにバンドサウンドで迫ってくるライヴを期待していた私はちょっと残念。

「私小説」あたりから本格的に聴き始めたこともあってか、情念系というかエモーショナルな歌の方に強く魅かれる。

ともあれ弾き語りでは、祥子節全開のMCを含め楽しませていただきました。歌の途中で歌詞を忘れるのはお約束だな。

そうそう、彼女の70年代ロックっぽいドラムやガレージ系ギターカッティングは好きです。51ytwijtgul__aa240_

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2007年11月12日 (月)

ちりとてちん 第37回 

071112chiri_7 寝床での久々の再会からダッシュで逃げ出す草若、どたばたと追いかけ捕まえる弟子たち、優しく声を掛けるが師弟復活ははっきりと拒否する草若、ここまでのテンポの良さと緩急のつけ方は流石。喜代美の微妙な立場が笑わす。

寝床の戻ってからの四草と小草若の絡みが見事に四草のキャラを立たせるのも上手い。

今週は月曜日から神回か、と思ったら・・・出ました、「寝床」ならではの爆弾エピソードが!!

熊五郎のフォークコンサート。微妙に上手いというか下手というか中途半端な唄もさることながら歌詞がまた強烈。一応記念に載せておく(何の記念じゃ)。

『寝床』      作詞・作曲:熊五郎

つつき回した鍋底に 
息をひそめてうどんの切れ端

ぷかぷかとうどんの切れ端 
さまよってうどんの切れ端

行き場のないうどんの切れ端
まるであたしのようだねと
お前はつぶやきつまんだねネギの切れ端

安酒に肝臓いわし ろくでなし男に捨てられ 
それでも笑うお前 いたいたしくていとしくて
だから 今日から俺がお前の寝床(リピート)

最後のシャウトは聴く者を叩きのめす。最愛の奥さんに捧げた曲ということだが、正直言ってバカ夫婦です。これほど(バカ夫婦以外の)登場人物たちの気持ちに共感できる作品はあるまい。草若師匠は気に入っていたようだが。

ただね、ブログを書くために何度か見てると気になってくるのだよ、この歌が。私の音楽嗜好とは全く違うはずなのに・・・

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風林火山 第45回「謀略!桶狭間」

W45_3_3 寅王丸ショックから1週間、今回はどうなる事かと思っていたらあっさり退場。ちょっと不憫でかわいそうな気もしてきた。ごくろうさん、平蔵が悪いということで成仏してくれ。

さて「桶狭間」をどう描くか、は風林火山を観ることの一つの楽しみだった。

この戦国史的にも最も有名な合戦は奇襲作戦ということもあってか確かな史料が少ない。つまり作り手の解釈によって脚色の仕方は幾通りもあるはずなのだ。しかし過去の「桶狭間」といえば、白塗り公家化粧でセレブ太りした義元の描き方に代表されるような画一化した物がほとんどだ。

だからこそ谷原章介演ずる新しいイメージの義元(自信家、短気、マザコン、イケメン等)が最期を迎える「桶狭間」をどう斬新に描くか楽しみだったのだ。

そして、期待しつつ観た。

期待が大きすぎた。以下感想。

物語の上から勘助を絡ませざる得ないことは分かっていても、ちょっと斬新過ぎやしないか。最初に結論ありきの話の進め方には無理があるし、今回ばかりは勘助に共感できない(もともと共感のできるキャラではないが)。

奇襲作戦は信長の天才が生み出したものではない。正確な状況判断(情報分析)と知識、経験があれば優秀な軍師であれば思いつく。この解釈は好きだ。

桶狭間が山中であること、砦攻略のエピソードを(会話の中でだが)きちんと描いているのは良い。義元の休憩場所が野外ではなく屋内というのは今までなかったのでは。

谷原の義元は完璧を気取っているわりには人間臭いところもあり憎めない人物だった。もう少し見せ場のある最期で悲劇性を強調しても良かったのではと思うが、桶狭間を寿桂尼の視点で演出するのには事実をあっさりと伝令だけで知らせるのは効果的だった。ラスト近く、義元の首を抱いた寿桂尼の「母」として喪失感と悲しみがより強く伝わってくる。

書いているうちに、そんなに悪くなかったかも・・・いや、勘助は嫌な奴だ。

リツの場面が少ないせいか。

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2007年11月11日 (日)

こんな映画を観てきた 2

リアリズムの宿Main_3

原作のつげ義春の漫画からいくつかのエピソードを採用した他は完全なオリジナルストーリーだ。ストーリーといってもドラマ的な盛り上がりはほとんどない。私たちが旅先で感じる「ちょっとだけ非日常」な空気を少し特殊な状況下で描いているだけだ。

直前まで全くの他人だった二人の男が、年上年下先輩後輩等の基本的人間関係も曖昧なまま季節はずれの山陰を旅する。目的は共通の知人と合流することなのだがそれすらも曖昧だ。

二人は本人たちの意思と関係なく旅先で(ちょっとだけ)非日常な状況に遭遇していくのだが、その時々の二人のリアクションこそがこの映画のキモだ。

情けなさや、バツの悪さ、小心者の悲しさがこれでもかというぐらい描かれているのだ。覚えのある者には居たたまれない気持ちになるほどなのだが、淡々した描写と間延びした会話が客観的に二人の反応を楽しむ余裕を与え見る側に笑いを呼び起こす(苦笑いだな)。

山陰の寒々としているが美しい風景、物語途中から二人に合流するなぞの少女、映画的魅力はいくつかあるが、ラスト近くまさにリアリズムの宿に泊まった二人が寝床の中でする会話には心の底から爆笑!二人が愛おしく大好きになるほど共感を覚えた。

監督の山下淳弘はこの作品や「リンダリンダリンダ」等で一般的な評価も上がり最近ではメジャー系の映画も手掛けているが、あいかわらずハリウッド的な映画が好きな人には耐えられない独特のテンポ(というか「間」)は健在のようだ。

山下ワールド、一度ハマると癖になる味があるのだ。あなたも是非!

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2007年11月10日 (土)

ちりとてちん 第36回 

Sat_4_s やはり自分の気持ちに嘘はつけなかった四草(九官鳥にバラされてしまうとは思わなかっただろうけど)。女癖は悪そうだし人生斜めに見ているようなニヒルな印象だけど、実は純真で温かな奴・・・そんな四草演ずる加藤虎ノ助がイメージぴったり。

そして最後も崇徳院の歌で喜代美が草々を見つけ出し、全員揃ったところで師匠に会う、という方向には素直に行かないのがこのドラマの凄いところ。

しんみりさせといていきなり門前の立ち往生コントで笑わせ、コメディの舞台「寝床」へ全員集合、あとはもう役者の芸を楽しませてもらって、盛り上がったところで「次回へ続く」。なんて贅沢な15分!

草若一門の破壊力は凄すぎ、このメンバーに喜代美が加わればもうキャラが勝手に動き回って、脚本化も手綱を締めるのが大変だと思うよ。

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ちりとてちん 第35回 

Fri20071107 「割れても末に会わんとぞ思う」

この歌は、草原自身の心にも大きく響いた。奥さん、喜代美そして息子、いろいろな人の気持ちに押されての決意、「とぞ思う」。

ベタな展開なのに何の抵抗もなく涙が出た。こりゃスタッフの思うつぼだな。

草原が電話で師匠の声を聞く場面も泣かせる。前回の背中越しの師匠の映像があったからこそ草原の気持ちがこちらに伝わってくるのだ。

草々が天狗座で見る尊健の落語も完成度が高くて驚き。演ずる波岡一喜も100時間ほどの稽古を積んで臨んだらしい。役者の能力を最大まで発揮させる現場なのだな、「ちりとてちん」は。

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2007年11月 8日 (木)

ちりとてちん 第34回

Thu_1108 瀬を早み 岩にせかるる 滝川の 割れても末に 逢わんとぞ思ふ

草原から受けた崇徳院へのアドバイス、「とぞ思う」に心をこめる、は草々の落語の質を上げただけでなく草々の行動力にもターボをかけたようだ。

一門の再生と草若師匠の復活を悲願とする草々にとっていちいち悩んでいる時間はないのだ。思いついたら即行動、問題や迷惑は起きた時に考える。それが純粋な気持ちから出ているのが青木の演技によってこちらに伝わるので不快感を感じさせない。今回草原から拒否された時、「兄さん、すみませんでした」であっさり引いたのは良かった。

草原の5年前の回想で出てきた草若師匠、男も惚れるカッコ良さ、頭を下げた草原越しの絵は映画を観るようだった。

明日は四草との駆け引きがどうなることやら(喜代美も追い付きそうだし)。

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三宅乱丈 「イムリ」

1223306952 三宅乱丈、只者ではないとは思っていたがここまで才能があるとは・・・。

久々に本格的なSFを堪能させてくれる作品だ。細部まで丁寧に設定された虚構世界、SF的な疑似科学を荒唐無稽にならぬよう体系づける創造力だけでも脱帽ものだが、その世界で展開する物語がこれまた読み手の想像力を刺激してくれるのだ。

登場人物のセリフ、行動がいろいろな伏線となり物語が動き出す。読み手は何度も読み見ることで新たな発見や確認をして物語の先行きに想像をめぐらす。SFやファンタジーが好きなものにとってこれほどの至福はめったにない、個人的には「ナウシカ」のコミック版以来、いや「ベルセルク」があったか。

本作はコミックビームに連載中なのだが、ここの編集長はいい仕事するのだ、顔は怖いけど。壮絶な「漫玉」終了は残念だったが。

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2007年11月 7日 (水)

ちりとてちん 第33回 

071107chiri_604 渡瀬恒彦は良い歳の取り方をしている。兄の渡哲也が良くも悪くも芸能界の王道を歩んでいるのに比べると、アウトローの香りがあり、自分の生き方を大事にしている気がする。この作品での草若の役がぴったりだと思う。懸念されていた落語がらみの演技も今日の寝床での芝居を見る限り期待できそうだ。

登場人物は増えたがキーになるのはやはり草々と喜代美の絡みの場面だろう。貫地谷しほりと青木崇高、二人の演技にはほんと感心させられる。今回の壁の穴越しのシーンは良かった。

草原の住んでいる部屋の生活感溢れるセットも凄いね。草々の異物感が強調されていて良い。

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2007年11月 6日 (火)

ちりとてちん 第32回 

071106chiri_602 いつも感心するのは、15分の中の情報量の多さ。何気ないセリフやアクションがその後の展開に大きく関わったりして目が離せない。

今回も実家への電話シーンから始まって、寝床での小草若とのひと悶着、長屋前の草々説得、日用品量販店での草原の登場と交渉失敗、草若と小草若の因縁をはさんで、わけあり風な四草の登場まで、普通のドラマだったら30分以上になりそうな話をテンポよく凝縮していて見事だった。

演出はもちろんだが、カット割りや編集が素晴らしい。特に草原登場シーンは職場環境、草原の置かれている立場、建前の裏にのぞく本音、喜代美のボケ、等が効果的に多用されるアップと引きの切り返しでうまく表現されていた。きっと絵コンテもきっちり描かれているのだろう。長屋前での手持ちカメラによるアップにこだわったカット割りも良かった。

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2007年11月 5日 (月)

ちりとてちん 第31回 

071105chiri_601 再び大阪編のスタート。

徒然亭一門が話に関わり始めて、喜代子を取り巻く環境にも大きな変化が起こりそうだ。一門復活への努力が彼女にとっても大きな意味を持つはずだ。草若の再生が喜代美自身の覚醒につながる予感がする。

いつもながら貫地谷の動きが面白い。くるりと回ったり、手をパタパタさせたり・・・小動物のようだ。背が低いことをうまく魅力に変えていると思う。

渡瀬が次第に本領発揮してきた。早々とのやり取りでは草若の微妙な心理を見事に表現していた。

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こんな映画を観てきた 1

DVDなどで観たものも含めて、メモ代わりに挙げておく。

ミス・ポター1001519_01   

ヴィクトリア王朝時代の末期が舞台なのだが、この時代独特の風俗がうまく描かれていた。お話はシンプルだが好感は持てる。E・マクレガーは善人役がうまいね。

ヴィクトリア王朝時代と言えば「荊の城」をだれか映画化してくれないかな、BBCでドラマ化はされているようだが。

ヘアスプレー070712_hairspray_main

時間つぶしで観た映画だったが、これは面白かった。差別・いじめとか深刻になりそうな題材を明るいおバカ映画に仕上げたスタッフ・キャストは偉い。

クリストファー・ウォーケンの怪演もさることながら、トラヴォルタは「パルプ・フィックション」に続いて2度目の再ブレイク!今後この種の仕事が増えそうだな。

昔ならアレサ・フランクリンが演じそうな役のクイーン・ラティファが良かった。今後はさらに俳優としての認知度が上がりそうだ。

死霊のはらわた25135kbqj6l__aa240_

サム・ライミ監督の名を世に知らしめたホラーの古典的傑作「死霊のはらわた」のメジャーリメイク作品。一作目でも恐怖を突き抜けて笑いを誘う場面があったが、これはもう突き抜けすぎ!

なんというか、その後のサム・ライミの評価をいい意味でも悪い意味でも決定づけ、そして黙って静かにしていればそこそこ2枚目のブルース・キャンベルの俳優としての仕事を極度に狭めた記念すべき作品でもある。

愛すべきアッシュ(ブルース・キャンベル)の死霊相手の奮闘シーンはそのおバカぶりで映画史に残ると思う。アッシュの演技はジム・キャリーにも影響を与えたはずだ(と思う)。

補足) 「スパイダーマン」で興味を持った人はいきなりこの作品に行かないほうが良いかも。「ダークマン」がお薦めです。

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2007年11月 4日 (日)

風林火山 第44回「信玄暗殺」

いよいよ最終形態に入った信玄が良かった。亀さん流石だ。

内容は・・・長いシリーズだし、こんな回もある。

しかし、平蔵・寅王丸・義信の演技は明らかに次元が違う(褒めてないよ)。

ま、信玄の指パッチンに免じて許す。

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2007年11月 3日 (土)

ちりとてちん 第30回 土曜スタジオパークなど

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今回はテンション低めで落ち着いた演出だった。祖父のテープが草若の落語を録音したものだったという事実が草々の何かに火をつけたようだ。

草々の語る兄弟とは兄弟子や弟弟子ということだろう。喜代美に言った「妹になれ」は妹弟子、つまり草若に弟子入りしろということか。突然何のために?予告を見る限りでは、来週は今まで以上に怒涛の展開がありそうだ。

家業の不振の問題はあるが、とりあえず小浜編はひと区切り。家族の帰れコールは良かった。

ところで今日は「ちりとてちん」関係の番組がいくつかあった。土スタには貫地谷や青木、そして和田家の面々(男優のみ)が出演していた。現場の良い雰囲気が伝わってくる仲の良さだった。それにしても、貫地谷と青木、見つめ合いすぎ。

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2007年11月 2日 (金)

ちりとてちん 第29回

071029chiritote_54 喜代子の早とちりのせいで、話がややこしい事になってしまうきっかけになった落語「次の御用日」だったが、最後はこの落語のおかげで皆に笑顔が戻る。しかも草々によって落語が演じられた場所は亡き祖父の仕事場であった。

出演者が笑顔なのに見ている方は目に涙が・・・今週もうまくまとめてきたな、とまだ明日があるじゃないか。今日以上のサプライズを見せてくれるのか。

貫地谷はじめ皆芸達者でチームワークも良いようだが、なかでも草々役の青木崇高が素晴らしい。かなり練習もしていると思うが、自然な形で落語を披露しているのは驚きだ。この作品で評価が上がるのは間違いないだろう。

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2007年11月 1日 (木)

ちりとてちん 第28回

071029chiritote_53 なんという密度の濃い15分!

普通だったら五木ひろしだけで一話分引っ張るだろうに、冒頭だけという贅沢さ、その後はもうたたみ込むようにエピソードの連打。お待ちかねの小草若とA子兄の対決シーンが早くも実現。レベルの低い言い争いが漫才のようだ。順子親父の仲裁突撃には笑った。

そして和田家での小草若の一席、「寿限無」がなんとも・・・喜代美の気配りが裏目裏目に出てしまうのがつらいところだ。このままシリアスに明日へ続くかと思ったら最後に出たのだ「妄想」が!!

A子兄と結婚したらという内容なのだが、いきなり未亡人で遺産暮らしというのは如何なものか。

A子兄は何やら勘違いしているようだし、喜代美の受難は続きそうだ。

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